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ゼリンとぷにゅぷにゅ
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綾辻 綾花
は
早川 珪
と手を繋いでデートを楽しんでいた。
珪の目が一つの店舗に向かう。気付いた綾花は繋いだ手を揺する。
「寄ってみますか」
「僕としては嬉しいが、それでいいのかい?」
「珪さんの喜ぶ姿を見ると私も嬉しくなります」
「ありがとう。このブックカフェには他店ではあまり見かけない良本が置いている。メニューも豊富で落ち着いた雰囲気が気に入っているんだ」
珪は一通りの説明が終わると綾花を連れて店に入った。
その数分後、綾花は座った席でそっと辺りを見回す。ゆったりとした空間で人々が自分に合ったスタイルで読書を楽しんでいる。
ブックカフェらしい光景にちらほらと異物が挟まれていた。楕円形の物体が気ままに飛び跳ねて移動を繰り返す。自らの羽根で宙を飛び回る物もいた。
目にした綾花は正面に座る珪に目を向けた。文庫本くらいのサイズの本を片手にコーヒーカップを傾ける。
「珪さん、あの丸っこい物体は生物なのでしょうか」
「ん、これかい? 僕も初めて見たよ。自発的に動いているようなので生物の類いなのだろう」
穏やかな顔で答えた。
綾花の疑問は深まる。少し声を落として言った。
「ここはブックカフェではなくて、ペットカフェなのでしょうか」
「リニューアルの話は聞いていないが。ただ、本を探していた時に耳にした内容では、この生物はゼリンという名前らしい。以前にも寝子島に自然発生したそうだ」
「私は知りませんでした。この島らしいと言えば、そうなのですが」
その時、宙を飛んでいた白いゼリンがテーブルの端に舞い降りた。綾花の方に這い寄ると、ぷにょ、と愛らしく鳴いた。
「ゼリン、初めまして」
「ぷにょ」
挨拶を済ませると珪の元に飛び、組んでいた脚の上に載った。本を読みながら撫でると、ぷにょ~、と気持ちよさそうな声で羽根を動かした。
その手が止まった。珪は真剣な目で文字を追い始めた。
気になるのか。ゼリンは珪の肩に身を移し、本に身を寄せるように少し伸びた。内容を理解できないようで羽根をしょんぼりと下げる。
綾花はそっと席を離れ、絵本のコーナーを見て回った。見つけた一冊を手に戻ってきた。自身が使っていた椅子を珪の隣に移動させて座る。
絵本を立てるようにして開く。綾花はタイトルを口にした。
「神秘の森の秘密姫」
珪の肩にいたゼリンは羽ばたき、二人の間のテーブルに弾むようにして着地した。
「その森はカルアナ大陸の中央にありました。大国に挟まれていながら戦火から逃れ、そこにあり続けました。いつしか神や精霊の加護を受けた神聖なる土地と言われ、人々の信仰の対象になりました」
綾花は頁を捲る。瑞々しい色合いで表現された森に小さな精霊が飛び交う様子が描かれていた。
「ぷにょ、にょ」
ゼリンは羽根をパタパタと動かす。綾花はその様子を見て微笑むと絵に添えられた文章を読んだ。
「ある日、狩りで生計を立てていた一人が森の端で歌声を聞きました。とても澄んだ声に魅かれて普段は足を踏み入れない、森の奥深くまで入っていきました」
頁を捲ると怖々と歩く狩人の姿が描かれていた。明るい色調の森は青黒く変わり、訪れた者を呑み込む怖さを秘めていた。
ゼリンは狩人になりきって身を震わせた。珪は本をテーブルに置いて震える身体に手を触れた。落ち着かせるように優しく撫でる。
「ぷにょ~」
綾花は安心して読み始める。
「木々を抜けた先に丸い湖がありました。その中央の浮島のようなところに大きな鳥籠が置かれ、中には美しい女性が手を組んだ姿で歌っていました」
ゼリンは飛び跳ねた。
「ぷに! ぷにに!」
怒っているようだった。珪は困ったような目で綾花を見つめた。
「まだ話は途中だよ。きっと理由があると思う」
「そうですよ」
二人で言い聞かせるとゼリンは大人しく、話の続きを待った。
その後の美しくも悲しい展開にゼリンは身をくねらせた。読み聞かせをしていた綾花も涙ぐみ、ゼリンと同じように珪に頭を撫でられた。
読み終わると綾花は珪を見て微笑む。
「将来は優しいパパになりそうですね」
「綾花も子供に好かれる良い母親になるよ」
目を合わせて微笑む二人に、ぷにょ! と間にいたゼリンが鳴いた。少し離れたところで若い女性がサンドイッチを食べていた。窺うように縦に伸びて羽根を頻りに動かす。
「食べ盛りですね」
「子育ては大変だ」
朗らかに笑う珪に綾花も釣られ、サンドイッチを注文した。
二人のデートは少し
未来
を感じさせて、いつも以上に深い愛情に包まれた。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
ぷにょー、ぷにょ、ぷにー、ぷにゃー!
すいません。ちょっとゼリンが憑依していました。
久しぶりのゼリンなので作者である私も六年前のリアクションを読み直しました。
懐かしい気分になりました。今回のゼリンは過去を上回るつもりで奮闘もしました。
アクションに添いつつ要望にも応え、ギュウギュウに詰め込んだ次第です。
読み物としての面白さに直結していると信じ、終わりたいと思います。
最後にご参加いただき、ありがとうございました。
個性溢れたゼリンとアクションの妙味に助けられ、納得のリアクションになったと思いたい!
今後も過去のシナリオを利用するとは限りませんが、その時は寛大な心でご参加ください。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月21日
参加申し込みの期限
2024年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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