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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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彰尋とあおいはエプロンを巻いて手を洗う。
あおいが到着するまでに彰尋は、パスタにバゲット、タマネギ、ジャガイモ、ベーコンと冷凍のシーフード、ニンジンにズッキーニにトマトとブロッコリー、さらに国産のニンニクを買っておいた。大半はすべてスーパーですぐ入手できた。唯一ズッキーニだけはスーパーになく八百屋で購入した品である。
「どうしてイタリアンがいいの?」
「休みの日のランチって感じしない? イタリアンのランチだったら、お子様ランチ・大人様ランチって分けなくてもみんな好きそうだし」
「たしかにそうだね。俺もイタリアンで嫌いなものないし」
「あと簡単そうだから! 料理の腕が壊滅的な私でもなんとかなりそうじゃない?」
その考え方甘いかな、とあおいは恥ずかしげにつけくわえた。
「壊滅的なんてことはないと思うけどな」
「まあまあ。……あ、そうだ。あとさ、うちの実家、スパゲッティって言ってもケチャップべちゃべちゃのナポリタンか、レトルトのミートソースばっかりだったんだよねー。ほかの味作ってみたくって」
「なるほど。まあそういうナポリタンもたまに食べたくなるけどね」
「たしかにね。でも前に美弥子ちゃんとののちゃんとカラオケボックス行ったとき、スパゲッティ頼んだらやっぱりアレが出てきたんでがっかりしたよ」
「じゃあスパゲッティはペペロンチーノを作ってみよう。俺も初挑戦だけど簡単そうだよ」
「よしがんばろっ」
よほど嬉しいのかあおいは諸手を挙げたのだった。
「まずブルスケッタをやってみない?」
「ブルスケッタ?」
「ごく簡単に言うと、切ったバゲットに色々な具材を乗せたもの。オリーブオイルを塗って焼くといいみたい。刻みトマトやバジルを混ぜたものが人気のようだね」
「聞いてるだけでお腹空いてきたよ。じゃあ私バゲット切るね」
バゲットといってもスーパーで買った物だから、『フランスパン』と書いてあるがご愛敬だ。
彰尋は手際よくトマトを湯むきして粗みじん切りにした。彰尋が終わるころようやく「できた」とあおいはバゲットを示す。見事なまでにサイズはバラバラだがむしろ手作り感が増していいだろう。
「乾燥バジルは用意があるんだ。あおいさん、くだいてもらっていい?」
「オーケー」
あおいの作業中に彰尋はニンニクの皮をむきみじん切りを作った。他の料理にも使うので多めに準備する。
「みじん切りのトマトとバジルとニンニク、これをボウルにうつして大さじ二杯のオリーブオイルでよく混ぜて……あ、そうだパルメザンチーズ取って。うん、それ」
「さすが彰尋くん、いろいろそろえてるね」
「粉チーズってけっこう重宝するんだ。わりと必需品かも」
あおいがチーズを振ったところでボウルごと冷蔵庫にしまった。
「ブルスケッタに乗せるものは、少し寝かしたほうが味がしみるそうだね。その間にミネストローネを作ろうよ。これは俺もよく作るんだ」
「私も好き! たまーに寮食で出るよ」
「俺はタマネギ切るから……あおいさんにはジャガイモを任せていいかな」
「いいけどジャガイモのサイズが半分くらいになったらごめんね」
皮むき下手で、とあおいは苦笑いした。
「ピーラーだから大丈夫だよ。それに失敗しても気にしないで。そうやって上手くなっていくものだから」
さすがに半分は言い過ぎだったが、あおいがむいたジャガイモは元の形を忘れる程度にはサイズダウンしていたことを書いておきたい。
なおこの間に、彰尋はニンジンとズッキーニを刻み終えていた。あおいはようやくジャガイモを刻む段階である。
「彰尋くんニンジンの皮むくんだ?」
「うん。なんかずっとそうしてきた」
「うちはむかない。理由は多分めんどくさいから」
「ははは、でもニンジンは皮に栄養があるみたいだからそれでいいのかも」
刻み野菜と切ったベーコンをフライパンに入れてオリーブオイルで炒め、ニンニクを加えてシーフードミックス、酒と水、コンソメで煮込む。
「ミネストローネのトマトは缶のやつにするよ。ちょうど買い置きがあるから」
トマト缶を加えて砂糖と塩コショウ、砂糖で味をつけていく。
その間に彰尋は大鍋を用意して湯を沸かしていた。こちらはパスタ用だ。
「大さじ塩一杯半くらいの塩を入れておくとおいしく茹で上がるそうだね。で、もうひとつのフライパンで」
取り出した大型フライパンにオリーブオイルをふんだんに入れ、やはりニンニクを炒める。鷹の爪も少々加えた。
パスタ鍋を見張っていたあおいが「茹で上がったよ」と声をかけた。
「ありがとう。じゃあパスタをざるに上げて。あ、そうだパスタの茹で汁をお玉一杯程度取っておくのを忘れずに」
「茹で汁?」
「なぜか知らないけど混ぜるのに使うんだって。おいしくなるらしいよ」
ニンニクの香ただようフライパンにスパゲッティを入れ、茹で汁を加えて炒め混ぜる。塩コショウで味を調えて、あっという間にペペロンチーノは完成だ。
「こっちもいい感じ」
ミネストローネを小皿に取って味見して、あおいは勝利のVサインをくりだした。
「あとは焼いたバゲットに冷蔵庫にしまったボウルの中身を乗せたらブルスケッタも完成だ」
「まさしくイタリアン定食だね。あとはデザートがあればよかったのに」
「ご心配なく」
彰尋は笑みを見せた。
「ティラミス、買っておいたよ。こればっかりは作るの大変なんで既製品だけど」
総調理時間は一時間もかからなかっただろう。
なのにテーブルの上は豪勢だ。ちょっとしたレストラン気分である。パスタにブルスケッタにミネストローネがそろっておりティラミスまで控えているのだから。片手間にシリコンスチーマーで茹でたブロッコリーも添えると、緑・白・赤の三色あざやかな競演となる。まさしくイタリア国旗の配色ではないか。
作っている間に正午を過ぎていた。空腹の虫にせかされるように、彰尋とあおいは熱々のイタリアンを楽しんだ。香も深みもまろやかさも潤沢で、鷹の爪の辛みもたまらない。
「最高のイタリアン! 家庭の味ってイメージだね。私ぜんぶ大好き!」いくらか不器用にフォークを回転させながらあおいが言った。「私でもなんとか作れそうだし」
彼女にとって、いい思い出になったと彰尋は思いたい。
「よかった。寝子島であおいさんの行ったことのない場所、またひとつ減ったわけだし」
「行ったことのない場所? 私の」
「俺の部屋」
「そうだった」あおいは笑う。「また来てもいい?」
「もちろん」
それどころか、と言いかけて彰尋は口をつぐんだ。
ずっといてくれてもいいんだ――そう言いそうになったから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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