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Tonight, Tonight
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夏の訪れとともに、そろそろ、冷房なしでは日中が息苦しくなってきました。
蒸すといいますかじわっとくるといいますか……いやもう具体的に『暑い!』のです。『暑い』じゃなくて『暑い!』です。
昼間はかなりのものです。地よりゆらゆらと湯気が昇るよう、空の太陽もさんさんと手加減無用、立っているだけで溶けゆく青い空模様、これはもうたえがたいものがありました。
ところが一転、夜になればすごしやすい。いずれ、転がっても眠れぬ熱帯夜がやってくるかもしれませんが、いまのところは気持ちのよい、黒い遮熱カーテンがかかったみたいな快適さでした。
カラコロカラコロ、そんな夜、カラコロと音を立てて道をゆく少女がおりました。
黒く伸ばした洗い髪、サンダル履き、Tシャツにジャージというラフな格好、白いTシャツの中央には、なんだか微妙なゆるキャラのイラストがプリントされています。
ゆるキャラと一緒に書きこまれている情報からして、このTシャツは、ある地方で二年ほど前にひらかれたフェスティバルの宣伝グッズ、あるいはお土産ものの模様であります。
「うん……?」
少女、つまり
北風 貴子
は足をとめました。
見知った姿を認めたのです。それは相手も同様でした。
「お、そこにいるのはいいんちょ……、いや、北風先輩?」
と言う
伊賀 解理
の言葉じりが軽く上がっているのは、さばけた格好の貴子に驚いているからでしょう。
解理は、貴子の姿をこれまで、学校以外で目にしたことがありません。そのせいもあって、普段の貴子がどういう感じなのかまったく想像できないし、したこともありませんでした。それだけに、なんとも意外な彼女のラフっぷり、死んだ曾祖父に道端で出くわした気分、と言っても言いすぎではないような気がします。
ちゃ、と音がするほど鋭く、メガネの位置を直して貴子は彼女を見ました。
「こんばんは、伊賀さん」
「ええ、ああ、どうも。いい夜で」
あわててアイサツを返しつつ、それでもまだ解理は落ち着きません。まばたきを繰り返しながら視線を上へ下へ往復させるのです。
「どうかして?」
「いえ……あんまり……見慣れない格好だなぁ、と思って」
かく言う解理は、一日着込んで多少くたびれた様子の制服姿です。
「そうかしら? 部屋では大抵、こんな感じだけど」
貴子はきっぱりしたいつもの口調ですが、わずか……ほんのわずか、恥じらっているように目を伏せていました。
でも、よく見れば貴子らしい――解理はそんな気になってきました。
ジャージにTシャツという実に私的な服装ですが、裾はきっちりとジャージに入れていますし、そのジャージだって、たるんだりしておらずアイロンがけした様子です。Tシャツは古いものでしょうが、大切に使っているようで目立ったたゆみも染みもありません。サンダルもきれいですし。
「ええと、北風先輩はどちらへ」
「コンビニエンスストアへ……切手をきらしたものだから」
「おお、それは奇遇! 実を言うと僕もコンビニに行くところでして。買い置きしておいたカテキンたっぷり緑茶がなくなっていたので……夏の夜は冷やしたあれを飲まないとね、どうも一日が終わったような気がしないんですよ~」
それなら同道していいですか? と言って解理は貴子と並びます。貴子は「構わないわ」と短く返答し、まっすぐに背筋を伸ばして歩き出しました。
「それにしても先輩、夜に切手を買いに行くなんて変わった話ですね」
「急いで切手を貼っていま投函しても、どうせ明日にならないと集配されないのに、ということでしょう?」
「ええ」
「伊賀さんがお茶を買いに行く理由は?」
「僕ですか? ……ないと落ち着かないからかな」
「私も同じよ」
「ふぅん、なるほど……なんていうか、わかる気がします」
そこは解理も納得するところでした。けれど、これも訊いておかずばなりますまい。
「その手紙は誰に出すんです?」
このとき瞬間的に、貴子が『ぴくっ』と反応したように見えました。……気のせいかもしれませんけど。
なぜなら、解理にこたえた貴子の声は、普段とまるで同じでしたから。風紀委員としての貴子、いい意味でも悪い意味でも堅物の貴子と。
「教える必要があって?」
「あ……そう来ましたか。ははは、これは野暮を言ったかもしれません。ラブレターかもしれませんから、いいんちょも隅に置けませんね~。いや、いいんちょは家に帰ったらそこから一切家から出ず勉学に励むタイプだと思ってたもので……」
ところが気分を害したか、貴子はぷいと横を向いてしまいました。
「そういう冗談、好きじゃないわ」
「あ、さすがにこれは冗談です。だから不機嫌にならないでくださいよ~」
「……別に、不機嫌じゃないし」
「いやその言い方がすでに不機嫌そうですってば。謝りますから~」
これこの通り、と解理が手を合わせたところで、二人の前にコンビニの明かりが見えてきたのでした。
そう、木天蓼市ローカルのコンビニ『ネコンビ』、あるいは略して『ネコビ』。
夜の住宅街、ぽつんと明るいコンビニの光。
そこでくりひろげられる、さまざまなる小さなできごと。
当たり前のような日常の一コマ、それをのぞいてみましょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月02日
参加申し込みの期限
2013年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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