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浜辺が教える恋の音
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「はあ……」
「どうされたんですか、桐島先生。早朝から出勤されてたようですが」
朝の職員会議の少し前、桐島先生に小さく声をかけたのは同じ1年生の担任をする
五十嵐 尚輝
。普段は口数の少ない彼も、同僚の眉間を寄せた溜め息には放っておけなかったようだ。
「いえ、最近北校舎の屋上が砂だらけだという苦情に関して独自に見回りをしていたら、やはり砂浜に数人の生徒を見つけて……これは、生徒会及び風紀委員に動いてもらうしかないかと」
「それは……大変ですね」
できれば化学室に篭って実験を続けていたいが、職員会議の結果によっては自分も見回りに行かなければならないのだろうか。暗い考えをぼそぼそと呟くが、幸いそれは桐島先生の耳には届いていないようだ。
夕刻には、無事に化学室にいられるだろうか。そんな思いを胸に、五十嵐先生も自分の席についたのだった。
朝練のある部活動の生徒が校舎に戻る頃、一般生徒の登校時間となり、一瞬にして学園内は騒がしくなる。
けれど、その騒がしさの中にどこか浮ついた空気を感じた
御剣 刀
は、登校前の様子を思い出した。
日課としている早朝ランニング。海岸沿いを走っていると、同い年くらいの女の子が妙に真剣な面持ちで歩いていることが印象的だった。
それは、今日に限ったことではない。最近の生徒たちには落ち着きのない人が多いように思う。テストが近いのを逃避しているとか、そういう類ではなくどこかイベント事があるかのような浮つきようだ。
そんな生徒たちを横目に、見知った背中を見つけて小走りで追いかけ肩をポンッと叩く。
「おはよう、小山内!」
『おはよう』
ササッとスケッチブックをめくる
小山内 海
の様子は、どこか変だ。そわそわしてスケッチブックを片手に鞄をしっかりと抱え直している。
「大丈夫か? 美術の道具が重いなら、教室まで運ぼうか?」
『だいじょうぶ!』
ぺこりとお辞儀すると、海はすたすたと自分の教室を目指して歩いて行く。
(本当に大丈夫なのか……? それとも、俺が何かしたかな)
心当たりのない刀は残されたことに少し心を痛め、休憩時間や昼休みにでももう一度聞いてみようと、自分も教室に向かうことにした。
ホームルームが終わり屋上までダッシュをきめこんで現れた
干車 止
は、その安心感からか大きなあくびをし、ぐるっと辺りを見回して一番乗りだということに満足すると、夕日が綺麗に見える柵のところで今か今かと沈むのを待ち――手持ち無沙汰になって、ストレッチをし始めた。
そこに現れるのは、長い三つ編みを揺らして鼻歌を歌っている
早坂 恩
。半信半疑ではあるものの、ロマンチックなおまじないに胸をときめかせ、機嫌が良いようだ。
「あら、あなたもおまじないを?」
「そうだよ、えっと……」
「あらやだ、私ったら挨拶もまだだったわね。
早坂 恩
よ、よろしくね」
「私は
干車 止
。よろしく!」
元気よく差し出された右手には、絆創膏の数々。とてもアクティブな子なんだと思うと、恩は少し羨ましくなった。それは顔にださず、しっかりと握手をかわすと、恩もまた夕日に目をやる。
「綺麗ねぇ……」
「だけど、沈むのを待つだなんて結構暇だよね」
さすがに屋上にはグラインドできそうなところもないし、スケートボードをするにも持ってきていない。初めて会った人にムエタイの勝負を挑むのもはばかられて、止は柵にもたれかかった。
「あ! 給水塔に登ってみないか?」
「えええ、あの上に?」
大したことのない高さかもしれないが、体の弱い恩にとってはそこへ伸びるハシゴがとても長く感じる。
(まあ、これくらいの高さなら悪くても息切れする程度よね……さすがに落ちたりはしないと思うけど)
「どうしたんだ恩。高いところは苦手か?」
「ううん、そういうわけじゃないんだけど……ちょっと気になることがあっただけよ」
「それじゃ、荷物しっかり持ってて!」
「え?」
恩が詳細を確認する前に「YES!」と唱えた止は恩を横抱きにして給水塔の上まで飛び跳ねた。じっとしてた反動もあり、思い切り飛び上がれることにご満悦の止だが、腕の中の軽さに絶句する。
「私の力が上がってるのもあるけど……それにしたって軽すぎやしないか?」
背丈は自分より頭1つ分はゆうに高いのに、この重さ。普段から体を動かしていて元々身体能力に自信があることを加味しても、やっぱり恩は軽すぎる。
「……そう? 力が上がってるって言うなら、そんなものじゃないかしら」
降ろされた恩は、その話題に深入りしないでほしいとでも言いたげに苦笑すると、どこか無神経さのある止には通じず、向かい合わせに座ると僅かに眉を釣り上げた。
「ちゃんと食べるもの食べてるのか? そんなんじゃ、強い体なんて作れないじゃん」
「強い……体」
「そうそう、何事にも体が資本なんだからさ?」
止のように元気な体だったのなら、どれだけ良かっただろう。そうは思っても今を生きている以上生まれ変わることはできないし、それを悲観しようとも思わない。けれど、持ち前のポジティブさと止のように元気な人を見ていると、今をもっと変えられる気がする。……それはもちろん、いい意味で。
「ふふ、止ちゃんも素材はいいんだから、もっとおしゃれやお化粧に興味を持てばいいのに」
「それとこれとは話が違うじゃん!」
「一緒よ、私に何かを要求するなら、私だって要求してもいいはずよね?」
「ぐっ……」
にこにこと微笑んでいる恩に言い返す言葉もなく、止はどこかむくれている。おまじないはまだしていないけれど、恋愛にはまだ興味がないという共通点をもつ二人なら、この出会いは無駄ではなかったのかもしれない。
――それは、未来の自分たちにしか知り得ないことだけれど。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月01日
参加申し込みの期限
2013年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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