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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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ののこが言ったとおり今日は平日だ。
だが一年生二年生に限った話だった。三年生の英二とののこには登校義務がない。しかも自由登校日ですらなく、本日ばかりは三年生は完全休校となっていた。三年生の担当教師たちは、来年度の新入生のための入試準備に追われているはずだ。
さてどうしよう。
自室に戻って英二は頭を悩ませた。
こうして何もない日にぽっかり休みになると、することもないので困ってしまう。
懸念の受験はついに終わった。先日の二次試験について、英二はソリッドな手応えを感じている。受験の神(菅原道真?)がほほえんでくれたのかもしれない。当日、以前から困難を感じていた教科ではありがたいことに得意分野、もうすこし正確にいえば『割とまし』な分野の出題傾向がつづいたのでなんとか乗り越えられたし、元々得意な教科では、これまた得点稼ぎのチャンスとばかりに得意中の得意な分野の出題がつづき、とどこおることなくすらすらと答案を書くことができた。教科によっては試験時間がたっぷり余ったくらいだ。おおむね順調だったと言えるのではないか。たぶん。
といっても百パーセントはないだろう。もちろん合格発表の日までは落ち着かぬ日々だが、ともかくも人事ヲ尽クシテ天命ヲ待ツの心境には達したと思う。
かくしてようやく娯楽は解禁となったわけだ。ずっとこらえていたゲームTales Of Sky略してTOSを英二は存分に遊んでいるし、開封すらできなかった積みプラもどんどん減らした。あとは映画もとは思ったが、こういうときに限って観たいものは劇場でかかっていないのだ。でも配信やレンタルDVDで飢えを満たした。
不思議なもので試験前までは、受験が終わったらゲームするぞプラモするぞ、うんざりするくらい動画も見るぞと決めていたのに、終わって一通りこなしてみればマグマみたいに煮えたぎっていた欲求はすぐにクリーム状に安定化して「ぼちぼちでいいかなあ」とおだやかなものに変わってしまった。
今日もゲームとかプラモとか観てない配信作とか、全力で消化しまくる一日でもいいんだけど。
ずっと部屋にこもっている気はあまり起きない。天気が良すぎるからだろうか。まだ寒いとはいえ、日中ずっと部屋ごもりというのは惜しい気もした。
外でも行ってみようかな。
あとは合格発表を待つだけの毎日だし、気晴らしは必要だよね。なによりこんないい天気なんだから。
そういや前の土曜もいい天気だったっけ。
英二はバレンタインデー当日を思い出した。
メルティ・ラッキー・ベル、楽しかったなあ。
野々さんとチョコアソートボックスを獲得したのも、忘れられない思い出になったよね。
あんな素敵な一日がそうそうあるものではなかろうが、とにもかくにもコートに手を伸ばす。
野々さんも誘ってみようかな?
ドアを開けたとたん、
「わっ」
「わわっ」
声が重なった。ちょうどそこにののこが立っていたからだ。ダッフルコート姿の。
「野々さん」
どうしたの、という英二の声も、
「英二くん」
びっくりしたあ、というののこの声と和音を作り出す。
どうぞどうぞと譲り合いったすえ、英二は「散歩にでも行こうと思って」と明かした。
「私もだよー。どうせなら英二くん、誘おうと思ってね」
「偶然だね。僕も同じこと考えてた」
「シンクロニシティだね」
「そうかも」
なんだか照れくさい。
やっぱりいい日だ。今日はとても、いい日だ。
外は寒い。青空が見えているのに肌がぴりぴりするくらいだ。
目的らしい目的のない散歩とはいえ、なんとなく河川敷へと歩みを進めた。
「こないだ『クラン=G』で買ったフィギュアはどう? ガーナックΟ(オミクロン)」ののこがたずねる。
「本当にすごいんだよ。素晴らしい出来でさ」
よくぞ聞いてくれました、とばかりに英二の言葉に熱がこもった。
「もしかしたら『TOS』関連のフィギュア最高傑作かもしれないよ。手首から指までしっかり動くのにポーズはきっちり決まるし、表現が難しいと思ってたエフェクトも、付属のクリアパーツで難なく決まるんだ。Ξ(クシー)のフィギュアとは互換性があって、首の部分をつけかえることでバージョン違いの『ΟΞ(オングロンクス)』を再現することもできるんだって。こうなったらΞのフィギュアも購入するしかないなあ……セール中に買っとけばよかったかも」
フィギュアも『TOS』もわからない人には皆目見当もつかない話だろう。でもののこには十二分に伝わっている。
「オングロンクスにもできるのかぁ。まあゲーム内でその姿になる展開長くないんだけど印象的だったし」そういえばとののこは言った。「あの日はターヤ(ガーナックΤ)のフィギュアも買ったんだよね。そっちはどう?」
「ターヤもいいんだよ」
しみじみと英二は言うのである。
「正直これまで意識したことなかったけど、なんか急に愛着がわいてきてさ。フィギュアで買うと感慨もひとしおだよ。ターヤって、オミクロン的なクールビューティーな感じはないけど、子猫っぽいかわいさがあって眺めてて飽きないんだ。戦闘ポーズも取れるけど、ちょこんと畳のうえに正座させてみたくなるというか」
「なんかわかるなー。ミカン持たせてみたりして」
「ミカン似合いそう。百均とかで売ってるミニ消しゴムのミカン持たせてみたい」
「いいねえー。私は何も買えなかったからなー」なので彼女のため息には、羨望の熱がこもっているのだ。「金欠がうらめしい」
だから私、とののこは拳を握りしめて言うのである。
「卒業したらうんとアルバイトするんだ。それでゲームもフィギュアもジェットニャガーのソフビもガンガン買うよ!」
いいねと言いつつも一抹の不安を英二は感じている。
「それってフリーターってこと?」
「わかんない」
「大学生として?」
「それもわかんない」
「まさか留学して海外で、とか」
「謎。未来はまさに五里霧中だね」
ののこは実にあっけらかんとしたものだ。それで大丈夫? と思わず言いたくもなる。
でもやっぱり野々さんらしくていいよね。『未来はまさに五里霧中』なんて言いながらも明るいんだから。
なにかといえば一年先二年先のことを不安だ不安だと窒息しかかってる人って多いし、僕なんかも似たタイプでつい酸素欠乏になりがちだけど、だからこそ野々さんがまぶしく見えるのかもしれない。あこがれるのかもしれない。
河川敷についた。風をさえぎるものといっても高架橋くらい。だから市街地よりずっと寒いはずだが、ここまで歩いてきたせいか胸のすく光景だからか、あまり寒さを感じない。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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