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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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その頃、紫はステッラ・デッラ・コリーナへと急いでいた。
休日の今日、タクシーは中々捕まらない。現在地からならバスが早いだろうかと飛び乗っても、安全運転で各駅停車なバスでは、風景が遅々として進まない気がして、紫の不安は募るばかりだ。
(お願い蒼、無事でいて……!)
思わずスマホを祈るように握りしめ、冷静になれと自身にも言い聞かせる。
カプセルギアのイベントだ。目移りする物はたくさんあるだろうし、バトル中に邪魔が入らないようにと、通知をオフにしている可能性もある。電話が繋がらなかったり、メッセージが既読にならなかったりしても、さしておかしくはない。
けれど、もし既にユグドラシルが作戦を実行していたら――被害を食い止める手立てがあるわけではないが、場が鎮圧できさえすれば救う方法はある。
(大丈夫……蒼を、一緒に戦ってくれたあの子達を信じなきゃ)
ふぅ、と重い息を吐き落ち着きを取り戻すと、紫は先程までのやりとりを思い返した。
カプセルギアの新作発表会と同日になってしまったが、無事に空羽――ユグドラシルにはクーと呼ばれていた少女と約束を取り付けることができて、紫はどこか気を抜いてしまっていたように思う。
ここ数日、様々な心当たりに足を運び、事件の見落としについて考え、詳細を知るであろう少女から連絡を待つしかなかった。そんな状況から前進できたというだけで、安堵が先に来たのだろう。
彼女の負担にならないよう、聞きたいことを整理して場に臨んだが、きっと「全部警察に話しているから、心配することなど何もない」と言ってくれるに違いないと期待し、少なからず肩の荷が下りると思っていた。
けれど――彼女はSNSを開いてこう言った。
「カプギアの新パーツ……みんな、騒いでいるけど。たぶん、ユグドラシルの洗脳装置……だと思う」
洗脳されるかどうかは装置との相性もある。だから色んな形式の物が開発されていたはずだが、空羽もここまで小型化が成功していたのかは知らない。しかし、『互いに身に着ける期間が長いほど強くなる』と言っていたのなら、発信機と受信機の可能性は大いにあると苦い顔をした。
「微弱な信号を、まるで子守唄のように聞き続けているうちに……意識がそれを当然のものとして受け入れてしまう」
つまり、事件は解決していない。
それどころか不特定多数にそんな真似をするなど、手段を選ばなくなったということだろう。捜査を逃れた者か、息のかかった別の組織かはわからないが、次に何かを仕掛けてくるなら――。
「今日、妹がカプセルギアのイベントに行っているの。まさか、彼らは……」
こくりと頷いて、空羽はじぃっとSNSの写真を悔しそうに見つめると、彼女は自分の実例を元に救出方法を教えてくれた。
(司令塔の確保、もしくは受信機の破壊……そのあとは、現実に引き戻す興味のある言葉をかけること、ね)
どれも難関に思えるが、信頼できる刑事も戦える子供らもいる。そして操られてしまっている子らだって、根はカプギアが好きなのだろうから、関連の言葉で正気に戻るはずだ。
空羽は長いこと洗脳を受けていたため解除に手間取ったが、日の浅い今なら回復は容易なはずだとも後押ししてくれた。今はそれを信じて、行動に移すしかない。
その一方で、刑事である清恋は立食パーティを楽しんでいた。……もちろんこれも、仕事の内だ。
何も起こらないことが1番だが、前回の襲撃で最後とは思えない。清恋の目は周囲の異変を見逃さないように警戒しつつ、それが場の空気を冷ますことにならないようにするべく、いち参加者として振る舞う必要がある。
それに、変な物が混入していないか確認もしなければならないし、現場仕事はいつ食いっぱぐれるかわからない。だから目に付いた料理を一品ずついただくのは、立派な仕事となるわけだ。
いざとなったときに動けるよう腹に余裕を残しつつ、今度は展示コーナーを見て回る。見る人が見れば価値がわかるのだろうが、清恋にはさっぱりわからない。
(実用性よりも、コレクションの意味が大きいのかしらね)
本人から直接聞いたわけではないが、偶然恋人がカードゲームのコレクターだと知ってしまった清恋は、彼に事実を打ち明けられたときを想像して台座に並ぶギアパーツを眺めてみる。けれど、やっぱりこれらが大金を払ってまで手元に置きたい理由は理解できそうにもない。
一通り異常がないことを確認すると、警備をしている同僚に会釈をして展示コーナーをあとにした。やはり、全く興味の無い物に好意を示すことは難しい。
ふぅっと息を吐いて気を取り直し、清恋は場の空気を改めた。入り口の警備もしっかりしているし、スタッフにも来場者にも混乱は見られない。気負いすぎかと気持ちを緩めそうになったとき、小さな異変は近くに居た。
同じように展示コーナーから出てきた少年は、「大したことなかった」などとぼやき、ブツブツ言っては気味の悪い笑みを隠そうともしない。
(……自尊心でも満たしに来たのかしら?)
盗もうという気も、場を乱そうという気も無さそうだが、明らかに『カプセルギアの新作発表会』には不似合いな言動が気にかかり、清恋は亀二郎へ一応警戒するようにと共有しに向かう。
すると、すでに同様の報告が上がっているとのことで、楽観視はできない状況だということが分かった。
「休憩に入ってもいいですが、くれぐれも警戒は怠らないでくださいねぇ」
朗らかに言ってのける亀二郎にツッコミたい気持ちを押しとどめ、清恋は再び周囲に目を光らせるのだった。
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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月29日
参加申し込みの期限
2024年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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