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夜光照らす百花の先触れ
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「もうこんな時間……」
時計を確認し、
森篠 琳子
はため息をついた。
年度末というのは、大体どこも忙しい。
彼女がつとめる寝子島信用金庫も例外ではない。ここ最近は残業続きで、そしてこの日も残業だった。
(覚さん、どうしてるかな)
ふと考えたのは、恋人の秋沢覚のこと。テラー係の琳子ですら残業続きなのだから、渉外担当の彼はもっと大変だろう。
後でNYAINしようかな、なんて考えながら端末の電源を落として後片付けを済ませる。そしてタイムレコーダーにICカードをかざそうとしたその時、急に背後から声がかかった。
「りーんこちゃん」
「覚さん?」
カードをかざしかけた体勢のまま振りかえると、そこには確かに覚が立っていた。驚いたが、なんでも予想より早く仕事のカタがついたらしい。
「琳子ちゃん、今日て用事ある?」
「特にないですね」
もしかして、仕事帰りのデートのお誘いだろうか。期待に琳子の胸が軽くなる。
「やったら、これ一緒に行ってみやん?」
覚が見せたスマホには、旧市街の庭園で行われているライトアップイベントの情報が掲載されていた。
◆
庭園の景色は、想像していたよりもずっと綺麗だった。
ライトアップされた梅林を一望する見晴台からの眺めは特に絶景で、二人は目を大きくして色鮮やかな梅林に見惚れていた。
覚の腕に身体を預けながら――こうするのにも少しくらいは慣れてきただろうか――、ほうと琳子は息を吐く。
「綺麗ですね……」
「ほんまやねえ」
「今までここのことを知らなかったの、もったいなく思えてきちゃいます」
琳子の言葉に、覚があははと笑う。
「ほな、今まで知らんかったぶん堪能しよか?」
「ええ」
梅林から覚に視線を向けて琳子は微笑む。見晴台の他にも見どころはある。覚の言う通り、今まで知らなかったなら、そのぶんまで楽しめばいいのだ。
見晴台を降りてぐるっと庭園を一周していると、琳子がとある案内板に目を留めた。
「水琴窟ですって。覚さん、知ってます?」
「いや、はじめて聞いたなあ」
案内板の説明に、二人して目を通す。園内のライトアップのおかげで、夜でも案内は読みやすかった。
「足下の石に水を垂らすと、音が鳴る……面白そうですね」
「せっかくやし、琳子ちゃん鳴らしてく?」
「はい、やってみたいです」
水鉢からひしゃくで水をすくって、足下の石にそーっと垂らす。
すると垂らした水の音は地下で反響し、名前通り琴の音色にも似た美しい音となって二人の耳にすーっと染み入る。
「おおー……こんな感じなるんや」
「なんだか、心が落ち着く音ですね」
梅林とは別のベクトルで、残業の疲れが癒されるような音だった。
◆
ひとしきり庭園を見てまわった二人は、小腹も空いてきたこともあってミニカフェへ。
琳子は三色団子と緑茶、覚は梅タルトと梅チョコクッキーをそれぞれ喫しながら、他愛のない雑談に花を咲かせる。
「そういや琳子ちゃん、梅の花言葉って知っとる?」
話の種に、覚がそんなことを言ったのがきっかけだった。梅の花言葉の雑学を聞きつつ、琳子は実家は花屋だと彼が言っていたのを思い出す。
「そういえば覚さんのご実家って、どんなお花屋さんなんですか?」
「ん〜、どんなって言うと……あっ。そういや最近、紙の花の扱いを始めたんよ。やから、ちょっと珍しいとこのある花屋かもしれんね」
「紙の花?」
思わず折り紙の花を思い浮かべる琳子だったが、いやこれは絶対違うと頭の中で打ち消す。
「和紙とか色んな紙使って、本物そっくりの花を作る職人さんがおるんやって。本物と違って枯れへんから、重宝がるお客さんも多いて言うとったかな」
確か、と覚がスマホのアルバムを漁る。これこれと彼が見せてくれた写真には、確かに本物にしか見えないような紙の花が咲いていた。
驚きと感動で、目を大きくする琳子。
「すごいですね……」
「な! 思いつくのも作ってみせるんも、どっちも凄いよなあ」
そんな風にして、二人はとりとめのない話をして時間を過ごすのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月30日
参加申し込みの期限
2024年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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