this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
【ライオンハート】
星幽塔の魔物カフェでのふれあいがはぐくんだ、七瀬とケルベロスたちとの絆は強固でした。すっかりおとなしくなって、七瀬の手のひらにくりくりとかわりばんこに頭をこすりつけて、じゃれついて……もっとも、それも当然といえるかもしれません。密猟団が動物たちを自分に都合のよいよう調教しているそうですけれど、きっと真っ当なしつけではなくて、とにかく言うことを聞かせるだけの強引なやり口なのでしょう。でなければケルベロスたちがこんなにおびえて、小さく縮こまっていて、いくらか痩せてしまっているわけもありません。
「ここでおとなしく待っててくださいね。もう誰かにかみついたり、引っかいたりしちゃいけんとですよ」
くうん、とさみしそうに鳴いたケルベロスをその場に待機させて、七瀬は仲間たちとホテルへさらなる接近を試みます。
うっそうとした森は見通しがわるく、慎重に進まなければ、樹々のすぐ向こうに密猟団と鉢合わせ、なんてことになりかねません。ゆっくり、少しずつ進みます。
「! 止まって、みんな」
さっと手をかかげて制止したのは、幸次です。
道なき道を覆う茂みの向こう、くだんの密猟団巡回部隊が数名、こちらへ向かってやってくるところです。彼らは見てくれこそフツウの人間ですけれど、その正体は星幽塔出身のゴブリンやらコボルドやら、巨漢のオークやらであるそうで、俊敏すぎる身のこなしやおそるべき腕力はまさしく、ファンタジーな世界の住人といったところです。
そんな彼らがなにやら、声を荒げているのが聞こえます。
「おい、さっさと動け、この役立たず!」
「オメーのしつけが足りてないんじゃねえの?」
「うるせえ、こいつだけ面倒みてやってるわけじゃねえんだよ。おいコラ、動きやがれ!」
ちらり覗いてみますと……犬みたいにリードをかけられて、ぐいぐい引っ張られているのは一頭のライオンです。毅然としてホコリ高い百獣の王はたてがみを風になびかせ、密猟者たちに屈する様子もありません。
けれどどうやら彼らは、いかにも犯罪者らしく気が短いようでして、
「チッ、使えねえなこいつ。蹴り飛ばすぞてめえ」
「やめとけ、そいつも売りモンだ。それより、電撃ビリビリはどうだ?」
スタンガンのようなものを取り出した密猟者、さしものライオンはぴくりと跳ねました。おそらく何度か、ばりばりうなるそれを押し当てられたことがあるのでしょう。賢い彼はその痛みを覚えているのでしょう。
「ほれほれ。ほれ」
電弧がまたたくスタンガンをゆらゆらとこれみよがしに振ってみせる密猟者。下卑た顔が目に入り、幸次は飛び出していって割り込みたい気持ちをぐぐぐと押さえ込みます。彼らと正面切ってやりあって、勝てるかどうかは未知数ですし、あのライオンをけしかけられでもしたら、こちらは手も足も出ません。
ここは出方をうかがいつつ、幸次はぐぐぐ、とガマンしておりましたけれど。
「いけないんだよー!」
「あん?」
勇敢にも、飛び出してしまった少女がおりました。
狗民 きとり
ですみみみん!
「どうぶつはみいんな、わちしのともだちなんだよ! イジワルしちゃいけないんだよー」
「なんだあ、このガキは」
「ネコジマの貧弱なガキが、迷い込んだか? いけなきゃどうするってんだい、お嬢ちゃんよ」
「お前が食らってみるか? しかしこのキカイってやつは便利だぜ、星の力も使わず雷を起こせるなんてな」
「「ひっひっひっ」」
「わわわ。わちしはいぬだけど、でんきはいらないよー!」
なんてステレオタイプな悪人ヅラでしょう。きとりは大ピンチ!
しかしきとりが正面から姿を見せたことは、密猟者たちが仲間と連絡を取るまで、しばしの時の猶予を稼ぐことにもなりました。
『……君! ねえ、君、聞こえる?』
こそこそこそっ。きとりが気を引いている間、ライオンへ近寄ったのは幸次です。彼のろっこん、進化能力を使えば、ネコ科の動物と意思をかよわせることができました。そう、ライオンだってもちろん、ネコ科です。
『だれ? こわいニンゲン?』
『俺たちは怖くないよ。今、怖い人たちに意地悪をされてるのは、俺たちの友だちなんだ。助けるのを手伝ってくれないかな』
『でもボク、こわいよ。あのびりびり、すっごくいたいんだ。いたいのはいやだよう』
百獣の王だなんて、そんなのは人間の勝手なイメージに過ぎません。ライオンくんだって、故郷からさらわれてこんなところへ連れてこられた、かわいそうな動物たちのなかの一匹です。
幸次はやさしくやさしく、語りかけます。
『大丈夫、俺たちが二度とそんなこと、させないよ。そのために、少しだけ力を貸してほしいんだ。ちょっと大きな声を出してくれるだけでいいんだよ』
『ほんとう? いたいこと、しない?』
『うん、約束する!』
あたらしいオモチャを見つけたとばかり、きとりへ目がけてスタンガンをゆらゆらさせる密猟者たちの後ろで、ゆっくりと立ち上がる影。
たてがみ震わせ、がおおおおおん!!
「おわあっ!?」
「こ、こいついきなり吠えやがって……ああ!?」
すかさず飛び出した幸次に七瀬も、仲間たちも、木の枝ひろって振り上げて、ぽっけ~ん! とヒット。
「こいつら、いったい、どこから……がくっ」
さしものほしびとも不意ウチには反応できなかったか、あっけなく土の上に沈みました。
『ふう。ありがとう! 君のおかげで助かったよ』
『えっへん!』
ライオンくんも胸がスッとしたのか、晴れ晴れしいお顔で幸次へ抱き着き、ぺろりとほっぺたを舐めました。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月08日
参加申し込みの期限
2024年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!