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ゼリンとぷにゅぷにゅ
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八神 修
は気分転換で外出を決めた。適当に歩いて行き着いた人気のない公園でゼリンと邂逅を果たす。
懐かしさと当時の想いが溢れ出し、思わず抱き締めた。
「……そうだ」
何かを思い付いた修はスマートフォンを取り出し、登録されていた星ヶ丘寮の自宅に電話を掛けた。
三回の呼び出し音で繋がった。
「今から二十分弱で寮に戻る。その間に二人分の弁当を用意して貰いたい……もちろん野外用だ。そうか、ありがとう」
修はゼリンを頭の上に置いた。
「付き合ってくれるか?」
「ぷにゅ」
その声に修は、よろしく、と改めて答えた。
歩きながら誘う相手にメールを打つ。
『久しぶりに天界のペットが空から落ちてきた。よかったら見に来ないか。お弁当も用意しているので、ちょっとしたピクニックを二人で楽しもう』
件名に待ち合わせ場所を指定して何度も本文を目で読み返し、思い切って送信した。
気が抜けたようにそれとわかる息を吐いた。頭上のゼリンが、ぷにゅ~、と心配するような声を出した。
修は歩きながらゼリンを撫でる。
「俺は見た目ほど、自信家ではないよ。特に意中の相手には少し弱いところがある」
「ぷにゅ、にゅ!」
「励ましてくれているのかな」
修の表情が明るくなる。
あと五分で星ヶ丘寮に着く。見計らったように軽やかな音でメールが届いた。
『天界のペット! 見てみたい! 待ち合わせ場所はエノコロ岬だね。今日は誘ってくれてありがとう』
一読した修は笑顔で拳を握る。頭上のゼリンは左右に弾むように揺れた。
「ゼリンのお導きだね」
「ぷにゅ、にゅん」
威厳のある声も愛らしい。修は笑顔で足を速めた。
正午になった。修はエノコロ岬に向かう道で待っていた。早春に合わせた薄手のジャケットに着替えた。ランチバッグを右手に提げて五分ほど待つと、
七夜 あおい
が明るい笑顔で走ってきた。
「これがゼリンなんだね。もっとよく見せて」
「これでいいかな」
修は両膝を曲げてやや顔を下げた。あおいはゼリンに頬を当てた。その姿で抱き締めた。
「凄く柔らかいのに弾力もあって、ずっと撫でていたい気分になるね」
「喜んで貰えて、俺も、嬉しいよ」
ぎこちない声を返す。修の目の前にあおいの胸がある。鼻先に触れそうなほど近くて、極度の緊張を強いられた。
「あ、ごめん。この姿勢は辛いよね」
あおいは笑って離れた。修はやや赤くなった顔で、行こうか、と手を差し出す。
「ありがとう」
にっこり笑うと躊躇いなく手を握った。
二人は手を繋いで高台を目指す。分岐した道を右手に曲がり、歩いているとあおいが大きく息を吸った。
「急にどうしたの?」
「白い花がいっぱいで深呼吸がしたくなったんだよ」
「イベリスだよ。品種が多くて甘い香りが特徴だね。これもあおいに見せたかった」
「素敵なところね。あの階段の先が展望台かな」
あおいは階段の先に目を移す。
「あの先には鐘があって、二人で鳴らすと永遠の祝福が与えられるそうだ」
「それってどんな幸せなんだろう」
聞かれた修は、結婚とか、と小さな声で呟く。間の悪いことに海風と重なった。
「二人で鳴らしてみる?」
「それはどういう……階段が急だけど、大丈夫?」
「もちろん、二人で幸せを貰いに行こう」
繋いだ手を大きく振ってあおいが歩き出す。修は言葉の真意を求めようとして開き掛けた口を閉じ、目を正面に戻す。力強く歩くあおいに倣って
猫恋の鐘
に意識を向けた。
寝子島の海が一望できる高台に鐘があった。
修とあおいは鐘から下がった紐を掴み、息を合わせて鳴らした。青い空と澄み渡った海に涼し気な音が吸い込まれてゆく。
その余韻を聞きながら二人は景色を眺めた。
あおいはブラウスの腹部を撫でながら修に笑い掛ける。
「歩いたらお腹が空いちゃった」
「ベンチがあるし、そこでランチにしよう」
「ぷにゅ!」
修の頭上にいたゼリンが張り切った声で鳴いた。
「この子もお腹が空いたみたいだけど、好みってあるのかな」
「さすがにこれは試してみないと」
「楽しみだね」
屈託なく笑うあおいに修は、そうだね、と返してベンチに移動した。ランチバッグは弁当だけでなく食器まで収められていた。飲み物のコップに用意されたジュースを注ぐ。
「サンドイッチもあるんだね」
「二人で食べ切れるかな」
その不安は杞憂に終わる。空から新たなゼリンが降ってきた。
修とあおいの頭上を白いゼリンが羽ばたく。仲間が加わって空を存分に飛び回る。
あおいは青い瞳で見上げた。
「姿形は違うんだけど、天使みたい」
「言われてみれば。さっき鐘を鳴らしたから余計にそう思うのかも」
「二人に永遠の祝福が与えられますように」
あおいは両手を組んで祈りを捧げる。その敬虔な姿を見て修は固まった。用意する手まで止まってゼリン達が一斉に騒ぎ出す。
「ぷにゅにゅ!」
「ぷににぃ!」
「ぷにゃ!」
「ぷにー! ぷにぃー!」
修は急いで手を動かす。
その後、あおいは大いに笑った。修は食い意地の張ったゼリン達に揉みくちゃにされるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月21日
参加申し込みの期限
2024年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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