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なんとなく、じっとしていられなかったのだと思う。
気の向くまま散歩に出かけたはずの
佐藤 英二
は、たくさんのフリーペーパーを抱えて帰路についていた。
アルバイトから資格取得、新しいアミューズメント施設や舞台の告知まで。まとまりのない内容を見れば、英二が自主的に集めたのでは無く、道すがら押しつけられた物だと思う人の方が多いはず。
けれど、このフリーペーパーは、間違いなく英二の意思によって集められた物達だ。
(……この中に何か、興味を引く物があればいいな)
無事に木天蓼大学法学部に合格して、寝子島高等学校を卒業をするための単位や出席日数も申し分ない彼が、どうしてこうも情報を集めるのか――それは、
野々 ののこ
が大学受験に失敗したことに起因する。
彼女が寮を引き払うまで幾日もない今、差し当たって早急に必要なのは生活費と住む場所だろう。そう思い、英二はよかれと思ってフリーペーパーを沢山集め、彼女の進路相談にのってあげようと考えたらしい。
(でも、天界に帰ることになるのなら、進路は必要ないかもしれない……のかな)
手にしたフリーペーパーを握りしめて、英二はずぅんと落ち込んだ。まだ遠方に引っ越すんだといわれたら、それが海外であってもメッセージのやりとりやビデオチャットが出来ただろうし、何年に1度かは顔を合わせることも叶っただろう。しかし、彼女の行き先が天界では、単なる人間である英二には何も出来やしない。
桜花寮に帰る足取りは一気に重たくなり、フリーペーパーは無意味な文字を羅列しているようにしか見えなくて。英二はどこかしんみりと、自分の心を持て余すように空を仰いだ。
確かに、ののこは『ずっと一緒に高校生活を送ってきた友人』だし、彼女の明るい笑顔を見ることが『好き』というのも、間違いないと思う。
けれど、どう好きかなんて、何故気になるかなんて……ずっと、わからなかった。
気さくな距離感だから思うのか、憧れめいた物があるのか。未だ明確に答えが出せるわけじゃない。
ただ――もしかしたら、そうなのかも。
それくらい漠然と考えて、ようやく自覚できるような……やっぱりちょっと違うような。
彼女を1人の『ひと』として気にかけている。……と、思う。けど、この気持ちをどう扱ったらいいのかは、よくわからなくて。
ふと小さく息を吐き、構い過ぎているのだろうかと自問自答する。そして、少しフリーペーパーを選別した方がいかなと苦笑した、そんな時だ。
「じゃあね~っ!」
一際大きく明るい声が聞こえ、釣られるように英二はそちらへ顔を向ける。すると、ののこが大きく手を振って、誰かを見送っている姿が見えた。
(野々さん!)
名を呼ぶより早く、足は彼女の元へ駆けだしていた。ののこは一瞬不思議そうな顔をしたが、近寄ってくるのが英二だと認識すると朗らかに笑う。
「の、野々さんも帰り道?」
「うん! 今日はね、トシコさんが春野菜いっぱいのポトフ作るんだって言ってたから、楽しみでさ~」
寮母のトシコさんの気分次第で作られる、平凡なメニュー。けれど、寮暮らしの2人にとってはありがたく、もう少しで食べられなくなってしまう味。
「そっか。じゃあ急いで帰らないとスープだけになっちゃうかな?」
「それは寂しいけど、時間が経ってホロホロのお野菜も捨てがたいんだよね……いいタイミング知ってる?」
「残念ながら。……でも、代わりと言ってはなんだけど今日の散歩で、珍しい飲み物を見かけたんだ」
買う勇気がなかったから、スマートフォンで写真だけ撮ってみたと見せれば、同じ画面を覗き込むために2人の距離はぐっと近くなる。それに緊張してしまうような気もするけれど、ここで押し黙ってしまうのも勿体なくて、英二は頑張って会話を続けた。
「野々さんに会えるんだったら、お土産に買ってみれば良かったね」
「えー、こんな面白い飲み物あるの!? ね、どこの自販機?」
誰から見ても、何でもない些細な日常。だけどこの時間は……もっと年を重ねた時に、懐かしいと思える頃には貴重な思い出になっていそうだ。
「えっと、旧市街の…………それから、楽しそうなチラシを沢山貰ってきたんだけど……」
彼女がどんな未来を選ぶのかはわからない。それでも、今日を忘れないで居てくれたらと、英二は願って。
寮までの帰り道、話しが弾んだ2人は――そのまま夕食も共にし、楽しいひとときを過ごした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月13日
参加申し込みの期限
2024年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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