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\ オーバータイム!/
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●ルージュの間
「うわぁ、口紅がたくさん! 筒状の宝石が並んでるみたい!」
柚春は、部屋の明かりできらきら光る、銀色のケースを手に取った。
さっきの女性がつけていたような、鮮やかな赤色の口紅だ。
赤すぎて試す勇気はないけれど、唇に寄せて、部屋にある鏡を見てみれば、ウォルターがくすりと笑う。
「吸血鬼はそんな色の唇をしてるかもねぇ」
「吸血鬼?」
(それはこういう赤が、ワットの好みじゃないっていうこと?)
黙って、口紅を棚に戻す。
次は隣のワイン色を手に取った。
「これは、ワイン飲んだらこんな色になるって言う?」
「はは、そうかもねえ」
柚春は、ぷうっと頬を膨らめた。
「じゃあワットはどういうのがいいの?」
きついまなざしを向けて言えば、ウォルターは、うーんと考えるふうだ。
「どういうのって言われてもねえ……。いつもみたいな色がいいんじゃないかな」
「いつもみたいなって……。ワットの好みのものを選んでほしいのに」
「おや、そうだったのかい? ごめんねえ。でも僕は、君が好きな色が一番だと思うんだ」
優しい、ウォルターらしい答えだった。
でも、と柚春は首を振る。
「それじゃダメなんだよ、ワット。僕が気になる色はワットの目の色なんだから。青色の口紅なんて、さすがにおかしいもん」
その言葉で、ウォルターの顔から表情が消えた。
唇は「あっ……」という形で固まり、目はまばたきを忘れている。
(……ワット、どうしたの? 好きな人に関する色を好きになるのは、おかしいことじゃない、よね……?)
――と、柚春は聞けなかった。
一瞬、思ってしまったのだ。
(もしかして僕とワットは『好き』の分量が全然違う……?)
全身が、一気に冷めていくようだった。
それでも……いや、だからこそ、柚春はウォルターの手首をとって、そっと唇を押し付ける。
ここへのキスの意味は『欲望』だ。
(手のひらへのキス……『懇願』と迷ったけど、やっぱり僕はこっちがいい。だって……)
ウォルターは黙って柚春を見下ろしている。
その顔を見上げ、柚春は言った。
「ワットはいつも、僕が欲しい答えをくれないけど、僕はワットが欲しい」
ウォルターは黙ったまま。
しかしその眉間にしわが寄ったことに、柚春は気づいてしまった。
(……もしかして、答えをくれないのは、誓いをくれないのは『好き』の種類自体が違う……? ワットは優しいから、僕の気持ちを切り捨てられないだけ……?)
心臓がドクドク鳴っている。緊張と恐怖で、さっきまでの楽しい思いは全部消えてしまった。
(どうして何も言ってくれないの、ワット!)
目が、じんわり熱くなる。
そこから涙が溢れる前に、柚春はその場から逃げ出した。
「柚春!」
呼ぶ声が聞こえたけど、止まらないし振り返らない。
駆け込んだのは迷路の間だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月23日
参加申し込みの期限
2024年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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