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野々 ののこ
だった。
偶然の邂逅に英二は喜んだ。でも英二が目をとめたのはののこではなく、彼女に呼びかけられ顔を上げた少年の容貌だった。
どこかで見たような。いや、誰かに似てるんだ。
既視感があった。
特に目だ。確実に知っている目のかたち、すっきりしているのに瞳の色が深くて――。
誰だっけ。ええと。
よく知っている曲でメロディも歌詞もそらで歌えるくらいなのに曲名アーティスト名が出てこない、という状況に似たじれったさをおぼえる。
あと数分ばかり悩んだら出てきそうな気もしたが、英二が思い出すより先にののこが言ったのである。
「あおいちゃんの弟くんじゃない。どしたの?」
「そっす。ソラっす」
あおいちゃん? そうか彼、七夜さん(七夜あおい)の弟さんなのか。
パズルのピースがぴったりとはまった感覚、つまり少年のフルネームは
七夜 ソラ
ということになるだろう。
「そんな他人行儀じゃなくていいよ、あおいちゃんの弟なんだから私にとっても弟みたいなもんだし。『ののちゃん』でいいって」
ののこは例によって、きっしっしと屈託なく歯を見せるのであるがソラのほうは恐縮して、
「いや俺の先輩になるわけっすから。『野々先輩』で」
と譲らない。
「先輩? ああそうか寝子高合格したんだってね。あおいちゃんから聞いたよ。おめでとう! でも『野々先輩』もなんか距離を感じるなあ。せめて『ののねーちゃん』にしてくんない?」
「そんな畏れ多い!?」
「いンだよ私がそう言ってんだから。ほれ呼んでみ?」
うりうりとののこは迫る。これにあらがえる者がいようか。もちろんソラも例外ではなかった。
「……の、ののねーちゃん」
「ワンスアゲン!」
「ののねーちゃん」
「聞こえないぞソルジャー! もう一回だ!」
「ののねーちゃん!」
「よっしゃ、あとは最後に『大好きだ』ってつけるんだ! さん、はいっ!」
「
ののねーちゃん大好きだ!
って何言わせんすか恥ずかしーっす!」
やっぱり野々さんってすごいや。
英二は、誇張ではなく胸を打たれた。
だってあのソラって子、もう元気になってる。
オーマイガー姿勢のまま地面に埋まってしまいそうだった少年が、いまや二本の足でののこの前に立っていた。左右の腰に手を当てても似合いそうな感じ、完全復活だ。ソラはそこから一生懸命、『クラン=G』に来てバイト募集に応じようと思ってたのに、休業中で落胆しているとののこに説明しはじめていた。
いつまでも傍観者でいるわけにはいかない。傍観者で終わりたくもない。英二はここで「野々さん」と挙手をして駆け寄った。
「おんや英二くん?」ののこはにっこりする。「もしかして英二くんも?」
「そうなんだ。店が閉まっててびっくりしたよ。野々さんも?」
「うい、事情はおんなじ。まー私らは交通費かかってるわけじゃないけれどもさ。あ、そうだ。彼、あおいちゃんの弟でソラくんね。ソラくん、こちらは佐藤英二くんと言ってあおいちゃんと私の友達」
いい感じにののこは英二とソラ、それぞれをそれぞれに紹介したのだった。
立ち話もなんだし、とののこは言った。「どっかファミレスかカフェでもいかない?」
「だったらあそこは?」
英二が提案し、ふたりもそれに従った。
チェッカーボード柄でおなじみのアメリカンダイナーである。寝子島にしかないチェーンなのでソラには新鮮だろう。
まだ早い時間であり店は空いていた。床模様はトレードマークの白黒チェッカー、頭上にはプロペラみたいな大型扇風機(シーリングファンというらしい)がゆっくり回転しており、流れている音楽もオールディーズばかりだ。アメリカンコーヒー、ホットドッグやフレンチトーストといった『いかにも』なメニューから抹茶ラテまで楽しめるうえ、安価でシートも広く使い勝手のいい店である。
「ひょー、ごっついっすねえ」
運ばれてきたホットドッグセットを見てソラは口笛でも吹かんばかりだった。ゴマのかかったふんわりバンズにソーセージを挟んだだけのものだが、希望に応じて刻みオニオンとザワークラウト、それにレリッシュ(細かくしたピクルス)をトッピングできる。追加料金なしでトッピング量も自由に選べた。そうと知ったソラは一瞬も迷うことなく「全部大盛りで!」と回答、かくして運ばれてきたのはパンパンにボリューミーでストロングなホットドッグであった。これに大盛りポテトとサワークリームの付け合わせ、さらにLサイズのコーラもついているのでなかなかの壮観だ。パワーが皿からはみ出しそうなほどではないか。
「おお、さすが若い子、食べ盛りよのう」
とおばあちゃんみたいなことを言いつつも、ののこが頼んだものとて重量級、熱々パンケーキのセットであった。三枚重ねの厚いパンケーキの上には正方形にカットされたバターが鎮座し、メイプルシロップがとっぷりとかけられている。皿のサイドには冷たいソフトクリームも添えられており、これで味変を楽しむという趣向らしい。ののこのドリンクは、愛飲家には『ドクペ』と略されるボーン・イン・ザ・USAの炭酸飲料だ。コーラの親戚(?)ともいえるケミカルな味で、独自のフルーティな香りがたまらない。好き嫌いの分かれるドリンクだがののこは大好物だという。もちろんグラスはLサイズだった。
「私寝坊して朝食まだなんだ。早めのブランチってやつ?」
えへへとののこは照れ笑いするのである。なぜって英二はアイスコーヒーだけだったから。といっても正しくは低温の水出しコーヒーで、『コールドブリュー』と呼ぶそうな。
「ではまあ、偶然の出会いを祝して」
ののこが音頭を取ってグラスを掲げ、
「乾杯!」
英二とソラが応じた。
炭酸飲料ふたつととコーヒー、水滴を浮かせた全部黒い中身のグラスが三つ、重なりあってかちりと音を立てた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月25日
参加申し込みの期限
2024年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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