this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
もどかしくて心が高ぶる
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
風の精 晴月
が白いワンピース姿で空を舞う。早朝の清々しい風に吹かれて気ままな空中散歩に興じていた。
通りから賑やかな声が聞こえる。風に乗って、おはよう、の声が届いた。
晴月はエメラルドグリーンの瞳を眼下に向ける。制服を着た寝子島高校の生徒が見えた。ちらほらと走る姿があった。
その中の一人に目が留まる。髪は金色で三つ編みが尻尾のように揺れ動く。
「ラッセルだね!」
晴月は笑顔で降下を始める。空から呼び掛けようとした瞬間、別の方向から声が割り込んだ。
「桜井、この間、頼んだ物はどうなった?」
「あ、ああ! そうだよ! なんか忘れてると思ったんだ」
「そんなに急いでないって」
「俺が納得できねーんだよ。マジで今日、渡すから」
桜井 ラッセル
は急に向きを変えた。晴月に気付かず、全力で引き返していった。
「こんな日もあるよね」
晴月は苦笑いで浮上。風に吹かれてふわふわと空を漂った。
放課後、晴月は寝子島高校の真上を飛んでいた。何度も下を見ては溜息を吐き、プクッと膨らんだ頬で暴れるように飛んだ。
「あ、出てきた!」
ラッセルを見つけた。三つ編みを振りながら正門を駆け抜ける。二股の道で立ち止まると一方へ走り出した。
晴月は追い掛けながら下降を始める。その最中、自ら両手を広げて制止した。顔を下に突き出し、状況を窺う。
小柄な老婆が下を見ながら歩いていた。顔を頻りに動かし、立ち止まっては曲がった腰を摩った。
通り掛かったラッセルが躊躇いなく声を掛けた。
「探し物か?」
「大した物じゃないよ。娘から貰った孫の写真でねぇ。たぶん、この辺りに落としたと思うんだけど、見つからなくて」
「大事な物じゃん! 俺に任せろ。探し出してやっから」
上にいる晴月に気付かず、ラッセルは下を見て探し始めた。優しさからの行動なので怒ることもできない。
「……仕方がないなぁ」
呟いた晴月は高さを活かし、道全体を眺めた。
二十分が経過した。未だに写真は見つからない。
その時、少し強い風が吹いた。どこから飛んできたのか。切手のような物がひらひらと宙を舞う。
「あれは……」
晴月が目を細くして見ていると、ラッセルが大きな声を上げた。
「あれだ! 写真だよ!」
ラッセルは走って手を伸ばす。車道に飛び出す前に掴んだ。少し曲がった部分を指で直し、老婆に見せる。
「これだよな」
「そう、これなの。ありがとね。飴玉、いるかい?」
「貰うよ。ちょうど甘い物を食べたいって思ってたんだ」
純粋に喜ぶラッセルに老婆は微笑みながら何度も頷く。
「孫も大きくなったら、貴方のような好青年になってくれると嬉しいねぇ」
「俺なんて、そんないいもんじゃねーよ。でも、飴はサンキューな」
包みから飴玉を取り出し、口に入れた。
上から見ていた晴月は、プンプン、と口で言いながら約束の場所へ向かう。
シーサイドタウン駅の上空、晴月は腹這いのような格好で浮かんでいた。暇を持て余した両脚をバタバタと上下に動かす。
「映画、始まったよ! もう、本気でプンプンなんだから!」
更なる高みに上がってゆく。
「ま、待ってくれ!」
下からの声に晴月はチラリと見た。ラッセルが慌てた様子で走ってきた。聞こえない振りをして九夜山の方向へ飛んでいく。
引き離される状況に焦ったラッセルは路地裏に飛び込んだ。ろっこん『ピヨコ変化』を発動した。
黄色いカナリアになって一直線で追い掛ける。
後ろを見た晴月は楽しそうに笑った。
「追いかけっこだね」
ワンピースが風を孕む。新緑を思わせる髪が広がり、一瞬で矢じりのように細くなる。
大気を穿つ猛スピードにラッセルは大いに焦った。
――マジかよ!? カンベンしてくれ。
胸中の泣き言を知らず、晴月は空を自在に飛び回った。
その後、二人は当初の目的の映画を観た。疲れ切ったラッセルは睡魔に襲われながらも目を見開く。
横目で見た晴月はラッセルの右の手の甲に、そっと触れた。撫でていると、焦れたように右手が回って握り締める。
ラッセルの眠気は吹き飛び、自然に頬が緩んだ。その様子に晴月も愛らしく笑う。
二人は恋人のような姿で映画を楽しんだ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
もどかしくて心が高ぶる
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月15日
参加申し込みの期限
2024年07月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年07月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!