this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
<< もどる
1
…
20
21
22
23
24
…
29
つぎへ >>
幸い七瀬はまもなく、頼めそうな同級生に遭遇した。
「丈田さん」
「うん?」
丈田 虹子
(たけだ・にじこ)、会えばかならず立ち話するくらいには親しい女子だ。呼び止められて虹子は足を止めた。
「どしたん?」
学食のテーブル、七瀬の正面に座る。丸顔、つねにノーメイク、美人ではないかもしれないが細い目に愛嬌があって、子どもや動物にやたら好かれるという。鷹揚な性格でよく笑い、どっしりした存在感があり男女ともに友達が多い。「前の下宿、本と漫画と絵本の重量で床が抜けた」と豪語するほどの本好きということもあって、七瀬も彼女と話すのが楽しい。加えて彼女は芝居好き映画好きアニメ好きで旅行好きでもあるのだ。「夏はバイカル湖を見に行った。一人で」とバイタリティもすごいものがある。例のケンケンこと賢持剣吉も、「恋人にしたいタイプじゃないけど、結婚するなら丈田さんみたいな子がいいな~」などと身勝手千万なことを言っていたものである。
(※)
七瀬が話を切り出す前に、虹子は最近読んだ本の話をもちかけてきた。七瀬の回答を聞くと身を乗り出す。
「あのSF読んでるの!? 超面白いでしょ?」
「うん。まだ前巻やけどね。ネタバレせんようにネットで話題は見らんようにしてる」
「それが正解。終わったらネタバレ全開で話そうよ! ところで倉前君はドストエフスキー詳しい?」
宇宙からロシアへ、急な転換だが七瀬は対応可能だ。
「あー、ロシア文学はそれほど。ドストエフスキーならせいぜい『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』くらいかなぁ……。『カラマーゾフ』は中盤が苦しくて正直トラウマ気味ですかね」
「私もだよ。中盤って大審問官のとこだよね。私はあそこでギブアップした。まどろっこしくて! 古い翻訳だったせいかも」
ガハハと虹子は笑い飛ばした。「でもさー」と口調を変えて、
「いま取ってる講義で、ドストエフスキーでレポート書けって課題が出てるんだよねえ。書けば単位出るんだけどさ。やっぱあれ? カラマーゾフに再挑戦すべき?」
「カラマーゾフは有名すぎて手垢がついてるから、もっと短かとでもよかやなかですかね。『地下室の手記』でしたっけ? これ僕読んどらんけど、短かけん次ドストエフスキー読むとしたら、って」
なるほどと虹子は手を打った。「やっぱ倉前君は頼りになるわー」本好きの友達少ないから、と言うのである。
剣吉に『マブダチ』と言われるのと同じくらい、虹子に『友達』と呼ばれるのは価値がある気がした。
それはともかく、
「ところで丈田さん」
「前から思ってたけど『虹子』とか『にじっち』でいーよ。かわりに私も倉前君のこと『ななっち』で呼ぶから」
「ななっち?」
「イヤ?」
「そんなことなかですよ」慌てて七瀬は言う。はじめての呼称ではあるが悪い気はしなかった。「じゃあ、に、にじっちさん、頼みたいことがあるんだけど」
「OK、言ってみて」
「前、僕に義理チョコくれたよね?」バレンタイン前日の金曜にもらったものだ。義理とはいえシーサイドタウンで買ったブランドもので美味だった。「僕も実はあるんで、僕のと交換しませんか」
「持ってきてるの?」
「うん」
七瀬が箱を取り出すと虹子は真顔になった。
「ななっち、そ、それ本命ならあと十八時間くらい考えてから返事していいっ!?」
考えをまとめたい、と言う虹子の声は甲高い。なぜ十八時間なのか。
「ごめん。そうじゃなくて、いわばテイスティングを頼みたいだけ」
聞いて示した虹子の反応は、ほっとしたようにもがっかりしたようにも受け取れた。
七瀬はリボンを解いて箱を開けた。「これだけど」
「そーか。うーん……」
虹子は中を見てしばらく考えてから、「倉前君、じゃなくてななっちのチョコ、かなり本気度高いよね? 本命みたいだし、私がもらうのは悪いよ」と言った。言葉を選びながら話しているのだろう。彼女にしてはゆっくりした返答だった。
「作り直してもいいから。本当に好きな人にあげるべきなんじゃない? バレンタインデー当日かどうかなんて関係ないよ。日付なんて単なるきっかけ、大事なのは気持ちだから」
「そう思う?」
「思う。ななっち、大切にしなよ。チョコも想いも」
「ありがとう」
七瀬は立ち上がった。
「ああそうだ」
ふと思いだし、共通の知人の話をする。「剣吉、いまインフルエンザらしいよ」
「ケンケンが? バカも風邪をひくという実証がまた増えたね」
虹子らしい回答だ。
※これを伝え聞いた虹子の反応は「ハァ!? ありえん!」だったとか。
<< もどる
1
…
20
21
22
23
24
…
29
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!