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冬の季語ってたくさんあるから
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【猫の恋】
「猫の恋、って2月の季語なんだ」
受験勉強につかれて、ついつい手を伸ばした猫雑誌をぱらぱらり。そんな単語を見つけて、
綾辻 綾花
の心はほんわかとあたたまりました。
猫にあふれた寝子島に暮らす綾花ですから、日々見かける猫たちの変化や機微には敏感で、たしかにこの時期になるとにゃあにゃあなごーとそわそわ、落ち着きがなくなるような気がします。ま、要するに発情期とか繁殖期とゆーやつですけれど、猫の恋のほうがずっと風情があるというものです。
「猫も恋する季節なんですね……」
バレンタインもありますし、2月は恋の季節と言えるかも。
綾花だって……ほわほわほわわん。まぶたの裏に浮かぶ
早川 珪
先生のほほえみに、うっとり。ああ、妄想のなかでもなんてカッコイイのでしょう彼ときたら。もちろん実物のほうが百倍はカッコイイですし、すらりとした立ち居ふるまいは凛としてそれでいて可愛いところもあったりして愛おしくてきゅんきゅんしてあんまり素敵でどきどきして……。
──やつじちゃ~ん……綾辻ちゃ~ん
「はっ」
──デェトに遅れちゃうッスよ~……ッスよ~……スよ~(エコー)
「いけない、もう出なきゃいけない時間でした!」
誰かの声が聞こえた気がして、しゅばっと時計を見やれば約束の時間までもう少し。そう、今日は珪先生と冬のお出かけを楽しむのです。急いで待ち合わせ場所に向かわなくては!
あわてて身支度をととのえ、荷物をかばんに詰め込んで、
「っと。今日はこっちにしようかな」
ハートをひしと抱いた猫ちゃんが愛らしいヘアピンを前髪に飾ると、綾花は弾む足取りで猫鳴館を飛び出していきました。
待ちましたか?
いいや、ちっとも。
いつものやりとりを経て微笑を交わし合うと、たがいの心にシグナルが灯るようです。ほんわかあたたかくて、ぽかぽかして、今朝からの冷え込みなんてちっとも気にならないくらいです。
「行きたいところがあるんです。お花屋さんなんですけど」
「いいよ、いこうか」
今日のお目当は、プリザーブドフラワー用の制作液です。素敵なお花を長く楽しむために必要なもので、うま~く加工すれば、生花では数日~数週間程度で枯れてしまうところを、数年間も持続させることができるのだそう。加工にはひと手間かかりますし、良好な保存状態をたもつには温度や湿度に気を使い、直射日光に当たらないよう気をつける必要もありますけれど、上手にあつかえば大切な気持ちのこもったお花を長く手もとに置いておくことができるでしょう。
つまり、先日の
マラソン大会
で珪先生から受け取った、ピンクの胡蝶蘭をプリザーブドフラワーにして、できる限り長く楽しみたい! というわけでして。
「そっか。気に入ってもらえてよかったよ。花にはあまり詳しくなくてね、自信がなかったけれど」
「ふふ、すごく綺麗でお気に入りです。それに、花言葉も……」
「うん?」
きっと彼は胡蝶蘭の花言葉を知らないまま、綾花へ手渡してくれたのでしょう。
秘められた意味を知ったら、彼はどんな顔をするかな? ちょっとイタズラな気分でそう考えたところで、お花屋さんに到着。いくつかの薬液を購入し、その使い方を店員さんに教えていただくこともできました。
ほくほく顔の綾花。と、
「あ。珪さん、お腹すきませんか」
「そうだね、少し小腹がすいてきた頃かな」
「だったら」
ぴ、と指さす向こうにたたずむ、一台のフードトラック。キューバサンドというものが売りだそうで大変美味しそうですけれど、夕飯が食べられなくなってしまっても困りますので、あたたかい飲み物と軽いメニューにしておくことにします。
綾花はココアを、珪先生はコーヒーを購入し、近くの公園のベンチでひとやすみ。
「じゃん。から揚げも買っちゃいました。はんぶんこしましょう」
「いいのかい。ありがとう、いただくよ」
やわらかジューシー♪ な鳥のから揚げをかぷり。ホットココアをひと口、身体の芯からあたたまります。
「はい、どうぞ」
ようじに刺したから揚げを珪先生の口の前に差し出すと、彼はすこうし迷うように眉を寄せてから、控えめにぱくりと食べてくれました。
「おいしいですか?」
「うん。おいしい」
にっこり。ほうっ、とひと息。先ほどからはらはらはらり、小雪がちらついてきましたけれど、寒さはぜんぜん気になりません。
ひとごこちついたところで、綾花はそういえば、と珪先生へ尋ねました。
「珪さん、ピンクの胡蝶蘭の花言葉、知ってたんですか? もらったとき、すっごく嬉しかったんですよ」
「いや、それがよく知らなくて。どんな意味があるんだい」
「知りたいですか?」
「ん? うん、そうだね。知りたい」
に、と深まる綾花の笑み。そっと耳もと、くちびる寄せて。
『あなたを愛しています』。
「珪さんの気持ちが、花言葉といっしょならいいなって……珪さん?」
ふいっと顔をそむけてしまった彼の、けれどお耳は真っ赤っか。ぽわぽわ、ぼわわ!
「うん。そっか。うん、知らなかったなあ……」
「……ふふ」
ココアをひと口。からだはぽかぽか、心も満たされて、綾花は彼と穏やかなひと時を。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月28日
参加申し込みの期限
2024年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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