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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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揺れる。波打つ。
ひろがる。閉じる。
くるまれてみたりする。
カーテンの話だ。カーテンを見る
綾辻 綾花
の話でもある。
くるまったカーテンから姿をあらわしてみれば、
「どうしたの? その柄が気に入った?」
綾花の大好きな人――
早川 珪
が立っている。優しい眼差しで綾花を見ている。
「え、いえ、特に気に入ったというわけではなくて、ですね」
透け具合をみたくて、と綾花はとっさに言いつくろった。
本当は、こうやって彼に見つけてほしかっただけなのだけど。
バレンタインの翌日だ。綾花はこの日曜日も、新生活の準備にあてていた。
先日は家具や家電を購入したので、今日はカーテンやラグなどを見にきたのである。場所はやはりシーサイドタウン、もちろん珪と一緒にだ。デートを兼ねて、というところも先日と同様だった。
スマホにメモした部屋の寸法と比べつつ、家具専門店を歩きながらカーテンをさがした。
季節柄春めいたデザインが多い。柄も大事だが、遮光性も気になるところだ。ものによってはぴったり閉じるだけで真夜中みたいになるカーテンもあるが、綾花はそこまでは必要ないと思っている。
「カーテンってどの色が落ち着くんでしょうか? 黄色とか赤とかは落ち着かなそうで」
「そうだね。黄色や赤ももちろん悪くはないけど、僕もおだやかな水色系のほうが好みかな。あるいは緑とか」
これなんか好きだな、と珪が示したのは、明け方の森を思わせる淡いグリーンのカーテンだった。模様もごくおとなしい。
「シンプルでいいですね」
爽やかであたたかみもある。たしかに、珪の好みと言えそうだ。
カーテン選びについて店員に意見を聞いたところ、最近は防犯的な意味でも、あまりに女性っぽいものは勧めないようにしているとのことだった。
「女性が住んでるって気付かれるのって、防犯的に良くないようです。花柄とか、ですかね」
もともと花柄を選ぶ気はなかったので綾花としては問題がない。けれど、
「嫌な話ではあるね」珪はめずらしく眉を曇らせた。「女性のひとり暮らし、とりわけ若い子の場合は気をつけなければならないなんて」それに、とますます彼の表情には影がさす。「すべての罪は女性を狙う悪人だけにあるはずなのに、被害にあえば『防犯意識が足りない本人に非がある』なんていう声が必ず出てくるのもどうにかできないかな、って思ってる。男性のひとりとして」
口調は普段通り穏やかながら、珪の言葉にははっきりした意志が感じられた。
「珪さん……」
彼の知らない一面、いや、たしかに知っていたが認識することのあまりなかった部分にふれた気がする。
「あ、ごめん。シリアスなことを言いすぎたかな」
「そんなことないです。むしろ、頼もしいって思いました」
はは、と笑いに流して、「カーテン選びに戻ろう」と珪は言ったのである。
品ぞろえが豊富すぎるくらいということもありずいぶんと迷ったが、結局のところ、珪が早い段階で見つけたカーテンを綾花は選んだ。目覚めを彩り、疲れて帰宅しても癒やしてくれる、そんな色使いでありデザインだと思う。
「決められてよかった。カーテンなんて引っ越ししてすぐに必要になるものですから」
「うん。カーテンはないと困るよね」
「ほかにありますか珪さん?」
「ほか?」
「引っ越ししてすぐに必要になるものです」
「家具以外だと……タオルに着替え、トイレットペーパー、洗面用具あたりはすぐ思いつくところだよね」
「ですよね」
そのあたりについてはぬかりないつもりだ。
「意外と忘れがちなのは」珪は言った。「カッターやハサミ、軍手とか工具セットかな。じつは僕、用意しそびれてて途方に暮れた記憶があるよ」苦笑いする。
「ああ、たしかに。荷ほどきに必要ですし」
「あと掃除用具ね。掃除機みたいな大きなものでなく、ちりとりとか」
これも荷ほどきにともなう必需品といえよう。
「本当ですね。用意しておかないと」
「まあ、足りないものがあったら僕が持っていくよ。近所だからね」
ごく当然のように珪は言った。つまり彼はすでに、綾花の引っ越しを手伝うつもりということだ。
まだ私、頼んですらいないのに。
小さなことかもしれないけれど、ひそかに嬉しい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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