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未来の二人の結婚生活
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部屋に籠った
滝原 レオン
は作業台に向かって黙々と仕事に励む。手に馴染んだ道具を使い分け、集中力を途切れさせることなく組み上げていった。
西日が部屋を染める頃、作業台の隅に置いたスマートフォンが終了の五時を軽やかな音で告げる。
レオンは驚いたような表情で顔を上げた。
「もう、そんな時間なのか」
後ろに束ねていた髪のゴムを外し、軽く頭を左右に振った。銀色の髪がふわりと広がって女性らしい容姿に変わる。
椅子から立ち上がって道具を片付ける。部屋を出ると汗でべたついた手を洗い、ヘアブラシで髪を梳かした。
洗面台の鏡に映る自身を見て少し考えるような表情となる。
――もう少し可愛らしい方がいいか。
部屋に引き返し、小物入れから空色のリボンを手にして戻ってきた。鏡の自身を見ながら左右に均等にリボンを結ぶ。
「今日の私も可愛い」
にっこり笑って言うと、どうしたんだ俺は、と赤い顔に掌を当てて項垂れた。
思い直してキッチンへ急ぐ。冷蔵庫の中を物色していると唐突に閃いた。
「カレーにしよう。アイツ、好きだもんな」
自然に出た言葉にまたしても顔を赤くする。
――今でも信じられない。いくら同性婚が認められているとしても、アイツ、
狗条 光
と俺が結婚するなんて。
なんでこんなことになったんだろう。
考えながらニンジンやジャガイモを取り出していく。冷凍庫からはシチュー用の牛肉の角切りを奮発して二つ、手に取った。
タマネギは常温で保管していた。大きな物を二玉、選び出す。すぐには刻まず、丸ごとを電子レンジで加熱した。
「やっぱ、これだよな」
まな板の上で包丁を使い、皮を綺麗に剥いていく。一個を包丁で両断して猫の手を作り、リズミカルに刻んでいった。
――こうすると目にしみないんだよな。主婦か、俺は!
心の中で突っ込んで、そうか、といきなり声を上げた。
――結婚の切っ掛けは女装がバレたからだ。まあ、自分から
滝川 怜
が俺って打ち明けるのは勇気がいるよな。うん、仕方ない。
苦笑いでレオンはしゃがんだ。システムキッチンの下部にある収納戸棚から小ぶりの寸胴を取り出した。早々とコンロに置いて加熱を始める。
程々に熱したところで無塩バターを入れた。寸胴の横の把手を両手で持ち、回すように動かした。バターの塊が底を満遍なく塗っていく。
刻んだタマネギのスライスを纏めて入れた。長い柄の木べらを使ってバターを塗すように混ぜていく。
単調な作業で再び過去の記憶が蘇る。
――怜の正体が光にバレた時はマジで殴られると思った。その予想は大きく外れた。斜め上どころじゃない。目を開けたまま気絶したような状態になったな。
光は何事もなかったように笑って言いやがった。
「んじゃ、お前でいい。俺と付き合ってくれ」
信じられるか? 行動を共にする『付き合う』じゃない。男女のそれの付き合うだ。
呆れて声が出ない俺を余所に勝手に話を進めた。
「異論はないってことで、これからよろしくな」
その笑顔が憎めなくて付き合うことになった。それならそれでいい。無理難題を押し付けて振られてやると思ったんだが、一緒に難題に向かっていくことが楽しくて。
そう、いつの間にか俺もアイツ、光を好きになっていた。
二人が就職した時、関係が大きく動いた。二人で生活ができるってはしゃいで、その勢いで結婚までしたんだよな。
レオンは半透明になったタマネギを見てブロック状のニンジンを入れた。続けてジャガイモを投入。よく混ぜながら牛肉の角切りを惜しみなく入れた。
「これくらいか」
浄水器の水を適量、寸胴に注ぎ込む。煮えると表面に灰汁が浮かんできた。素早くお玉で掬って乾燥したリーフを適当に入れて香り付けをした。
カレーが出来るタイミングで光が帰ってきた。
「ただいま」
玄関からの声にレオンが小走りで向かう。
「おかえり」
「お、今日も可愛いな」
「普通だよ、こんなの」
「それと良い匂いだ」
光はレオンのエプロンに鼻を近づけて匂いを嗅いだ。その状態に耐えられず、即座に後ろを向いた。
「……好きだろ、カレー」
「怜ちゃんはもっと好きだけどな」
光はレオンの背中に抱き着いた。
「……ホントに、もう」
不満を零すようにレオンは光と向き合った。身長差があるので前屈みになって唇を合わせた。
――幸せを感じる。俺はやっぱり、光が好きなんだよなぁ。
一度では足りないと、三度もキスをするのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月29日
参加申し込みの期限
2024年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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