一通りの家事を終えた
巫部 紫苑はエプロンドレス姿でソファーへ座る。手前の窓は半分ほど開けられていた。純白のレースカーテンが緩やかな風に吹かれ、ゆらゆらと揺れている。
その動きを眺めていると徐々に瞼が重くなる。夕飯の用意が頭を過り、睡魔の誘惑に打ち勝とうと目を開く。数分の静かな戦いは紫苑が寝息を立てたことで決着した。
室内が夕陽で染められた。頬に柔らかいものを感じて紫苑は薄っすらと目を開ける。
「おはよう」
隣からの柔らかい声に紫苑は微笑む。
「お帰りさない」
「ただいま」
男性は紫苑の頬に唇を軽く押し当てた。その柔らかい感触で思い出す。
「二度目ですね」
「気付いていた?」
「さっきまで夢の出来事と思っていました」
「夢じゃないよ。これは現実で僕達はようやく夫婦になれたんだ」
優しい眼差しで紫苑を抱き締めた。受け入れるように男性の背中に両手を回す。
「こんなに幸せな気分になれるなんて、思ってもいませんでした」
「どうやら僕は君の好きなシュークリームには勝てたようだね」
「私が空腹の時ですと、いい勝負になるかもしれません」
「そうならないように、これからも素敵な旦那様として自分磨きを頑張るよ」
「応援しています。私もずっと愛される可愛い奥様を目指します」
二人は抱き合ったままゆっくりソファーに倒れ、甘い時間を過ごした。
未来は揺蕩っている。誰にも結末はわからない。
理想を追い求めた先には何があるのだろうか――。
今回のシナリオは「エイプリルフールキャンペーン」で選ばれたイラスト、
「未来の花嫁」にちなんだ内容になっています。
巫部 紫苑さん、おめでとうございます。未来の旦那様の姿を想像するだけでわくわくが止まりません!
ということで結婚がメインテーマになっています。未来の話なので、かなり緩い制約になっています。
らっ倫は健在ですが大いに期待してください。
シナリオの内容
未来で結婚している二人の話になります。新婚や結婚十年目など、アクションで自由に決められます。
相手がNPCやXキャラであっても構いません(親密度を無視して指名が可能。PCの場合、GA推奨)。
舞台は寝子島、または国内。そのルールで二人に相応しい場所を考え、自由にアクションを綴ってください。
あと寝子島ではリッカルド町長の英断で同性婚が可能となっています。
それに従って男性と男性、女性と女性の結婚生活も同様に描きます。
とても短い内容ですが十分に伝わったと思います。それだけ自由度が高いと考えていただければ間違いありません!
未来は二人の今の立場を無視して、名前で呼び合い、場所に関係なく抱き締めて愛情を確かめることができます。
新婚であれば、夜の生活もそりゃもう大変で……らっ倫の範疇でお願いします、はい。
事後のピロトークは意外とすんなり通ると思います、たぶんですが。
熱々の二人の情熱的なアクションをお待ちしています!