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Tonight, Tonight
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学校も終わり、寮の仕事ももう終わり。
檜扇 舞華
は夜のネコビに来ていました。
ふと気が向いて来たのです。コンビニって、そういうところじゃありません?
現在、舞華を束縛する仕事はありません。緊急のサムシングがあれば別ですが、基本的には自由といっていいでしょう。舞華の雇い主は帰宅早々、いつものようにアトリエにこもって出てきませんでした。
だから心も軽く、足取りも軽く、です。今の舞華は。
店内に入ってすぐに舞華は、『それ』に気がついてますます心を浮き足立たせました。
レジのすぐ目の前、コンビニ的にはもっとも目立つ場所に存在しているではありませんか。
「そうそう、これがほしかったのですよ」
インターネットの情報で、こういうものがあるのは知っていました。
ですがそれがこのネコンビに、あるという確証はありませんでした。
なのでそれほど大きく期待せず、それでも、あったらいいなとわずかに胸ときめかせながら、訪れた店内なのです。
結論から先にお話する格好になりました。あったのです。『こういうもの』が、ここに。しかも、本日発売されたばかりの状態で! その喜びが声になったことを、誰がとがめられましょう。
「キャラグッズのくじびき!」
そう、キャラクターグッズのくじびきです。あなたも見たことがありませんか? 書店やゲームセンターでも売っているところがありますが、なんといってももっともポピュラーなのはコンビニ販売、一回500円少々、けっして安いものではありませんけれども、空くじなし、ここでしか手に入らないグッズばかりとあれば、どうしても食指が伸びるのがファン心理というものです。しかもそれが、舞華が愛してやまない某ラキスケなアニメのグッズとあれば、興奮せずにはいられないのでした。
こうなれば舞華としては、購入するのが確定路線です。目指すものだってもう確定しております。
憧れと羨望と数杯の気持ちがいりまじった視線で、舞華は輝けるスタチューを見上げるのでした。
「ああ……素晴らしいですね。良いネタになりそうです……」
目指すそれは一等賞、限定一体のフィギュアです。
もうはっきりと言ってしまいましょう、
萌フィギュアである
と。
そのキャラクターは、舞華が大好きな某アニメのサブキャラです。サブということはつまり、主役(メイン)ではないということです。主役という設定の少年でないのはもちろん、そればかりかメインヒロインとされる少女のフィギュアででもないのです。メインヒロインのライバルとかそういう立ち位置の、そういう恵まれぬ立場のしかも2番手と目される少女なのでした。
ですが原作の設定なんてここでは問題ではない! ……のです。
アニメの制作側も想定していなかったにちがいありません。このキャラこそ、某ラキスケなアニメでは隠れ人気ナンバーワンなのです。ていうかもう『隠れ』でもなんでもなく、こういったグッズ展開では主役たちをおしのけて一番いいポジションをかっさらっているという格好です。
――ここで彼女の魅力を語っていいのであれば何時間あっても足りませんが……!
舞華はぐっと拳を握りしめてこらえます。そもそもコンビニの店員さんに語ったところでキョトンとされるのがオチでしょうし、他のお客さんに語っても同様でしょう。だから割愛、涙の割愛です。
さあ、レジのところに展示されている賞品に視線を移そうではありませんか。
なかでも燦然と輝く一等フィギュアに。
――ネットの写真で見た以上のものがありますね。さすがは……。
舞華の魂が震えます。
フィギュアは、そのキャラクターの浴衣姿でした。
――よくできています。『神造形』といっても過言ではない。巨乳かつミニの浴衣という、見えるだろうでも正面じゃ見えないという絶妙なバランスも満点です……。
賞賛の言葉が彼女の脳内にどっぷりと満ちます。鑑賞するだけで饒舌になりそうです。
けれどいくら賞賛しようと、黙っているだけでは当たりません。
舞華は顔を上げました。
「さて、何回で当たりますか。挑戦です」
そう宣言して彼女は、「このくじ、やりたいのですが」と店員さんに呼びかけるのでした。
このとき、黒く長くがっしりとした影が舞華の上にさしました。
……そんなイメージです。実際は影なんかさしてません。けれどもそれほどに、出現した人物は巨(おお)きなたくましい姿をしていたのです。
巌のような鋼のような、パンチの効いたメガトン級ダイナミックな立ち姿が、大股でコンビニに侵入してきました。歩むだけでズウンズウン、店ごと縦揺れが発生しそうな勢いです。
丸太のように隆起した腕、
鍛え上げられた太い首、
岩をも穿つ鋭い眼光、
獅子のごとき剛毛、
分厚く濃い闘気が背中から、地獄温泉のように立ち昇っています。
鉄板くらい拳でブチ抜きそうな偉丈夫、けれどもその人物は
少女
です。世紀末覇王ではありません。
女子高生
です!
