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卒業を控え、図書委員の仕事が無くなっても、
綾辻 綾花
が本と触れあう日々に変わりは無い。
時間が許せば自由登校の日に図書室へ向かうし、遅くなければ書店に立ち寄ってみたりもする。そのジャンルは幅広く、古書であろうと新書であろうと目を向けては、印象深いタイトルを見つけると
早川 珪
の顔を思い起こしたりもして。
(珪さんは、この本を読んだことあるかな?)
彼も無類の本好きで、オークションにまで足を向けていたりする。……それは、『探し物』があったというのも理由のひとつだろうが――彼にとって、本へ向ける情熱も表しているようにも見えた。
もう少し、その一欠片でも綾花自身に向けてくれたなら。
ふふりと笑って、それは卒業後の楽しみに取っておこうかと、本屋の軒先で荷物を改める。
(えっと……買いたい本は買えたし、寮の荷物も……あとは)
「綾辻さん?」
「あっ、珪さん!」
本屋の前で今日の用事は終わったかと確認していたところ、入店しようとする珪とばったり鉢合わせた。
「珪さんも今から……寄り道、ですか?」
「取り寄せて貰っていた本が届いたらしくてね。綾辻さんは、帰るところかな」
「はい。忘れてることがなければ、ですけど」
だから軒先に立っていたのか。合点がいった珪は、綾花の荷物が少し多いことに目をとめて、提案する。
「僕の用事はすぐ終わるけど……急いでいなかったら、近くまで運ぶのを手伝おうか?」
戻るまで考えといてねと言い残し、珪は店内へと消えていく。
そんなことを言われたら、綾花にとって選択肢は無い。例えこの後、ついでに食材も買いたそうかなと思っていたとしたって、珪と帰ることを選ぶに決まっている。
(今日、寮の掃除に行ってよかった!)
かさばる荷物のひとつひとつに、ありがとうと言って回りたいくらいの気持ちで、綾花は珪の用事が終わるのを待つことにした。
「……それで、寮の共用場所に置いてた私物を取りに行って、次の人のために掃除したりして」
久しぶり、と言うほど長く離れていたわけではなかったのに、猫鳴館は相変わらず賑やかだったこと。2年生からは「ホームシックですか?」なんて揶揄われたことを話ながら、綾花は珪と2人で帰路につく。
「本当に寂しくなったら、珪さんに電話しそうです」
急いで寮を出る必要もないのに、新しい部屋に少しでも慣れたいと言って一人暮らしを始めた。もう隙間風にも軋みにも悩まされない部屋で、クロワと快適に過ごせるけれど、やっぱり賑やかな寮からの一人暮らしは、静かでほんのり寂しく思う。
それでも急いで寮を出たのは、珪の近くに引っ越せるから……というのが、やっぱり理由として大きい。
「あの、珪さん」
2人並んで帰る方角は同じで、荷物も互いに外側の手で持って。そうすれば空く内側の手を繋ぐのに、今は理由がいるのかなと思うと少し寂しいけれど……綾花は、迷わず珪の手を取って、驚いた彼に微笑む。
「珪さん、3年間ありがとうございました。図書委員の時も2年の時の担任の時もお世話になりました」
目を見て言葉を伝え、深くお辞儀をする。こういうのは、卒業式に伝えた方がいいのかもしれないが、なんとなく……今、伝えておきたかった。
「そして、これからも……よろしくお願いします」
満面の笑顔に、今は伝えられない『好き』を忍ばせる。
ご近所さんになるからでも、大学の後輩になるからでも、同じ職を志しているからでもなくて。
それでも、どこか感謝を伝えているようにも見えるようにと、綾花はドキドキを沈めながら、彼の手を改めて握り直した。
「ずっと前から珪さんは私の大切な人です……この気持ちは、これからも変わらないですよ」
きゅっと恋人繋ぎをして、悪戯っぽく微笑んでみる。
その様子に、少しだけ珪は困った顔を見せて、一瞬だけぎゅっと握り返した。綾花の心拍数が跳ねる頃には、指は緩く絡められており、ちょっぴり『先生』の距離を感じてしまうけど。
「ありがとう。でも……桜が散るまでは、ね」
今暫くは、この距離で。なら、その後は?
約束の日に変わることを楽しみに、綾花は別の話題を振る。楽しく帰る2人の後ろには、寄り添うように長い影が付いてきていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月13日
参加申し込みの期限
2024年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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