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ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
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九夜山、落神神社
曖浜 鴻
は歩く。春の草木の匂いのする山中を。
落神神社を経由して山頂の九夜山頂上展望台までの山登り――いや、鴻曰く『散歩』だ。
やがて、うら寂れた神社が見えてくる。
「落神神社か……昔はどんな神社だったんだろうねぇ。……神様の落下、何度もあったりして、な?」
割れた敷石の上にたむろしていた猫たちを撫でていると、誰か登って来た人がいるらしい。
姿が見えた。
志波 武道
だ。
「こんにちは。人がいるとは思わなかった……」
「おう。俺は行くのでごゆっくり」
武道の表情から一人になりたそうな雰囲気を察した鴻は、会釈をしてその場を去った。
鴻を会釈で見送った武道は、苔むして今にも落ちそうな社の方へと歩いてゆく。
(弟は彼女と一緒だろうし、今日の主役は卒業生の彼らだ。とっくに卒業した俺が出る幕じゃない……老兵は死なず、ただ消え去るのみ。な~んて。そんなのは流石に寂しいか)
社に向かって手を合わせ、武道は思う。
(……そういえば俺、どうして転校してきたんだっけ?)
あぁそうだ、たー坊おっかけて!
(……なんで?)
いや、弟大好きだから。
(……いや、でも、あれ?)
本当にそうだったろうか?
人の脳には、欠けた情報を勝手に補完する能力があるという。
しかしこのとき武道の中で作られた過去の物語はどれも歪でしっくりこないものばかりだった。
「気持ち悪いな」
指先で唇をなぞりそう呟いたとき、背後から草を踏む足音がした。
明るい金の髪。柔和だが油断ならない狐のような糸目。知った顔だ、久しぶりの。
「おー、武道君だ」
「陽太くんじゃなぁい! 元気?」
呉井 陽太
。高校時代の友人だ。まさかこんなところでばったり会おうとは。
「元気元気。えっと……なかなか連絡できてなくてごめん」
陽太はピアノ調律師になるべく専門学校に通っており忙しくしていることや、他にも色々あって連絡できなかったことをわびた。武道は気にしていないと顔の前で手を振った。それよりここで偶然会えたことがうれしい。
「武道君の方は調子どう?」
陽太は武道を観察する。この友人がときに一人で抱え込むことを知っているから。
「浮かない顔だねぃ」
「俺は……ちょっとモヤモヤしてるかな」
どうかした? と小首をかしげると、武道はうーんと腕組みをして言葉を探しはじめる。
「上手く言えないんだが、俺はなんで……」
なんでこの島に来たんだ?
そんな武道の思考を、猫の声が遮った。
「にゃー」
「わー猫ちゃんが近づいてきてくれたわー、可愛いなぁ。で、話の続きは?」
「……いや。陽太くんと猫見てたら悩むほどじゃない気がしてきた。猫を撫でて気持ち落ち着かせる」
「そ?」
「ほーらもふもふー!」
わしゃわしゃと青年らしい大きな手で猫の首を掻いてやる。
すると、気持ちよく喉を鳴らした猫たちから、花びらのようなものが輝きながら舞い上がった。
「……え?」
「不思議な花びらだなぁ……」
「この花びら……桜ではない?」
気づけば空からも花びらが落ちてきている。猫から浮かび上がる花びらは輝きを纏っているが、空から降ってくるそれはどこか灰のようで印象が違っていた。
武道は降ってきている一枚、花びらを掴んでみる。
刑事ドラマでよく見るような、何十人もの刑事が集まった捜査本部。スーツ姿の武道は、スクリーンに地図や被害者の写真を映し出す。『犯罪心理学の見地から述べますと、この犯人は――』武道は専門家の立場から警察に協力しているのだ。だが……武道の視線が僅かに揺れる。(本当に俺はこちら側か? 教えてくれ)スマホの待ち受け写真の弟をじっと見つめる――。
「これは……」
武道の言葉はそれ以上続かず、何かあると感じ取った陽太もまた花びらを一枚、摘まんでみた。
陽太はステージの袖で演奏会を見つめている。スポットライトの下で虚空に浮かぶ黒い宝石のように輝いているグランドピアノは陽太が調律したものだ。艶やかで硬質ながら澄んだ音を響かせるピアノの隣に、陽太とよく似た色の髪のヴァイオリン奏者が立っている。陽太は目を瞑る。このハーモニーを心から味わいたくて――。
「コレって花びらを手にしたから?」
「……一体、この花びらは何処から舞い落ち、どこへ舞い上がるのだろう」
「気になるねぃ。武道君も花びら追いかけるならオレも行くよぅ」
陽太と武道は顔を見合わせる。
自分たちはいつかもこうして、ナニカをともに追いかけた気がする……。
「行こう」
「どこまでも付き合うよぅ」
武道君の浮かない顔が晴れるまで――という言葉は呑み込んで。
走り出す。花びらの来し方と行く末を追って。
◇
その頃、山頂の展望台に着いた鴻は寝子島を眺めつつ猫を撫でていた。
「神様もこの光景や、もっと上からの景色を眺めたりしてるのかねぇ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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