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Tonight, Tonight
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この夜、七緒璃音がコンビニに来ている事情について少しお話しておきたいと思います。
十数分前。
「おつかれさまでしたー……っと」
溜息ともあくびともつかぬものを吐き出して、璃音はよろめくようにしてアルバイト先から出ました。
夜歩きをはばかって、普段はしないダテメガネをかけ、結んだ髪も解いています。劇的な変装とはいえませんが、ぱっと見だけなら別人のようです。まあ、先生や近所の目対策といったところでしょうか。
璃音のアルバイト先はゲームセンターです。
ここだけの話筆者も経験がありますので、ゲーセンのバイトというのが楽でないことは承知しています。
音がうるさい目がまぶしい、というのは、けっこうすぐ慣れるし慣れれば平気になるものですが、慣れないのは『ある種』のお客です。
楽しい娯楽の場であるはずなのに妙なことに、ときおり不機嫌なお客がいるものです。無意味に当たり散らすような人、ああいうの。このタイプは、最初から不機嫌な顔をして入ってくるからすぐわかります。
マナーの悪いお客もいます。ご家庭であまりよろしい教育を受けてこなかったたぐいのかたがたです。こういったみなさんは自覚なしに横柄です。異常に声が大きかったりもします。
最悪なのは両者のミックスで、店員としての経験を積むことによって、不機嫌なお客、マナーのなっていないお客、その両方はあしらえるようになったとしも、ミックスヤロウにはほとほと困り果てます。接客業の哀しさ、この手の人をしのぐ方法は『黙って耐える』の一言しかないのでした。
「今日はマジで疲れたー……」
璃音がぐったりしているのはこの日、そういうミックスのお客、とりわけしつこいタイプと長時間つきあわされてしまったからでした。
「……クレーマー一歩手前な客とかマジ勘弁してほしいわー」
ずっとつきまとうようにして滞在した客を思いだしてげっそりします。猫背、前髪長すぎ、ねちねち口調、加えて神経質な男でした。「あいつ絶対友達いない!」と毒づいて、とりあえず璃音は嫌な記憶を洗い流しました。
そのかわり、元気がないのはお腹がすいたから、という前向きな結論を彼女は導いています。
「うん……早く帰ってご飯食べよ……っ、て冷蔵庫になんか残ってたっけ……?」
なにも残っていないような気がします。あっても、大したものではないような。そもそも、今から帰宅して食事の準備をするのはひたすら面倒くさいような。
なので、
「いいや、コンビニで弁当かなんか買って帰ろっと」
という結論に彼女が達したのは、ごく自然なことでした。
「あ、そういや今週のにゃんぷまだ読んでねーや、ついでに立ち読みしてこっと」
いきつけのネコンビに入って、回遊魚みたく雑誌コーナーへ流れ着きます。
といっても、もとより買うつもりはありません。
――お金もったいないしなにより邪魔になるから買わないんだけどね……ゴメンよコンビニの店長さん。仕方ないよね。うん。
ちらちらっと侘びの視線を店員に送ってから、にゃんぷの読みたい部分だけチェックして、璃音はお弁当コーナーへと足を向けたのでした。
にゃんぷで気分は完全にリフレッシュ、あとは健全な空腹を満たすだけです。楽しい弁当選びが始まりました。
「どれ買おっかなー……うーん、悩む。がっつり食べてもいいんだけど、ちょっと遅くなっちゃったからなー。寝る前にがっつりってのもねぇ……」
などと言いつつ、
「お、新商品出てるじゃーん。ウチ新商品とか期間限定とかそういうのに弱いんだよねー」
と彼女が手を伸ばしたものが、例の『肉と野菜がなんとも豊かな弁当 スペシャルリミックスver』だったわけです。なんのリミックスなんだか。
「んー……?」
「ふむっ……?」
かくて璃音の視線と、真宮寺一の視線が交差しました。
璃音は一を見上げて言いました。
「どこかで会ったこと……あったっけ?」
ゆっくりと一は首を振りました。話すのが苦手なので。
「ふーん、そっかー……あ、その弁当どうぞー。私ちょっと見たかっただけだから」
いやこちらも……と一はぼそぼそ言いかけますが、気にしないで、と璃音は優しく言うのです。
身長だけでも一のほうに、二十センチを超える差があります。体重や筋肉量を考えるともっともっと差があります。
けれど物腰だけ見ると、やっぱり璃音のほうがお姉さんなのです。というか、一にまったく物怖じせず気遣えるだけの度量が璃音にはあるのでした。これは天性のものかもしれませんね。
「じゃ……またどっかで会えたらいいね」
璃音はふわふわと笑って結局、新商品のパスタとサラダとコーラを選んだのでした。それと、翌日の朝ご飯用に、これまた新商品のサンドウィッチとねこーひー牛乳を買って店を出ます。
「うーん……なんか、純情そうな子だったなぁ……」
璃音はなんとなくいい気持ちで帰路につくのでした。
明日もがんばりましょう。学校も、バイトも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月02日
参加申し込みの期限
2013年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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