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【月影塔】『第四階層』騒めく密林の東の賢者
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真白も小型のワイバーンに乗って上空から王都を偵察してきたが、広場のド真ん中が生贄の儀式の会場として急ピッチで準備が進んでいるそうだ。
「ラピスちゃんが自力で出てこれちゃうなら、私は空からこの子を急降下させて掻っ攫っちゃうよ」
「そのまま大河を超えてもらえると助かる。うん……俺の選択は間違っていなかった」
武道は初めから東の賢者との対話路線を貫いていた。
それが東の賢者が黒幕のブリュンヒルデを猛進して、言いなりになっているなら、尚更荒事を避けて説得しなくては。
「でも、まだ情報が足りない……陽太くん、頼む……俺と一緒に来てくれないか?」
苦痛の表情を浮かべる武道。
そんな親友の顔を、呉井は両手で挟んでムニムニと弄ぶ。
「なんて顔をしてるんだよぅ。親友のピンチに寄り添うのは当然だねぇ。だから笑って? 英雄はかすかに笑うものだよぅ」
「あ、ああ。痛みを知るのは、ただ俺だけで十分だ……」
武道は笑う。かすかに笑う。どこかの映画で見た気がする。ヒーローとは、かすかに笑うものだと。
こうして武道と呉井は風間に施してもらった『完璧』な変装を武器に、昨日の儀式で命を差し出そうとした少女を探すことにした。
呉井の放った粘土人形のおかげで、捜索範囲はある程度の目星がついていた。
また、真白が上空から偵察の際に、ある光景を目撃していた。
『そういえば、スラム街?っていうのかな、明らかにみすぼらしい家々が立ち並ぶ一画が王都の外れにあってね? そこで数名が揉めているのを見かけたよ?』
真白の情報が引っかかった呉井は、先行させて武道に預けた猫の粘土人形を放って視覚情報を共有する。
そこで見たのは、あの少女と家族と思しき大人達が、スラム街の人々に非難を浴びている光景であった。
「これは、東の賢者様のご意向が届いてなさそうな感じだねぇ」
「もしかしたら、東の賢者の掟に反対する人達が住んでいるとか? 女の子が心配だ、急ごう!」
こうして武道と呉井は王都外れのスラム街へ急行した。
そこでは、約束が違うと罵るスラム街の人々の罵声が溢れ返っていた。
「待ってくれ! その子を非難するなら俺を非難しろ!」
武道は身を屈めて怯える少女と、狼狽える彼女の両親らしき大人の前に立ちはだかる。
スラム街の人々は変装してても武道だとすぐに分かり、一気に彼らの怒りは烈火のごとく燃え盛った。
「てめぇが止めなければ、俺達は今頃……!」
「余計な事をしやがって!」
「よそ者がしゃしゃり出てくるんじゃないよ、迷惑なのよ!」
波濤めいて押し寄せるスラム街の人々の悪感情に、武道は必死に耐える。
だが見かねた呉井が、思わず口を挟んだ。
「いやぁ、それは困りましたねぃ……だけどこっちも非難される理由を教えてほしいねぇ。……なんで、この子が死ななくちゃならなかったのか、教えてくださいよ」
最後はぎろりと周囲を睨みながら言い放つ呉井。
武道も頭を下げて言葉を継いだ。
「邪魔をしてしまって申し訳ありませんでした。だが……俺達も知りたい。この王都にどんな掟があるか? 祭は俺達……猛者の為に開かれたのか? 生贄のこの娘は何故選ばれたのか? そして、叶えようとした願いと、影鋼石の入手経路を教えてほしい」
武道は自身の持つ巨大な影剛石をスラム街の人々へ見せつけた。
すると、途端にスラム街の人々は地面に伏して恐れ戦いた。
「お、おい! まさかあんた達は、本当の猛者たちだったのか?」
「するってぇと、ここに残ったあのチンチクリンは、マジで人形の魔女様!?」
「あの東の賢者のヤロー! 俺達を騙しやがったな!」
街の人々は武道達の話を聞くやいなや憤慨した。
どうやら、武道が思っていた事態よりも複雑な内容のようだ。
「みんな、教えてくれないか? みんなはあの儀式を望んでやったわけじゃないんだな?」
これに少女は泣きそうな顔で頷いた。大人達も黙って俯く。それだけで武道は十分な回答を得られた。
「あのね? この街のみんなはすごくすごく貧乏でね? あたしが生贄になれば、おかあさんもおとうさんも、街のみんなにもいっぱいお金をくれるって、賢者様が約束したの。けど、あたしが死ななかったから、明日にはこの街を兵隊さんが全部壊しちゃうって……」
今度は武道は憤慨した。
そして怒りで歪んだ形相を必死に取り繕うと、少女へ手を差し伸べた。
「これから俺達の大事な人を取り戻しに、東の賢者に会いに行くんだ。一緒に来るかい? 文句を言いにいこう!」
少女はびっくりして武道を見詰めたまま硬直している……。
しかし大人達はこれに賛同した。
「ああ、こうなったらやるっきゃねぇ!」
「そうよ! 東の賢者様は何かおかしくなってるわ!」
あれよあれよと人数が膨れ上がり、結局、武道は抗議団を率いて神殿へ向かうことになった。
「いや~まさかこんなことになろうとはね?」
「でも、この王都でかなりの人が今の賢者の考えに不満を持ってることが分かったねぇ。やっぱりブリュンヒルデに操られているのだろうねぇ」
呉井の見解に、武道は今まで温存していた影剛石を使う時が来たと確信していた。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
【月影塔】上層階を阻む蛇竜を倒せ!
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月27日
参加申し込みの期限
2024年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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