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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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春の陽気が差し込む児童公園には、元気よく駆け回る子供たちの笑い声が響いていた。
一時は重苦しい空気に包まれていたこの場所も、今はすっかり穏やかな日常を取り戻していて、
曖浜 瑠樹
は2匹の白うさぎを手にホクホクの笑顔を浮かべて見つめてしまう。
青いワンピースを着たぬいぐるみの
ラピちゃん
と、ピンクのワンピースを着たカプセルギアの
ラズちゃん
を、堂々とここへ連れてこれたのは久しぶりだ。
(やっとまた、ラズちゃんと一緒に外で遊べる……ラピちゃんも、ラズちゃんも、改めてよろしくなぁ!)
海堂の自作自演事件から始まった冬の混乱。
瞬く間にギアは危険視され、学校での禁止令や世間からの冷たい目と、ギアマスターは外で思い切り遊ぶことができなくなった。
しかし、そこで仕方がないと諦める子供たちだけでもなく……勇気ある者は果敢に事件の真相を追い、冷静な者は警察と協力して。上手く双方の視点と機転で立ち回り、解決の糸口を見つけたのだ。
そう――今回恨むべきは海堂ではなく、世界的大企業として名を馳せるYggdrasill(ユグドラシル)。今までも、何かとカプギアの周辺できな臭い動きを見せていたこの会社だが、その悪事はカプギア周辺に限ったものではなかった。
表向きこそ善良な大企業を装っているが、その実体は目的のためなら手段を選ばぬ悪の組織。それこそ人身売買や洗脳、軍事干渉まで悪事のスケールも数も段違いで、国内外の支社が摘発された今は世界中が大騒ぎだ。
けれどそれも、この冬までの話。春の陽気と共に、公園内はどこも明るい熱気に包まれるようになった。
放課後や休日ともなれば、子供たちはカプセルギアを手に遊び回る。ギアにとって、そしてギアマスターたちにとって、辛く長い冬は終わったのだ。
カプギアの開発元である愛光堂へのバッシングも、カプギアの安全性を問う声も幾分か和らいでいることを、瑠樹は自分の目と肌で感じている。けれど、正直なところを言えば……全てが解決したとは思えなかった。
いくら懸命に警察が捜査に当たっているとは言え、相手は様々な分野で活躍する世界的大企業だ。一朝一夕で捜査は終わらないだろうし、あれだけしつこくA.I.C.O.を狙ってきたところからも、まだユグドラシルの邪魔は入りそうで。
疑ってしまいそうになる心を一旦封印し、瑠樹はぷるぷると顔を振り改めて公園を見回した。
何か異変があったときに警戒しなければいけない。けど今は、ただ白い目で見られることなくカプギアで遊べることに感謝して、誰かと普通に楽しめればいいなと思ったから。
再び平和な日常が戻ってきた児童公園に、暗い顔をしているわけにはいかない。……たとえそれが嵐の前の静けさに過ぎなくても。
(さて、誰と遊ぼうかねぇ)
今までは『子供の玩具』として人気を博していたカプギアだが、最近では幅広い年齢層にも注目されている。
開発元の愛光堂がカプギアの安全性を説いて回り、簡単なカスタマイズができることや、先日実施された大型アップデートで迫力を増したエフェクトの魅力を伝えると、SNSを中心に華やかで迫力のあるギアバトルに大人たちも興味を示したようだ。
子供に混ざって対戦するのは恥ずかしいという大人でも、観覧者としてその場に訪れ、時には動画撮影を楽しむ。他にも、孫と一緒に遊ぶために練習するお年寄りや、遊具の傍らで作戦会議をする親子の姿も見られた。
そんな中で、特に目を引くのは
スピカ・フォーツ
。彼女は新顔の大人と見るや否や勝負を申し込んだ。
もちろん、動画撮影などで満足しているのであれば無理強いはしないが、大人の中にはバトルを興味深く見つめているだけの人もいる。恐らく、子供相手に大人げないことはできないし、負ければ自尊心が傷つくしで、今1歩踏み出せないのだろう。
そんな大人に
狙い定めて
、スピカは優しく声をかけた。高校生相手であれば、小学生らに比べ遠慮せずに戦えるのではないか、と。
しかし、これは大人達を気遣った言葉では無く、スピカにとって都合の良い口実だ。
何せ久方ぶりに周囲を気にせず遊ぶことができるというのに、同じ年頃のギアマスターとなると、そう都合良くは見つからない。別に小学生だからと侮っているわけではないが、ブランクのある年下に全力で挑もうなど、それこそスピカだって躊躇する。
そこで考えた。大人相手であれば、例え初心者であっても手加減せずに戦ったって咎められはしないと。
カプギアで遊ぶことが好きなスピカにとって、この好機に浮かれるなと言う方が無理な話だ。周到に計算して大人を誘い出しては全力で戦う。いつもは氷のように寡黙な雰囲気をまとうスピカも、今日ばかりは水を得た魚のように快活だった。
けれど、その微笑ましい様子を見守る
仙藤 紫
は手放しに喜べないでいた。
老若男女の垣根無く遊べるようになったならいい。近く新作の発表会も控えているという話だし、これから良い流れに乗っていけたらいいとも思う。
(それでも……やっぱり何か、引っかかるわね……)
一連の事件は解決した、と思う。『暴走事故』に関しては海堂の自作自演であったし、それが愚策と分かっていても成さなければいけなかった理由も判明した。ユグドラシル関連のニュースは日々流れているものの、愛光堂を叩くようなニュースは見なくなったし、A.I.C.O.のアップデートも概ね好評なのだろう。
子供達が笑顔で遊んでいる。それが何よりの答えだと思いたいのに、胸がスッキリしないのは何故だろうか。
考え込む紫の背後から、
仙藤 蒼
が小さな子供のように勢いを付けて飛びついた。
「大丈夫だよお姉ちゃん! 何かあったら、また私がやっつけちゃうし!」
蒼なら大丈夫。そう信じられるけど、遊んでくるだけだからと笑う彼女を送り出して、万が一ユグドラシルの毒牙にかかったら……手を離してしまうのは若干の不安が残るが、ここでじっとしていても始まらない。
「……油断はしないよ」
ひそりと囁き声で「右を見て」と言われて視線をやると、観覧しているとは言い難い大人達がタブレットを操作しながら子供達の戦う様子を見ていた。言葉を選ばぬのなら『物色している』という物言いがぴったりくる。
やはり、まだ解決していない――そう確信した紫は落ち着いて息を吐き、蒼へ向き直った。
「無茶もしないでね」
「ここぞって時以外はね! じゃあ、行ってきます!」
パンッと互いの手のひらを合わせて挨拶を交わし、蒼は対戦相手になりそうな子を探す。それを見送って、紫も自分にできることをしようと、まずは情報整理のために喫茶店へと向かうことにした。
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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月29日
参加申し込みの期限
2024年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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