this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
35
つぎへ >>
冬の寝子島~卒業アルバムにいーっぱいメッセージを書き合いたい!
「おーい、そこ行く副会長さん! 桜ちゃん!」
廊下の向こうからののこと
綾辻 綾花
がパタパタと駆けてくる。
生徒会副会長の
水上 桜
は、振り返って何事かと首を傾げた。
「桜ちゃんもメッセージ書いて! 卒アルに!」
「急にすみません、ののこちゃんが卒業アルバムにメッセージを貰いたいっていうので一緒に回っていて」
ああ、そう言えば。ののこの願いを叶えて、とテオの声を聞いた気がする。
(長きにわたって繰り広げられた「フツウ」もいよいよ終焉。やっと「普通」に戻れる……と思ったら、最後の最後で人騒がせ。とはいえ、これを放置するわけにもいかないか)
卒業アルバムの最後のページは、メッセージが書けるように白紙のページになっていて、すでに中央に、腕ある人の作と思しき「テオとサンマさんとののこ」の絵が描かれている。
「わ、かわいい」
「それねー、
月詠
ちゃんが描いてくれたんだ! 絵の方が言葉より記憶に残るだろう、って」
「ああ、あの芸術家の先輩ね」
「私はねー月詠ちゃんの卒アルに猫を描いたの。ほら、球技大会の時に出没する、白猫と黒猫。そしたら月詠ちゃん、へんなこと言ったんだよね。『中の人などいない』って」
うん……これはきっと触れちゃいけない話題だ。桜はさりげなく話を逸らした。
「あ、こっちの猫のイラストも可愛い」
「それは綾花ちゃん。
『これからもずっと友達。卒業しても遊びに行こうね』
って、嬉しいなー」
「ののこちゃんも
『ありがとう! またいっしょに猫みようね!』
って自分の似顔絵入れてくれたじゃないですか。可愛かったです」
なるほど。絵を添えるパターンもけっこうあるのか。
自分はそこまで絵は描けないかな、と思った桜は文章のメッセージを送ることにした。
「卒業おめでとう! 寝子高から次のステージへばっひゅーんと飛んでけ!」
ののこがお返しに何か書こうか、と言ってきたが、桜はまだ二年生なので卒アルはない。
「あ、そうだ。代わりにこれに」
生徒手帳を開いて渡すと、ののこは
『エンジョイ! 桜ちゃん』
とメッセージを書き最後に桜の花びらを描き足した。
「はい。じゃあ桜ちゃんも行くよ!」
「え、どこに?」
戸惑う桜の腕を取って、ののこはずんずん歩き出す。
「職員室!」
◇
「こんにちはーメッセージもらいに来ましたー!」
と職員室に乗り込むののこ。
綾花と桜はそれを追って、ぺこり、と行儀よくお辞儀をしてから職員室に入っていく。
「さゆりセンセー書いてー!」
「え、私でいいんですか?」
「あったりまえだよ、担任の先生なんだから」
ののこのクラス、3年2組の担任・
雛鶴 さゆり
は、それでは……とののこから卒アルを受け取ると、急にハッ! と合気道のような気合を入れてメッセージを書きはじめる。
「私も……先生方からメッセージを頂きたいです」
綾花は歴代の担任だった先生を回って、メッセージを貰った。
「人生いろいろ。恋もいろいろ。ファイトだよ! by
久保田 美和
」
「努力を忘れずに」と硬い字は
桐島 義弘
先生。
「幸」の一字は
早川 珪
先生で、一文字の中に万感の思いが籠っていると綾花は感じた。
「ふふっ、世界に一冊の大切な卒業アルバムになりました」
桜もフジコ先生や泉先生はじめ、多くの先生から生徒手帳にメッセージを貰った。
「生徒手帳がすっかり真っ黒。来年新しいのを貰っても、これは捨てられないな」
◇
「ってわけでね。卒アル、こーんなにメッセージでいっぱいになったんだ!」
職員室をあとにして、綾花や桜とバイバイしたののこは、教室に戻って
佐藤 英二
に卒業アルバムを見せびらかしていた。とくに担任の雛鶴先生からのメッセージは長文で『野々さんが充実した人生を送れますように』という想いが籠っている。メッセージを熟読した英二は顔を上げて言った。
「僕も雛鶴先生にメッセージ貰いに行きたかったな」
「あとでまた行こう! ね、よかったら英二君も書いてよ! 私も書くから」
「もちろん」
空いているスペースはあと僅かだ。英二は『いっしょに過ごした学校生活すごく楽しかった。ありがとう!』と書き、ののこは英二の卒アルに大きくピカピカでニコニコな太陽を描いた。
「これは?」
「英二君のイメージ。英二君といっしょにいると、サンサン太陽おはようさんみたいな気持ちになるから」
サンサン太陽おはようさん……。
「ふ、アハハ!」
「なんで笑うのー」
「サンサン太陽おはようさんって」
「いいでしょ。いつもハッピーってこと!」
ののこはふくれっ面をしていたけれど、英二はしばらく腹を抱えて笑っていた。なんだかとっても、悪くない気持ちがした。ひとしきり笑った英二は、ふと、メッセージの中にある人の名前がないことに気づいた。
「野々さん。ちょっと付き合ってくれないかな。メッセージを貰いに行きたい人がいるんだ」
英二がののこを連れて向かった先は理事長室だった。
「ののこぉ~パパだよ~!!」
理事長・
野々 ととお
は、ののこにダイブで飛びつこうとするが、ののこはツレなくそれを避ける。
「英二君、どうして理事長に」
「理事長からメッセージを貰いたいからだよ」
英二はそう答えたが、内心では、野々さんと理事長が普通に会話できると良いな、とも思っていた。
「理事長、僕は高校生活、野々さんやみんなと過ごせてとても楽しかったです。定期テストとか、寝子祭とか、体育祭とか行事も多くて、だから」
ののこと過ごした時間のあれこれが思い出されて、英二は言葉に詰まる。
「そうか。うん。ありがとう」
ととおは英二の気持ちを汲み、英二の卒アルに
『娘と仲良くしてくれてありがとう』
と書いた。
「娘って……」
ののこは唇を尖らせる。神であった記憶がない、ということは、両親の記憶もないということなのだ。ののこは、父だと名乗るととおのことをいまだ信じられないでいる。
しかしととおは違う。ののこと違ってこの世に落ちたときに神魂をばら撒いたわけではない。だから、ののこの記憶もしっかりと残っている。
目に入れても痛くないほど、愛おしい娘。
その娘に忘れ去られているとは、父としてなんと悲しいことだろう。
「ののこ」
ととおは、ののこの卒アルをその手から引き抜いた。
「あっ」
と、ののこが取り返そうとしたのを待つことなく、ととおは空いたスペースに
『パパだよ』
と書き込む。
「パパじゃない!」
ののこが叫ぶ。しかし、ととおは言い含めるように。
「パパだよ」
「パパじゃ……」
ののこの卒アルに書かれた『パパだよ』の文字が、紙から剥がれるようにしてふわりと浮かび上がった。
「パパだよ」
「パパじゃな……うっ」
「野々さん!?」
「思い出して、ののこ」
「私……パパ……
ママ
……う、ああ!」
あたりが真っ白になる。
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
35
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!