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【月影塔】『第四階層』騒めく密林の東の賢者
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星影塔はひとつの建造物であるにもかかわらず、各階層がひとつの世界として構成されており、人々の文化や人種、動植物の生態系などが異なるうえに完璧なバランスを保っている。
だからこそ、塔の中でも太陽が昇る事に今更ながら不思議な感覚を持つ
桜井 ラッセル
であった。
「あれも星の力なんだよな……っつーことで、ここがどんな場所か理解できたか?」
桜井は寝ぼけまなこの
呉井 陽太
と
風間 舞子
――桜井の友人達へ、月影塔の事を軽く説明してみせた。
呉井も風間も、朝起きたら寝子島ではなく月影塔の第四階層のジャングルの中にいたことに最初こそ混乱していた。しかし、桜井の熱意に二人ア引き寄せられたと察すると、快く今回の事件解決の協力を申し出たのだった。
「私もできることはしよう。私のろっこんは、こういうケースに向いているだろう」
「オレも協力するよぅ! ひとまず、プランはあるん~?」
呉井の問いに桜井が腕を組んで唸る。
「まぁ、あるっちゃあるけど……」
桜井は今回の事件の原因である影剛石(シャドウストーン)を、東の賢者から強奪する考えを示した。
「影剛石があるから火種になんだ。強奪して隠したり、願いで消滅させれねーか? ラピスに聞くか試せばいいんだけど、これ他方から反感買いそうだな……」
桜井の計画はこうだ。
「俺がろっこんで鷲に変身して、神殿に忍び込んだら東の賢者の図工から影剛石をかっさらって『ラピスを開放して西の国に行かせろ。さもねーと大河に石を捨てるぞ』て脅してみる? 捨てればそっちのけで川に入りそうだし、そのまま川底へ沈んで見つからないなら願ったりの展開だ。それか石に願って影剛石自体が消滅すれば万歳だけど……って、俺のやろうとしてることってマジで犯罪者じゃん……」
「今まで気付いてなかったのか?」
呆れる風間が肩を竦める。
「そうでなくても、桜井達はあの町ではお尋ね者だろう? 顔も割れているし、大っぴらに大通りを歩くなんて出来ない筈だ」
「そんな、どうすればいいんだよ?」
「まぁ、そう慌てるな。だからこそ、私のろっこんの出番だ」
風間のろっこんは彼女の『思う色』に他対象を染め上げることが出来る。
「これでまずは私を……『茶色』に染めたい」
そう願うと、風間は自身の姿を茶色に染め上げた。そして自身の美的センスをもってして、泥を被った農民の変装を完璧にこなしてみせた。
「まずは私がこの格好で首都を歩いて情報を集めてこよう」
「んー? 情報を集めるだけならオレも出来るねぇ~?」
呉井はおもむろに足元の泥を捏ね始める。ちょうど泥は粘土質になっており、呉井が自作の粘土細工に使う材料に酷似していた。
あっという間に猫の人形とウサギの人形を作ってみせれば、呉井のろっこんで突然生き物のように動き出したではないか。
「ニャッタ君とウー君・改とはオレと視覚共有が出来るん、これでこっそり色々と潜り揉めるよぅ」
「おお! これなら情報収集も捗りそうだな!」
桜井がニャッタ君とウー君・改と戯れていると、
響 タルト
が目を丸くして駆け寄ってきた。
「なになに? これ、前に夢の中でもらった粘土の猫だ☆」
「おやタルトちゃん? ラッセル君と一緒だったんだねぇ」
響と呉井は別の神魂の珍事で面識があったため、すぐに情報共有を交わし始めた。
「大変なことになっちゃったなあ、薄い本でなら熱い展開なんだけど……武道先輩、責任感じてるだろうな」
明け方まで焚火の番をしていたのに「朝食用に食べられそうなものを探してくる」と出かけてしまった
志波 武道
。
そう遠くまではいかないと言っていたが、やはりすこし独りになりたいのかも……と響は察していた。
「僕は武道先輩に全面協力するよ。僕もろっこんで猫になって神殿に忍び込んでみ、情報を集める。呉井先輩の粘土細工をひとつもらいたいな。そうすれば神殿の中が見える木とかに設置しておくよ。賢者のいる場所と、ラピスのいる場所を確認したいな」
「だったらオレも風間さんろっこんで変装して行動したほうがいいねぇ。ウー君・改も武道君に手渡しておくよぅ」
「さすがだな! あっという間に作戦が組み立てられてゆく……だったら俺はカナリア特急便だな! カナリアに変身して、みんなのところへ飛び回ろう。緊急を要する時は、俺が案内するから!」
