this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
共に。これからも。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
旧市街をぷらぷらと歩く。
気になる物があればスケッチし、顔見知りに会えば挨拶をして。
桜井 ラッセル
は心地よい春風に吹かれながら、この景色を見せたい相手を思い浮かべた。
特別なことなんて何もない。だけど、だからこそ……一緒にここを歩いてみたい気がして、ふと目を閉じる。
イメージをするのは容易いし、さして難しい願いでもないだろう。それでも『自分と同じように』とはいかないのが、なんだか切なくもあって。ラッセルは気持ちを宥めるように深呼吸をする。
(この香り……)
どこかで栽培しているハーブでもなく、ただ春めいた風が爽やかに感じたでもなく。鼻を擽るレモングラスのような香りは、
風の精 晴月
の存在が近くにあるのだろうと確信させた。
「晴月」
ゆっくり目を開いて名を呼べば、申し訳なさそうな顔をしている晴月が、そっと地上に降り立った。
「ラッセル……邪魔しちゃった?」
別に電話をしてたでも、誰か他に人がいるわけでもないのに。一体どうして、と言いかけてラッセルは心当たりをひとつ。
「さては、ずっと見てたな?」
「だってラッセル、元気無さそうだったんだもん! 心配くらいするよ!」
茶化すように笑えば、ぽかぽかと痛くない拳が飛んでくる。それを甘んじて受けながら、ラッセルは軽い調子で謝罪した。
「悪かったって。ただ、黄昏時だろ? ちょっと高校3年間に思いを馳せててさ」
歩きながら、色々と考えていた。
寝子島高等学校に入学してからというもの、本当に貴重な体験ばかりで……濃厚な高校生活を送ってきたと思う。
それこそ、普通の高校生活では到底体験出来ないような物ばかりだ。子供になったり性転換したり、不思議な世界にいったり世界の危機救ったり。……どれもが夢幻ではなく現実の話なのに、誰彼構わず言えないのは、なんだかモヤモヤするけれど。
卒業したら、こういう不思議なナニカと関わることも減ってしまうのだろうか、とか。ちょっと思い耽ってしまったのかもしれない。
「あ、晴月が興味あったらさ、通学路を通って桜花寮までいかないか?」
「通学路って、学校へ行く道でしょ? 面白い物があるの?」
「ああ、帰り道に少し遠回りをすると、行きつけのデートコースが……」
突然の突風に首を縮めるラッセルとは裏腹に、晴月は髪をたなびかせたまま静かに問うた。
「誰の?」
「いや、俺がよく」
「誰と?」
そこまで問われ、ラッセルは自分が何を口走ったか気付いたらしい。
ただただじぃっと見つめ続ける晴月は、寒戻りでもあったのかというくらい冷たい風を吹かせ、感情が読めない。
「……晴月に、見せてーなって思って歩いてた道だよ」
確かに思い出のある通学路だけれど、これも嘘ではない。
それが伝わったのか、晴月は訝しむ目はそのままに風を鎮め、「どうしようかなぁ」と数歩先を歩く。
「どーしても、私と行きたい?」
「もちろん! 晴月と歩きたい」
「……美味しいもの、ある?」
「ある! あー……でも、手持ち的に今日は程々にしてもらえると」
古民家を改装したカフェだとか、お勧めの和菓子と美味しいものには溢れているけど、全部となると難しい。
ならばルートを少し変えるかと唸り出すラッセルを見て、晴月はクスクスと笑い出した。
「しょーがないな。
今日は
手加減してあげる!」
高校生活を楽しむことの出来ない晴月に、少しでも楽しかったことを教えたい。
猫の集会や鳥の井戸端会議みたいな、何でもない日常も。学生特有のテストや課題の苦しさも。
「やってるときは大変だけど、やりきったらこう……達成感が嬉しくて」
駄菓子やお好み焼きといくつか買い込み、神社を通って耳福池の前でベンチに座る。
適当に引っ張り出したガムや飴を、どれから行くかと思案して、ラッセルは心を決めた。
「そんで、これも当たったらもう一個貰えて嬉しいんだけ、ど!」
ペリッと捲った飴玉の袋は、透かしても何も見えてきやしない。見事にハズレを掴まされ、そう上手くはいかないのが人間世界の厳しさだなぁと笑って誤魔化した。
「ねーねー、この赤いのは? バッテンの赤?」
「赤ぁ?」
これ、と差し出されたのはきなこ餅の付いていた爪楊枝。その先端が、鮮やかな赤色をしていた。
「おまっ、これ……っ!? 当たりだよ、これが当たり!!」
「やっぱりラッセルは、ラッセルがいいね」
感動している姿にクスクス笑って、晴月はその表情の豊かさが好きと微笑んだ。
いつまで一緒に飛べるかはわからないけど――自分のままで彼女の傍にいられるなら、怖くない気がした。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
共に。これからも。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月13日
参加申し込みの期限
2024年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!