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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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約束を取り付けると、彰尋は一生懸命に部屋の掃除を行った。
あおいが自宅の部屋を訪ねてくるのだ。しかもはじめて! 彼女の住む桜花寮で会ったことならあるが、彰尋が彼女を招くのは初である。
といってもそれほど手間暇をかける必要はなかった。
彰尋の部屋は物があまりない。単身ぐらしをはじめたばかりというのもある。ベッドとデスクとカラーボックス、これでほぼ完成だった。カラーボックスは本棚を兼ねているがほとんど蔵書はない。大半は実家に置いてきたからだ。クローゼットはウォークイン式である。ミニマリストを気取るわけではないが、必要なものだけを置くようにしていたら自然とこうなった。ほとんど何もない部屋というのはつまり、物がないぶん広いわけだ。わずか1LDKだが開放感がある。同じ床面積の部屋と比べても、一畳ほど広いイメージがあるのではないか。
時間ぴったりにチャイムが鳴った。
「バレンタイン以来だね」
会うのは、とあおいは言ってフラワーバスケットを彰尋に手渡した。
「これ引越祝い。何買ったらいいか迷ったけど、花だったら邪魔にならないし、って思って」
籐編みの籠には桃色と黄色のバラ、ハートローズにアイビー、さらにレモンリーフが飾り付けられている。いずれも瑞々しく、一足早く春が訪れたようなにぎやかさだ。華美すぎず暖かみがあってなごむ、なんだかあおいを見ているような気がした。
「ありがとう」両手でかかえると芳香が鼻をくすぐった。「まさかこんな素敵なもの、もらえるなんて思わなかった。お祝いされるほどのことじゃないんだけどな」
「いいっていいって」
「じゃああがって」
「お邪魔します」
玄関といっても高さはほとんどない。あおいは靴を脱いでそろえた。
家庭的という表現に悪意はないが、『飾らない』という表現の似合うあおいのセットアップだった。長いキルトスカートに白いセーター、桃色のコートはモヘアニットで、全体的にやわらかなシルエットだ。コートは前にも目にしたことがあった。
「あーしまった! 靴」
と言ってあおいは頭をかいた。
「おばさんくさいでしょ? これ、お母さんが送ってきたやつなんだよねえ」はにかみつつ彰尋に見せた。歩きやすそうな靴、よくあるコンフォートシューズで、紐や留め金のないウォーキング向けの形状のようだった。色は栗色だ。「自分用に買ったくせにサイズ小さかったからって私に」
「別におばさんぽくないけど?」実際、彰尋には特段おかしいようには見えなかった。「履きやすそうだし、むしろいいと思うな」
「本当?」
「うん。少なくとも、高校生や大学生が履いてておかしくはないよ」
「よかったー。九月ごろから履いてるんだけど、丈夫だし重宝してるんだよねじつは」
言いながらあおいは、自分の靴を彰尋のスニーカーに並べた。
「もっと気取った服装で行くべきか迷ったんだけど、『ザ・よそ行き』みたいな服装だとよそよそしいと思って」
「俺は、ええと」適切な言葉を彰尋は探したが、気取らないほうがいいのは自分もだと気がついた。「普段のあおいさんのほうが、俺も好きだよ」
「ありがと。嬉しいこと言ってくれて」
「どういたしまして」
コートをどうぞ、と彰尋は両手を差し出すのである。
嬉しいこと言ってくれて、か。
あおいさんが喜んだのって――。
考えてみる。
俺が『普段のほうが』って言った前半部分なのかな。
それとも後半部分かな。
だったらいいな。
いくら親しいとは言っても男の独居に呼ぶわけだ。彼女に警戒させたくはなかった。
だから彰尋は、
『誰かほかに声をかけてくれても。野々さんとか』
ともメッセージを送ったのだがあおいによれば、
『ののちゃんは行けないんだよねえ』
とのことだった。
「野々さんは今日なにか用事?」
三年生全員休校日なのである。「うん」とあおいは明かした。
「今日はねえ、英二くんと散歩するって出てったよ」
「なるほど」彰尋は納得した。佐藤英二と野々ののこ、彼らも仲を深めているのだろうか。「もしかして佐藤君と野々さん、つきあってるとか?」
「わかんない」あおいは首をすくめるばかりだ。「ひょっとしたらののちゃんって、そもそも交際とか理解してないかもしれないって思うことあるよ」
でもねー、とあおいは語調を強めるのである。「ののちゃんって、ホントは英二君のこと好きだと思うんだ。自覚してないにせよ、だよ。一緒にお風呂入ったときとか、ののちゃんが話すのって英二君の話ばっかりだもん。最近なんか特に」
いつの間にかそんなに仕上がっていたというのか。なんだか彼らがうらやましい。
「佐藤君のほうはどう思ってるのかな」
「それがねー。なんていうか奥手? なのかもね? 英二くん、私にはいちいち『野々さんと出かけるけどデートではないです』みたいこと遠回りながら言うから、私もそれ以上つっこめないわけで」
照れなのかそれとも、ののこも英二もこのくらいの距離感が気に入っているだけなのか。
「さあそれよりも」
彰尋はエプロンを巻く。この部屋の家具は少ないが、自炊するために鍋フライパン包丁、その他調理道具はしっかりとそろっている。
「じゃあ一緒に作ろうか! あおいさんのリクエストでイタリアン!」
「おー!」
名付けてイタリアン定食彰尋風といったところだろうか。何が作りたいかという彰尋の質問に
『イタリア料理がいい!』
とあおいは即答したのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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