桜井が連絡役として名乗りを上げた直後、
白 真白
が目を覚ました。
「あれ? 朝早くから作戦会議? う~ん、昨日はラピスちゃんを一人であの場に残しちゃったのはさすがにまずったね……。本人がそういったとはいえ、私も残ればよかった、って、悔やんでもしょうがない、今は助け出す準備をしておかないと。それで? 今、話はどこまで進んでるの?」
真白は変装と情報共有の事を聞くと、ここでひとつ提案を述べた。
「情報収集と連絡役は完璧だと思う。でも肝心のラピスちゃん救出の手筈はどうするかな。助け出すとなると潜入して地下牢から助け出すか、処刑前に処刑場からかっさらうかの二択だよね」
「それなら僕がいくよ。呉井先輩のニャッタ君を設置した後に向かうね」
響が手を上げてくれたので、真白は自身の豊満な胸を抱え込むように腕を組んで思案する。
「だったら、処刑場の方、調べておこうかな。万が一に備えて、ね。神殿内で内密に、って可能性もあるけど、私の読みが当たっていれば、首都の国民の目に必ずラピスちゃんを晒すと思うから、絶対に外にあるはず。だから私は空から偵察するよ」
「じゃあ、念のため、空の色に染め上げさせてくれないか? さすがに人間一人が空を飛んでいては目立つだろう」
いつの間にか風間のアシストが今回の作戦の要になってきた。
と、ここで武道と
ティオレ・ユリウェイス
が野生のバナナと川魚を抱えて戻ってきた。
「見て、すごい量のバナナ☆ あと途中でティオレさんと合流して魚を釣ってきたぜぃ! ここ、東と西を隔てる大河がすぐそばにあったって、ティオレさんが教えてくれたからさ!」
ティオレは武道の空元気に、なんとも言えない表情で無言を貫いたまま、ただ首肯するだけだった。
「てか、朝から作戦会議的なサムシング? あ、デスヨネー? うん……みんな、ありがとう」
武道が頭を下げると、その場にいたみんなは一斉に慌てて顔を上げるように請う。
「俺は思うんだ。まず、東の賢者に謝罪をしたい。そして俺達の考えも伝えたい。だって、悲しすぎるだろ……お互いは別に害意があったわけじゃなくて、すれ違いで悲しい事が起きようとしている……だったら話し合わないと。その為にも、掟、儀式、賢者……ラピスちゃんと笑顔で旅をする為にも、東の賢者の組のみんなと手を取り合う為にも、まずは知らなければならない。無知のままの謝罪は口だけになってしまうから」
恐らく、武道はこの未明で相当悩んだに違いない。今も他の者から迷いが見えているだろう。迂闊に脇道へ逸れると危険だとラピスに言われていたが、志波はどうしてもじっとしていられずに焚火の番をティオレに任せて食材調達に出かけてしまったくらいには悩んでいた。
(結局、物事でもめる時は、善悪じゃなくて善と善の意見のすれ違いなんだ)
そして志波は密林の隙間に昇った朝を浴びながら、その結論に至ったのだった。
だから、ラピスを奪還するのではなく、双方が納得する落としどころを模索する。これが武道の出した結論だった。
「うん、やっぱり武道先輩はそうだよね。僕も賛同するよ」
響が武道の右手をそっと両手で包み込む。
「だから、無茶だけはしないでね……?」
「ああ。タルトちゃんを泣かせるような結末は、絶対にさせないから」
「私からもお願い、武道先輩。できれば私もラピスちゃんを処刑場で空から掻っ攫うなんてことはしたくないからね」
真白も真剣な眼差しを武道へ向ける。
「今までだって乗り越えられた、今回だってやってやるさ!」
桜井の決意に、今回、巻き込まれた形で参加した風間と呉井も快く笑顔を返す。
ティオレも無言を貫いたまま、武道を後押しするように再び頷いた。
武道は自分の両頬をパンッと平手打ちして気合を入れ直す。
「おっし! それじゃ、まずは朝ごはんだ! 細かい話は食べながらしようか!」
責任感に押し潰されそうだった武道を、目の前の仲間たちが懸命に支えてくれる。武道は敢えて微かに笑うことで、感涙を押し留めるのであった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月27日
参加申し込みの期限
2024年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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