さあご紹介いたしましょう。彼女こそ、
真宮寺 一
です!
「ふむ……」
すさまじい肉体には不釣り合いなほど涼やかな目で、一は店内を見回しました。
「こんな時間でも開いている……まさしくコンビニエンスというものか……実家の周辺にはこのような店はなかったな」
山で猪でも屠ってきたような闘気っぷりといっても、彼女はそのような物騒な仕事を終えて帰ってきたわけではありません。山に入っていたのは事実ですが、それはごくおだやかな内容にすぎませんでした。
そもそもは彼女が食前に、桜花寮から川沿いに北へ向け、軽くランニングしたことからはじまります。
軽くといってもまあ、興に乗ってついつい、スペインの牛追い祭じみた爆走をしてみたりしております。でもそれだって乙女らしい範囲の話でしょう。
ほどほどにこなれたところで帰るつもりが、ちょっと足を伸ばしてガシガシと三夜湖の辺りまで行ってしまっていましたけれど、これも近所へのお散歩と言えなくもない。
ついでに山に入って、どりゃあと巨岩をかついで走ってみたり、ふんぬと気合いを込め木を根っこから引き抜いてみたりしました。くわえて轟々、音がするほど強力な空手の突きを数百本ずつ思う存分こなしてみたのもいわば食後の運動、ストレッチの一種だと……いやもう、
取り繕うのがそろそろ苦しくなってきました
。
で、その常人にとっては異常、彼女にとっては日常な修行を終えて下山してみれば、こんな時間になっていたというわけです。
「ほんの腹ごなしのつもりが……多少、過ぎただろうか」
などとつぶやきながら腹の虫をなだめつつ、彼女は店内に踏み込みます。ただならぬ気配を察してか、レジの店員が二三歩、たじたじと下がりましたが一はそれに気がつきません。(なお、くじに夢中の舞華も気がついていないようです)
――飯を買って帰るとするか……備蓄が少なくなってきたプロテイン、ダンベルもあればいいが……。
いくらコンビニでもそれはないだろ、とツッコむ人は誰もいないでしょう。心の声ですから。そうでなくても、ちょっとおっかないので。
――あと、新作の……小説とか。
声に出したわけでもないのに、一の頬がかあっと熱くなりました。
なぜって、それは小説といってもただの小説ではなく、ティーン少女向けの恋愛小説だからです。
なにを隠そう彼女は、そういったスイートなものが大好きだったりするのでした。
鉄(くろがね)の外観にリリカルハート、それが真宮寺一なのです!
さて、のっしのっしという感じで、一は店内を物色しはじめました。コンビニには何度か来たことがありますが、彼女自身、場違いな自分を意識しつつあります。そのせいか、どことなく早足です。
ひんやりしたものを感じながら、一は冷蔵の弁当に目を向けました。
「ふむ、飯はこの肉がたくさん、野菜も入った弁当でいいか……」
と一が手を伸ばした『肉と野菜がなんとも豊かな弁当 スペシャルリミックスver』なる弁当に、同時に手を伸ばした姿がありました。
「んー……?」
ぱらっと解いた風の栗毛、角の取れた眼鏡、ざっくり選んだ風のシャツにスカートですけれど、だらしないところは一つもありません。
「ふむっ」
「どこかで会ったこと……あったっけ?」
なんとなく気怠げに、どことなくアダルトな雰囲気で、
七緒 璃音
は一を見上げました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月02日
参加申し込みの期限
2013年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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