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そのまま海岸通りを走り抜け、2人はシーサイドタウンの駅ビル『miao』へと赴いた。
まず手始めに、春服を中心にウィンドウショッピングをすることにしたらしい。
「
この間
も結構買い物したと思ったけど、やっぱり女の子には足りないよね」
「大学は高校と違って私服ですし……デート服も必要ですから!」
休日の女性服売り場に圧倒される珪の手を取って、綾花は幸せそうに微笑んでみる。
まだ、この想いを正式に伝えたわけでもないけれど、アピールは続けてきた。『嘘じゃなくなったら』書いてくれると言って、綾花の想いを詰め込んだ
恋人宣誓書
だって、珪は預かってくれている。
……そして何より。
(
指輪の予約
をしてくれたってことは、期待してもいいんですよね?)
ペアリングの意味なんて、ひとつしかないはずだ。まさか、卒業記念のプレゼントとしては選ばないだろう。
ということは、珪の心は定まったのだろうか。
もしかしたら、卒業式の日に……なんてことが、あったりするのだろうか。
(でも、この気持ちは……まずは私から伝えたいです!)
ずっとずっと想ってきた。
どうやったら迷惑をかけないだろうかと考え、葛藤もした。だけどもうすぐ、ようやっと。
「珪さん、どんな服がいいと思いますか?」
卒業したら言えるのだと思うと、彼からの返事が期待できるのかと思うと浮かれずにはいられない。
はしゃぐ綾花を宥めるように、珪は繋いだ手の指を優しくトントンと動かした。
「……もう少し、長めがいいかもね」
綾花が弾むように歩く度、彼女のスカートはふわりと広がる。素材が少し厚いため翻ることはないけれど、春服の薄く軽い素材となれば違ってくるだろう。
「春先は風も強いし……いっそパンツスタイルのほうが安全かな」
「私はスカートが気になりますけど、珪さんはパンツスタイルが好きですか?」
店先のマネキンに視線を移し、何やら珪は真剣に考え込んでいる。けれど彼の視線の先にあるのは、足首まで隠れるペールブルーのシフォンスカートだった。
「綺麗な色ですね! 春らしいし……でも、ちょっと大学に着て行くには可愛すぎるでしょうか」
「うん、
ダメ
」
本日2回目の『ダメ』に、綾花はびくりと肩を震わせる。その振動でようやく、珪は考えに没頭していたことに気づいたらしい。
「や、今のは違うんだ。ちょっと考え事をしていて」
「……私はっ、少し大人っぽいデザインが着れたらなって。珪さんの好みに近づけたらなって!」
「うん、ありがとう。でもね、あれはちょっと、その……」
しどろもどろになる珪に、綾花はむぅっと頬を膨らませながら彼の腕を力一杯抱き寄せた。
パンツスタイルがいいと言ったかと思えば、ロングスカートをじっと眺める。そんな彼が昨年教えてくれた好みの服は、本日綾花が着ているミモレ丈のプリーツスカートだ。
これは『綾花に似合う服』ではなく『珪の好みの服』を教えて欲しいと言って選んで貰ったのだから、絶対に間違いない。……好みが変わったとかで無い限りは。
確かにお気に入りなので、何度かデートにも着てしまったと思う。でも、思い出の服なのだから、珪から一言くらい貰いたかったのに、今日は何も言ってはくれなかった。
「珪さんは……ああいうスカート、好きですか?」
「え? うん、まぁ……爽やかな色がいいよね」
「でも、私には似合いませんか?」
じぃっと見上げる綾花に根負けして、珪ははぁっとため息を吐いた。
「綾辻さんって、猫、好きだよね?」
「今は、私に似合わないのかを――」
「あんな、猫の爪が引っかかりそうな服……危なっかしくて勧められないよ」
そう言われ、綾花はもう一度マネキンを見た。
明るい色で柔らかい風合いのスカートは子供っぽいかもと思ったが、大人っぽく振る舞わないと似合わない。
子供っぽい自分には、まだ早いのだと突きつけられたようで、目線を下に落としそうになった。
「それに春は風が強いだろう? あんな素材じゃ、スカートが靡いて心配だし」
「え?」
「その上……ほら。膝ぐらいまでだけど、スリットも入ってる。あんなの大学に着ていくなんて――」
そこまで言いかけて、珪は言葉を止めた。綾花が期待したような面持ちで、再び見上げている。
「だから、えーっと……場所を選ぼうね、って話だよ」
「……はいっ!」
何やら逃げられてしまった気もするけれど、綾花は問いただすのは止めておこうと思った。
場所を選べば着てもいいということは、似合わないということではないはず。
(それって、珪さんと……デートの時なら着てもいいってことですか?)
あんなに色々と心配させてしまうなら、違うのかもしれないけれど。いつか大人の振るまいが身についたときに、もう一度聞いてみようか。
「じゃあ試着だけ! それならいいですか?」
「うん、そうだね。僕も見てみたいし」
さらりと零れた言葉に驚いて、綾花はよりいっそう嬉しそうに微笑む。
少しずつ、自分らしい速度で……近づけていけたらいいなと願って。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月20日
参加申し込みの期限
2024年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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