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未来の二人の結婚生活
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洗濯を済ませた
稲積 柚春
は休むことなく、キッチンでシチューを煮込み始めた。底を焦がさないように木べらでゆっくりと掻き混ぜる。とろみに包まれた具がごろごろと転がり、仄かな甘みが香り立つ。
――もう少し味にメリハリが欲しいかな。
味見をしながらニンニクや黒コショウを適度に加えた。納得の笑顔を見せると次の料理に取り掛かる。
午後三時を過ぎた。下校時間を迎えた小学生が元気な声で通りを歩く。
耳にした柚春は料理の手を止めた。
「元気な子供……僕にも」
自身の腹部を見て微笑む。
――こんなに早く、できるとは思わなかったけど、これでワットと本当の家族になれるんだね。
結婚式に見せた表情とは違い、その笑みは母性に溢れていた。
「ワットも喜んでくれるよね」
言葉に出した途端、表情が陰る。
キッチンから離れて窓辺に立つと、大きなランドセルを背負う子供達の姿を眺めた。
――子供は二人の愛の結晶なんだよ。不安になる要素なんて、どこにもない。これからママになるんだからしっかりしないと。
胸の裡で親になる決意を固める。
「パパのワットもね」
柚春は窓辺を離れ、育てていた植物の水やりに精を出した。
その晩、帰宅した
ウォルター・B
に柚春は妊娠を打ち明ける。不安を隠すような笑みが本物となった。
ウォルターは柚春を抱き締める。これ以上はない優しさで包み込み、ありがとう、と口にした。
「ワット、僕、とっても幸せだよ」
涙ぐむ声にウォルターは頷き、僕と同じだねぇ、と微笑んで返した。
柚春の腹の出っ張りが目立つようになる。胎内で動く我が子を愛おしく思い、気付けば腹を撫でていた。
「もうすぐ、ママと会えるね」
「パパもその日が待ち遠しいよ。あ、食器は僕が洗うから柚春はソファーでくつろいでいていいから」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。予定日は、まだ先だし」
「僕が大丈夫じゃない。一家の大黒柱が心労で倒れたら困るよねぇ?」
ウォルターは柚春の背中に手を回す。ゆっくりと力強く、ソファーへ連れていった。
「あとは僕に任せて」
「ワットは心配性だなぁ」
「生まれてくる愛娘と愛妻の為なら喜んで心配性になる」
堂々と言い切ったウォルターは急いでキッチンへ引き返す。
その後ろ姿を見ながら柚春は腹部を摩る。
――世の中には非協力的なパパさんがいるって聞いたけど、ワットは関係なかったね。子供にとってもいいパパになれそう。もちろん、僕もいいママになって幸せな家庭を築いていくつもりだよ。
満ち足りた表情で未来へ想いを寄せた。
ついに出産の日を迎えた。ストレッチャーで運ばれる柚春の横にはウォルターの姿もあった。不安を笑顔で隠そうとして歪な泣き顔のようになっている。
横目で見た柚春は逆に元気付けた。
「お医者さんや看護師さんにいろいろ教えて貰ったから、出産に不安なんて全く感じてない。あとは僕のがんばり次第なんだよ」
ウォルターは膨らんだ想いが喉に詰まり、ぎこちない笑顔で何度も頷く。
分娩室へ送り出すと自身は手前にある長椅子に腰掛けた。両手を組むようにしてコツンと額を当てる。
「……母子ともに無事でありますように」
敬虔な信者となって言葉を繰り返す。その状態で二時間が過ぎ、喉は枯れ、ひたすらに祈り続けた。
三時間を回った頃、分娩室から大きな産声が聞こえた。
「……おめでとう」
青い瞳を潤ませてウォルターが立ち上がる。呼ばれる、その瞬間を静かに待った。
元気な赤ん坊と共に柚春が家へ戻る。ウォルターは両手を広げて迎え入れた。母子をふんわりと抱き締めて、お帰りなさい、と愛情を込めて言った。
「ただいま」
柚春は満面の笑みで答えた。
その日からウォルターは変わった。率先して家事を手伝い、言葉がわからない赤ん坊に頻繁に話し掛けた。
変化はそれだけではない。柚春がソファーに座っていると決まって膝枕をせがんだ。以前に比べてキスの回数も増えた。
夜になると大きな赤ん坊のように甘えてきた。柚春は、よしよし、と授乳の合間に優しく頭を撫でた。
そして決まって言葉を掛ける。
「ワット、愛しているよ」
ウォルターは目を細めて、僕も、と恥ずかしそうに笑った。
家族の物語はこれからも続いてゆく。
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黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月29日
参加申し込みの期限
2024年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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