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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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カフェを出て雑貨店に向かった。
「珪さんは買いたいものとかないですか? 買い換えたいものとか新しく購入したいものとか」
と訊ねた綾花に、「タオルケットかな。あと、フェイスタオルも。先週、思い切って古いのをいくつか処分したんだ」と彼が答えたからだ。綾花にとっても新規で必要となるのは言うまでもない。先刻カーテンを探した店に戻ってもいいのだが、趣向を変えてみようと決まった。
店に入った。さほど大きくない雑貨店にもかかわらず、タオル売り場は豊潤で、さまざまなものが大量に用意されていた。
「私ばっかり選んでもらってるから私も何か選ぶお手伝いがしたいです」
「ありがとう。任せるよ」
責任重大だ。綾花はタオルの海に挑んだ。ずっと見ているうちだんだん、羊の群れを眺めている錯覚におちいる。自身も羊飼いとなり、頭にコットンの帽子を乗せ、握りに鐘のついた杖を手にしている気分だった。
珪にとりたててこだわりはないとのことだったので、綾花はデザインより手触りを主眼においてタオルケットを選んだ。
つづけてフェイスタオルに向き合いつつ綾花は言った。
「ところで珪さん。もし受験に合格したら、の話ですが」
「前向きな話だね」
本番の二次試験も終わり、綾花は発表を待つばかりの状態だった。
「二人で船でどこか行きませんか?」
「船?」
意外な申し出だね、と珪は言った。
「もしかして珪さん、船に弱いとか……?」
「平気だよ。船酔いもしない体質なんじゃないかな」
よかった、と綾花は胸をなで下ろした。
「ゆっくり旅行したいんです。ふたりで。波を眺めて」
「いいよ。合格祝いということになるね」
「やった」思わず飛び上がりそうな綾花である。「船で行って電車で帰ってもいいですし。今からすごく楽しみです」
「そうだね。また考えよう」
「次は」と綾花は言った。「お弁当を作っていきますね」
「そうかい。ありがとう」
となれば聞いておきたいことがあった。
「パンかご飯か、どちらが好みですか?」
「弁当の話かい?」
「はい」
「どちらでもかまわないよ」
「せっかくなんで教えてもらいたいです」
「じゃあ、まあ」しばらく珪は視線をさまよわせて、「ご飯でリクエストしようかな。おにぎりとか赤飯とか、なんでも」と言った。
「あと、好きな具とか」
「おにぎりだったらシャケかな。でも、昆布でも梅干しでも食べるよ。ツナマヨとかもね」
これが大好きでこれが苦手とか、あまりないんだと珪は言う。
「弁当向けのおかずの話なら……子どもが好きそうなもののほうが好みかな。そう、子どもっぽいもの」
「子どもっぽいもの?」
「つまり卵焼きとかそぼろとか、そういう簡単なものがね。冷凍食品のハンバーグも好きだよ。自分でも、たまに買ってきて作る。焼くだけだけどさ」
珪さん、私が作るって言ったから気をつかって、簡単なものばかり言ってる?
本当にそういうものが好きなだけかもしれない。しかしわざわざ『冷凍食品』と言っているあたり、疑いは濃厚だ。彼の優しさを感じた。
お弁当のことはまた考えるとして、
「乗りましょうね、船。約束ですよ」
綾花は小指を出したのである。
「ああ、約束だ」
指切りする。タオルという名の羊の群れを前にして。
本命の二次試験は終わった。合格を信じたいが結果によってはまだ、他の大学を受ける可能性は残っている。結末が出るまでは気が抜けないだろう。
だからこそ、その先がよりいっそう楽しみなのだ。
雑貨店を出た。珪用に選んだタオルと自分用のタオル、袋は別々だがいずれも提げているのは珪だ。
「この後はどうしますか?」
「どうしようか」
「珪さんと何かお揃いのものを部屋に置きたいなって思ってるんですけど、いいですか?」
「お揃い?」
「時計とか実用的なものでも部屋のインテリアになりそうなものでもいいです」
「なるほど。置き時計なんていいかもね。見てみよう」
着々と進んでる。
綾花は思う。
新生活の準備が。
新生活といえば――綾花は意を決して彼に言った。
「珪さん、卒業したら私のこと名前で呼んでくださいね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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