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わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
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【潜入!】
廃ホテルという響きに違わず壁はひび割れ、窓ガラスは軒並み失せて、森の中へたたずむ姿はなんだか、ホラーやオカルトめいておりました。といってそこまでおそろしく思えないのは、ところどころに人工的な明かりがともっているからでしょうか。密猟者たちはここへ発電機やらバッテリーやら、照明器具やら持ち込みアジトとしているのだそうです。
犯罪者の巣窟ともなれば、オバケとはまた違ったおそろしさがありますけれど、そこは頼もしい仲間たちがそばにおりますので。
「よし、俺たちの出番だな! 万条、準備はいいか?」
「うん。いつでもいけるよ」
ラッセルと幸次の役回りは重要かつ危険度が高く、参謀枠こと美野梨もちょっと心配そうな面持ちですけれど、
「特定したらすぐに連絡を。でも、無理はしないでね」
「おー、まかせとけって!」
役割分担が作戦の要。ラッセルはカナリアに、幸次はキジトラ猫に変身して、作戦開始! しゅばばっと飛び出していきます。
「気をつけて」
その背中へ声をかけ、すぐにも気を引き締め直し、美野梨は朽ちかけたホテルを見上げて仲間たちへ告げました。
「ここからが本番よ。動物たちは今もおびえて、苦しんでる……必ず助け出しましょう」
おー! と、やっぱり小声ながらに、みんなの意思はひとつとなりました。
ホテル内部は、いわば巣。密猟者たちがむぎゅっと詰めこまれた巣のようなもの。そこかしこを警備の目がめぐっていて、見つかって大声のひとつも上げられてしまえば、まさにハチの巣を突いたような大騒ぎとなってしまうでしょう。動物たちを助け出すどころではなくなってしまいます。
よって今はまだ、隠密行動が原則! 不埒な犯罪集団をすっとばしてしまいたいキモチはひとまず胸におさめておいて、ゆっくり静かに慎重に進むのです。
もっとも綾花には、悪人とはいえ誰かをぶっとばしてやろうだなんてこと、考えてもみませんけれど。動物たちをてひどく扱う彼らへ憤る思いはありながら、乱暴な手段は遠慮したいところです。
「…………(?)」
「………………(!)」
「……………………(こくこくこく)」
というわけで綾花は革の破れたソファの下へもぐりこみ、声を殺して隣の珪先生とうなずき合います。
こつ、こつ、こつ。近づいてくる足音の間隔はせまく、密猟団を構成するほしびとたちのなかでも小柄な、ゴブリンか犬頭のコボルドなどでしょうか。寝子島では人間の姿となっている彼らですけれど、その人間離れした身体能力までも失われてはおらず、見つかってしまっては温厚で荒事には縁遠い綾花など、ひとたまりもないでしょう。珪先生は彼女を守るため、いちおうは立ち向かってくれるのでしょうけれど、やっぱりちょっと、敵いそうにありません。
こつ。こつ、こつ。こつ。
「「……………………」」
こつ、こつ、こつん。足音が行ってしまうまで、息が止まりそうなほどの緊張がふたりを包み込みました。珪先生とふたりきりの空間においてのドキドキと恐怖感がまぜこぜとなって、綾花の心臓はもう、バクバクです。
「……ふう。見つからずに済んだみたい」
ソファの下へ差しのべてくれたマリエッタの手をとり、綾花は立ち上がります。
「ありがとうございます。危なかったですね」
「ええ。地図を確認するわ、ちょっと待って」
背の高い珪先生を綾花がソファから引っ張り出す間に、マリエッタはほこりっぽい床へと手のひらを添え、まぶたを伏せました。ろっこんを発動、アタマのなかへ浮かび上がるのは廃ホテルの見取り図です。
「搬入経路はこことここ……動物を監禁するなら、高い気密性が必要よね。音や声、臭いはごまかせないもの。とすると……」
建築学専攻、マリエッタの知識と考察が活きました。うん、よし、とうなずいて、
「監禁場所のひとつはこっちね。ついてきて、慎重にね」
「はい、もちろん。行きましょう、珪先生」
そろりそろり、暗い廊下をヌキアシ、サシアシ。
「わ、わ。わ」
「おいおい、情けねえなあ。人間!」
失態です。なんてこったい、うっかり密猟者に見つかってしまった七瀬。必死に足を動かしますけれど、ほしびとの俊敏にはどうにもかなわず、距離を離すことはできません。
けれど、
(距離を離してしまっては、まずい……!)
密猟者は今のところひとり。かよわい人間をいたぶって楽しもうとでもいうのか、ニヤニヤ顔で七瀬を追いかけているうちはよいのです。彼が仲間へ連絡しなければならないような状況とならないよう、七瀬は完全に引き離さず、適度に姿をさらして、敵の嗜虐心を誘わねばなりませんでした。
「ふう。ふう、はあ、はあ」
「そっちは行き止まりだぜ? どうすんだ、捕まっちまうぞお」
下卑た声には腹が立ちますけれど、正面切って殴り合いを挑んだところで返りうちが関の山。
(ケルゥたちに手伝ってもらえばよかったでしょうか……いやいや)
動物たちを助けにきたのに、逆に助けられてはカッコがつきません。といういじっぱりで、ひとりがんばる七瀬ですけれど……ああ!
「ま、まずい」
「こういうの、ネコジマじゃ袋のネズミってんだろ? 今のお前のことだぜ。ひひひひ」
なんとも分かりやすい悪役顔で、にじり寄る密猟者。追い詰められた七瀬の運命やいかに……!?
と。すぱあん!
「痛え!? だ、誰だ、こんなもん投げつけやがって……ぐえっ!」
「まったく。僕の生徒になにをするんだい」
衝撃とともに倒れ込んだ密猟者。その頭の横にころんと転がったのは……砕けたチョーク?
「ウォルターさん!」
「七瀬、ケガは? なにかされなかったかい」
「う、うちは大丈夫です」
ぺたぺたと頬やらあたまやら確かめられて、七瀬は頬を赤らめました。
チョーク弾のイチゲキで隙を作り、鉄パイプのスイングで密猟者をノックアウトしてくれたのはほかでもない、ウォルター先生でした。
「助かりました……ありがとうございます、ウォルターさん」
「なんの。けど、無理は禁物だよぉ」
彼を巻き込むつもりはありませんでした。助けを呼ぶつもりも……けれど七瀬がピンチのとき、彼はちゃあんとそばにいてくれるのでした。
「……行きましょう。動物たちが待っとるとですよ」
あたたかな想いを胸を抱き、ふたたび歩き始めます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月08日
参加申し込みの期限
2024年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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