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寝子島高校
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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冬の寝子島~屋上から何かを見て感動したり笑ったりしたい!
寝子島高校の屋上に佇む
旅鴉 月詠
が、そこから見える様々なものへカメラを向けている。
佇んでいるのは月詠だけではない。
すでに寝子高を卒業したはずの
落合 まゆら
と
倉前 七瀬
も、何故か制服姿でそこにいる。
「まゆら先輩、七瀬先輩」
ののこは二人を『先輩』と呼んだ。どういう設定になっているのか不明だが、そのことを気に止める者はいない。
「今日はいい天気だよね、空の雲は面白い形してるし」
まゆらはのんびりとあくびした。昼休み、なのだろうか。手にはサンドイッチとねこーひー牛乳を持っている。
「ほら、あの雲なんか肉球の形してるし、あの雲は焼きそばパンだし」
「ほんとだー」
まゆらは、はむっとサンドイッチにかぶりつき、また空を眺めた。
「あーあ、焼きそばパン、食べたかったな」
「競争率高いよねー。私もこの前、やっとゲットできたんだー」
「それはすごかです。……お、あの雲の形サンマさんに似てませんか?」
七瀬が指差した方角には、すっと横長の雲が泳ぐように伸びている。
確かに似ていると、ののこがサンマさん雲を眺めていると、何故か太陽がどんどん沈み、夕日の赤光がサンマさん雲を焙って、美味しそうな焼け具合になってきた。
「ううむ、これは……?」
七瀬は首を捻った。奇妙な現象であったが、これはこれで自然なような、不思議な心持ちである。
と、ドアが開いて、屋上に
ウォルター・B
先生と
五十嵐 尚輝
先生、そして
御巫 時子
もやって来た。
「来てくださったとですね、ウォルターさん」
「うん、呼ばれたからねぇ。……あれ、呼んだよね?」
よく分からなくなった、というように、ウォルターは額を押さえて首を振る。
「呼びました。うん、僕が呼んだとです」どうやって呼んだのかはっきり思い出せないが、七瀬は確信をもって微笑む。「思い出を共有できる人は多いほうがいいでしょう?」
「そうだねぇ」
時子は、フェンス越しまで歩いて行った尚輝の隣に並び、雲を生み出すみたいにふーっと息を吐きだした。
「とても綺麗ですね。夕暮れ時の寝子島は不思議な美しさがあります……」
「切ない、というのでしょうね、これは」
「はい」
時子は尚輝の向こうにいるののこの横顔を見た。ののこも今ばかりはいつもの元気が鳴りを顰めて、どこか切ない表情で夕日を見つめているように見えた。時子はののこの視線の先、夕日が沈もうとしている空と雲に視線を向ける。
――と。
「あら?」
異変に気付いたのは時子だけではない。
「あ、あれはなんですかー!?」
「今あそこに何か光った?」
七瀬とまゆらも同時に、夕日の手前の雲を指差す。
「えっ、なになに?」
ののこは皆が指差す方へ身を乗り出す。
「今、雲が動いて……ああっ!」
悲鳴を上げた時子が、よろめいた拍子に尚輝にぶつかった。尚輝は時子の肩を受け止めながらも、動いたという雲らしきものから目が離せない。それは丸くて、銀色に光っていて、ギザギザの軌道を描きながらひゅんひゅんと夕日の中を動いていて……。
「あれは……UFO?」
化学教師の五十嵐先生がそういうのだから、という謎の信頼感が、一気にその場に広がった。
「うそ! まさかUFOを見れるなんて!」
まゆらは思わず、ののこのほっぺたを抓る。
「痛い!」
「ってことは本物?」
「そうだよ! 七瀬先輩、時子ちゃん、月詠ちゃんも見た? 見たよね!?」
飛び跳ねるののこに向かって、七瀬はいつの間にか手にしていた本をぱたりと閉じて微笑んだ。
「はい。僕もこの目で。ウォルターさんも見ましたよね?」
「見ちゃったねぇ」
「本物だ! 本物を見ちゃった!」
まゆらの手を取り、はたまた時子の手を取って、ののこは大喜びだ。
「あ、消えた」
「不思議なことがあるのは寝子島らしいですね」
まゆらと時子は、UFOの消失を不思議そうに見ていた。
ののこはカッと指で目を見開く。
「私、この目に焼き付けたよ。絶対忘れない!」
「それはよかったです」
七瀬は一瞬だけ、本に視線を落として微笑む。
(僕が変えられるのは雰囲気だけ)
その本は、七瀬のろっこん<空気を「読む」>の産物で、中には七瀬の字で『思い出に残る青春』と書き込まれていた。
◇
UFOにはしゃぐののこたちから離れた七瀬は、ウォルターを屋上の隅へ誘い、向き合った。
「ののこのやり残しはできました。ところでやり残したことといえば、僕もあります。やりたいこと」
なんだろう、とウォルターは首を傾げる。
七瀬は自分の制服の第二ボタンを引きちぎると、それをウォルターへと差し出した。
「ウォルターさんの第二ボタンください! というか、僕のと交換して欲しいです!」
「第二ボタン? ああ、日本で戦争の時、出征する学徒が好きな女性に渡したっていう……」
「伝承が古いです! もっとこう……意味ってあるじゃないですか……ってもう言わせないでくださいよ」
「あはは、ごめんよぉ。いまひとつ、こういった風習に馴染みがなくてねぇ」
ここはテオによって切り分けられたいくつもある世界のひとつで、だから、ここでのことが全部ほんとうにはならないかもしれない。それでも。
「僕の、本当の卒業式のときに言えなかったから……えへへ、やっと言えて満足です」
七瀬は手の中に落ちてきたウォルターのジャケットの青いボタンをぎゅっと握りしめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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