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●迷路の間
「ここ……迷路の間か……」
いきなり目の前にあらわれた壁に手を置いて、柚春はふっと息を吐いた。
でもこんな入口にいたのではすぐに見つかってしまう。
ウォルターの想いがどうあれ、柚春の気持ちは変わらない。
が、一度逃げてしまった以上、今すぐに顔を合わせる勇気はなかった。
「奥に、行かないと……」
柚春はとぼとぼと歩き始めた。
※
「迷路の間だねえ、ここは」
柚春を追って入った部屋を見、ウォルターは呟いた。
ゴールを目指したら、柚春に会えるのだろうか。
「いや……むしろあの子は僕に会いたいのかな」
このまま入口に戻って、部屋を出ることもできる。
――どうせ宿は同じなのだ。ここで会わずとも、柚春と会うことはできるだろう。
そう考えている自分に気づき、ウォルターは自嘲した。
「ずるい大人だよねえ、僕は。あの子を泣かせないための行動が、結局あの子を傷つけてしまった」
戻るべきか、進むべきか。
立ち止まったまま、迷路の先に目を向けた。
「本気がこわいって思ったのは、初めてだなぁ」
本気の、まっすぐな気持ちの先にあるのは、未来だ。
「あの子は未来を信じてる」
ウォルターも、信じられないわけではない。
でも『明日』はいつか来なくなることも、知っているのだ。
「だからこそ、有限な時間を、僕に縛られてほしくないってさ、思っちゃうよねえ。若い子ならなおさら」
未だ進み出せずに、迷路の壁に手を置いた。
と、不意に背中を突き飛ばされたような衝撃があった。
振り返っても誰もいないが、衝撃は続く。
「……柚春のナイトか」
ウォルターは薄く笑った。
彼は「考えすぎなんだよ、このヘタレ!」とでも、言っているのだろうか。
「たしかに、ここで逃げるのは、よくないよねえ」
本気の心に向き合うには、誠実でなければならない。
ウォルターは、迷路の先へと歩き始めた。
※
「ワットが生まれたイギリスの空気に触れたくて、一緒に楽しい時間を過ごしたくてここにきたのに、なんでこんなことになっちゃうかな……」
重い足を、無理矢理持ち上げるように動かしながら、柚春はため息をついた。
「ワット、僕のこと探してくれてるかなあ。ゴールまで行っても会えなかったらどうしよう」
それならそれでしかたないか、と苦笑する柚春の耳に――。
「柚春!」
鼓膜を揺らす声に、柚春はっと顔を上げた。
(ワット! ワットもこの部屋に来たんだ)
すぐに呼びかけに答えたい気持ちと、答えたくない気持ちが混じりあって、立ち止まる。
(きっと、ワットは僕を見つけてくれる)
(いや、僕から行かなきゃだめなんだ)
期待と確信。相反する想い。
柚春は、ウォルターの手首にキスをしたときのことを思い出した。
筋張った手首は身体の中では硬いところで、実際、唇には柔らかさの欠片も感じなかった。なんでここが『欲望』なのかと、キスをしながら思った。
でも、唇が脈動を感じたとたん、わかったのだ。
ここは心臓に近いから……だから『欲望』なのだと。
(さっきのキスで、僕はワットの心を捕まえたはずなんだ)
「ワット!」
柚春は走り出した。
会うと決めたら、行先を遮る迷路の壁が邪魔すぎる。
「ああもうっ、僕なんでこの部屋に入っちゃったんだろう。ワット、ワットどこ!?」
「ここだよ、柚春」
声が近くなり遠くなり、互いが互いを探しているのがわかる。
名前を呼びながら迷路を進んだのは、たぶん10分ほどだ。
でも離れているこの10分が、とても長く感じた。
そして、やっと――。
「ワット!」
目の前に想い人を見つけた瞬間、柚春は地面を蹴っていた。
精一杯に腕を伸ばして、ウォルターに抱き着く。
「うわっ! どうしたのいきなり!」
驚きながらも、ウォルターは柚春を抱きとめる。
「会いたかったんだ、ワットに!」
「抱き着くほどに?」
「うん」
ウォルターの腕は、柚春の背には回らない。が、彼は「ありがとう」と微笑んだ。
(やっぱり僕は、ワットが好きだ)
柚春はウォルターを見つめて言った。
「ワット、教会に行こう!」
「城の中はもういいのかい?」
「うん! それより教会でしたいことがあるんだ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月23日
参加申し込みの期限
2024年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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