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【月影塔】『第四階層』騒めく密林の東の賢者
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その日、神殿の兵士達は目を疑った。
勇士達に引きつられた王都の民が、なんと東の賢者に反旗を翻したのだ。
ただの抗議団はいつの間にか、最近の賢者の言動に不平不満を溜め込んだ民達も加わって爆発寸前だ。
それくらいに今の理不尽な掟を恐れ、しかし誰も現状を変えられずに鬱屈した気分を抱えていた証である。
「東の賢者様に会わせろー!」
「最近の賢者様の掟は間違っている!」
「私達の生活と命を保証してください!」
抗議の声は八きれっばかりに膨れあがり、神殿の衛兵ももはや制止できない。
「こ、これは大変だ! 奴らを神殿に入れさせるな!」
「賢者様への反逆罪は死刑だ! 分かっているのか!?」
「ぐはっ! 畜生! 馬糞入りの木桶を投げつけてきやがった! おええ……!」
こうなったら、武道も歯止めがきかない。
当初の予定とだいぶ変わってしまった状況に勇士たちは困惑してしまう。
と、そこへ……。
「鎮まれ!」
なんと神殿の奥から、タルトとラピスが姿を現したではないか!
「控えおろー! こちらにおわすは、初代双子座のアステリズム、ラピスちゃん様だよ!」
「民よ、案ずるな! これより、東の賢者様と話を付けてくるゆえ、しばし待たれよ!」
タルトによって救出されたラピスは、タイミングを見計らって牢屋を脱走し勇士達と合流。
外の騒ぎを聞きつけ、こうして駆け付けた次第である。
まずは第一目標は達成した。
しかし、上空で待機する真白は未だに嫌な予感が胸中に過っていた。
「とりあえず処刑の心配は無くなったけど、この状況は……やっぱり空中からラピスちゃんを掻っ攫う羽目になるのかな?」
そうならないように、真白はただ祈るしかできなかった。
そして、衛兵たちの渋い顔をすり抜けながら、勇士たちは遂に東の賢者と対面を果たす。
東の賢者は、まるで亡者のように視線が虚ろのまま、玉座に背を持たれかけて肩で息をしていた。明らかに異常な事態だと勇士たちは察する。
「お初にお目にかかります、東の賢者殿。勇士の
志波 武道
と申します」
「……」
東の賢者はその場に膝を付いてしゃがむ武道を一瞥する。ただし無言のままだ。
武道はまず、今回の祝祭の邪魔をしたことを詫びた。
「貴方がたの文化に対し、理解なく介入してすみませんでした!」
それと同時に、外に押しかけた民衆達の不満を代理人として直訴した。
「……最近の賢者殿の掟は理不尽だと、王都の民達は我慢の限界を迎えています。なぜ、このような真似をするのか是非教えてほしい」
これに東の賢者は、天を指差して凄惨な笑みを浮かべる。
「神が、そう仰るからだ」
「は?」
「ここより上層は神がおわす場所。そこに立ちる勇士達と人形の魔女は、この王都に災いをもたらす。そう神は仰られた。故に、吾は神の御心に従ったまでだ」
「待ってください! 俺達は、月影塔上層部にいるブリュンヒルデの野望を阻止しなくてはいけないんです! そうしないと、俺達の世界に、星幽塔と月影塔が落っこちてしまう! その神の正体だってブリュンヒルデじゃないですか!? 漆黒の鎧を着込んだ、あの邪悪な女騎士のはずだ……!」
武道の言葉に呉井も賛同する。
「賢者さん、全部本当の話だよぅ。俺も初めはびっくりしたけど、ブリュンヒルデって悪党は2つの世界を1つにつなげて、自分の思い通りの世界を作り上げるつもりらしいねぇ。そんな事になったら、どれだけの人が悲しむだろうねぇ?」
――聡明なあなたなら、分かるはずだ、と言い添える。
そして武道は一番気になっていた事を賢者へ問うた。
「なあ、何で生贄の儀式を民に強いるんだ? 幾ら影剛石で願いが叶うとはいえ、これはやりすぎだ。ひょっとして、ブリュンヒルデに集めた民の血を献上しているのか?」
これに東の賢者は突然、玉座から漕げ落ちてケタケタと笑い始めた!
「アヒャヒャヒャヒャ! 影剛石に生き血を使うなんて時代遅れよ! あの御方は既に影剛石の研究を先の先まで進めてらっしゃる! 血液よりもエネルギー変換率の良い媒介……『魂』を集めているのだ!」
この時、何故ブリュンヒルデがラピスを殺したがっているか、一気に疑問が氷解した。ラピスほどの強力な魂があれば、ふたつの世界など簡単に融合できてしまいかねないからだ!
「そんな……!」
武道は思わず身体が弾丸のように前へ爆ぜた。そのまま賢者の胸倉を掴むと、ろっこんの麻酔手刀を構えたまま彼は凄んだ。
「……ラピスさんが処刑されたり、俺達が死ぬとブリュンヒルデの計画を進めてしまうのではと思っています。その可能性が少しでもあるなら、血を流させる訳にはいかないんです。ましてや魂を消費させるなんて! ラピスさんのこの階層での安全保障、ならびに生贄の儀式の一時停止、そして西の国への関所を通る許しを頂きたいです……どうかお願いします。貴方がブリュンヒルデに何を吹き込まれて、聡明な叡智を投げ捨てたかなんて俺は知らないし、知りたくもない。けれど! 民を守れずに何が王だ! 何が賢者だ! お願いします……俺に、ろっこんを使わせないでください……!」
最悪、東の賢者を麻酔で昏睡させ、人質として関所を強行突破せざるを得ない……。
衛兵も槍を構えたまま、固唾を飲んで見守っていた。
と、そこへ、大量の民衆が玉座の間に押しかけてきた!
「話か聞きたせてもらったよ、ブドーさん! 東の賢者が悪者に洗脳されてるって!」
生贄にされかけた少女が、鋤をもって両親と共に飛び込んでくる。
呉井が窓の外に待機させていた粘土人形の情報から状況判断した桜井は、カナリア超特急便で民衆へこの事実を迅速に伝えたのだ。
「ブドー! 俺達の血を影剛石に捧げるぜ! ちょっとだけどな!」
「でもここには数百人の仲間がいるわ! ひとりひとりの血液量は僅かでも、みんなで掻き集めれば……!」
「東の賢者様を元に戻せるはずだぜ!」
事実を知った民衆達は、東の賢者を助けるべく、衛兵たちをボコボコにして此処まで乗り込んできたのだ。恐れられている反面、同じくらいに民に賢者は愛されていたのだ。
勇士達もやるべきことは定まった。
武道は衛兵が突き出す槍の穂先で指を掻っ切ると、滴る血を所持している影剛石へ垂らす。それをタルト、ラピス、呉井、そして遅れて駆け付けてきた風間や桜井、そしてティオレもそれに倣う。更に民衆も次々と我先にと指先の傷口から血液を垂らせば、影剛石は遂に覚醒する。
黒く輝く宝石に、この場にいる全員が願った。
――東の賢者をブリュンヒルデの呪縛から解放してください!
次の瞬間、七色の奔流が神殿の屋根を吹き飛ばし、玉座の間を埋め尽くしていった。
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【月影塔】上層階を阻む蛇竜を倒せ!
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月27日
参加申し込みの期限
2024年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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