this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
浜辺が教える恋の音
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
生徒会長の
海原 茂
や風紀委員の
矢萩 咲
も動くことになり、最終下刻の時間付近には校舎内を見回りする委員会の人数も増えていく。
会長や先生たちと事前の打ち合わせをしていたおかげで少々出遅れた感は否めないが、屋上は咲が思ったより砂だらけにはなっていなかった。
五十嵐先生は3階を重点的とした北校舎の巡回、桐島先生は念のため南校舎の様子を見てもらっている。生徒会役員や風紀委員たちも先生と手分けして巡回しているとあれば、抜け道などないだろう。咲は意欲満々に屋上へ繋がる階段の前で竹刀を床に突き立てた。
(……自分の仕出かした事の後始末も出来ない人間が……私は風紀を乱す者に容赦はしません!)
そんな咲の前をのほほんと横切ろうとするのは
後木 真央
。さっそく風紀を乱しにやってきたかと咲は竹刀を肩の高さまで上げて道を塞ぐ。
「この先に、何か用でも?」
「ん? もちろんおまじないをしに行くのだ!」
あまりに真っ直ぐな返答に、咲は頭を抱えたくなった。
「あなたね、学生の本分は勉学です。こんな不埒な噂に振り回される事ではないと思いますが?」
「ふらち? えっと、占い手順を検証して校内新聞に載せようと思うのだ」
「校内新聞ですって? こんな風紀を乱す噂を、掲載させるわけにはいきませんよ」
(ふぇーん、修ちゃん早く来てよぉ……)
屋上で落ち合うことにしたのがまずかった。こんこんと続く咲のお説教に反論することが出来ず、真央はせめて話を右から左へ流すようにし、
八神 修
の到着を待つことにした。
そうして二人が口論している中、そろっと階段を上るのは
市橋 誉
だ。
朝からここに来るまで、どれだけ自分のイメージを崩さないか細心の注意を払ったことか。そうっと屋上の扉を閉めると、扉を背に小さく息を吐いた。
砂をバレずにカップへいれることだけかと思えば、見回りをする委員会の人たち……そのお陰で、廊下は涼しい顔でやり過ごせたわけだが、最後の屋上に向かう階段には神経をすり減らした。
その苦労もあって、今の屋上には人気がないことを咲に感謝しても良いかもしれない。
「よし、準備を始めるか……」
鞄から取り出した、蓋付きのカップ。ピアノを弾く際、サイドテーブルに置いたカップが誤って零れないよう、蓋付きの物を買った。まさかこんな所で役にたつとは思わず、砂を零さないようゆっくりと蓋を外した。
(あとは、このカップを3回――)
ガンッガンッガンッ!!
ロマンチックさの欠片もない、大きな音。3回鳴ったということは、同じおまじないを試しているのかもしれないが、それにしたって今の響きは緊張で手元が狂ったとかそういうレベルではなく、まるで相手を呪い殺すかのような、恐ろしい音だ。
(……まあ俺も、これが恋のまじないじゃなくて、願望を叶えるまじないなら――迷わず兄の事を願うのに)
今、このカップを叩けば先ほどの音を鳴らした相手に聞こえてしまうだろうか。けれど、あんな音を鳴らすような人だ、きっと繊細さに欠ける周囲に気を配れない人かもしれない。
……いや、見知らぬ人を悪く言うつもりはないのだが。
カップを持つ手に、じんわりと汗がにじむ。深呼吸を1つして、誉はピアニッシモで奏でるように、優しくカップの底を叩いた。
コーン…… コーン…… コーン……
思ったよりも遠くに響いた、綺麗な音色。ここまで辿り着くのが大変だったのも相まって、感無量だ。
カップからはあまり砂も溢れず、特に模様を描いているようにも思えない。あの音の響きは、自分には恋が程遠いということを知らせているのかもしれない。それはそれで、面白い結果だ。
「なーにぃ? チョーキレーな音したと思ったら、あんたがおまじないー?」
ケタケタと笑う
丑都渡 紗姫
を前に、誉は固まってしまう。
今まで全力で気付かれないようにしていたのに。
細心の注意を払っていたのに、最後の最後で気を抜いた。……件の相手は、周囲の音に敏感だったようだ。
この厄介な人物から解放されるには、どうすれば良いのだろう。
これ以上人に見られたくない反面、次に来るおまじないの人に助けを求めたい。――だが、入り口が頑なに封鎖されている今では、それすらも叶わぬ願いなのかもしれないと、誉は内心で溜め息を吐いた。
道行く委員会の人間を「MMR解明のための調査」と言い切り屋上を目指す
鬼河内 萌
の足取りは軽い。正当な理由があるって、なんて素晴らしい! これで思う存分、おまじないを……いやいや、それも重要だがきちんと調査もやらないと! と意気込んでいると、反対側から歩いてくる人影。
学園の誰もが知っている、生徒会長だ。
(まあ、ボクには関係ないよね。調査を兼ねているんだもん)
そう思ってスルーしようとしたところ、茂に呼び止められた。
「おい、こんな時間まで何をしているんだ?」
「え? MMR解明のための調査だよ?」
「調査? 生徒会にはそんな申請は届いていないが」
全く、今まで捕まった委員会の人はこれで通じたというのに、生徒会長ともなると通じないのか。人の恋路を邪魔すると言うなら……いやいや、謎の究明を邪魔するならば一撃をお見舞いしてやろうかと萌が竹刀を握り直したときだった。
「……全く、女性というのはそんなにおまじないの類が好きなのか?」
「それは否定しないけど、噂の出処とか気にならないの?」
「気にならないし、試そうとも思わないな。恋愛など、今の自分には無縁のものだ」
(あ、れ……?)
なにか、おかしい。何がとはよくわからないのだが、自分の知っている「なにか」とは違っている気がする。
「会長って、恋人とか好きな人っていないの?」
「なんだ、いないとおかしいか? とにかく、届けのない調査は認められない。速やかに下校するように」
ポカンとするしかない萌は、すっかり竹刀で攻撃するのも忘れ、通り過ぎる茂を見やることもできない。
(なんだか、心がざわざわする。調査を止められたのに、なんで嫌な気がしないのかな)
頭と心がぐるぐるして動くこともままならず、萌は薄暗くなる空を見つめながら立ち尽くすのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
浜辺が教える恋の音
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月01日
参加申し込みの期限
2013年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!