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想花に救いがあるとすればそれは、一時沈み込んでいた親友が、すっかり明るさを取りもどしたことだろう。
クレマンティーヌを守ろうという意思が過去に関するわだかまりを越え、母子の絆は以前の親密な状態に復帰したのだ。
「想花さん!」
連休初日、待ち合わせ場所にあらわれた紗櫻都は、抱きつかんばかりの親愛の情を示した。すぐに想花の腕をとって自分の腕とからめる。マリー・アントワネットみたいな盛り髪にタテ巻ロール、フェイクファーのボアコートにサテンのスカート、ちぐはぐになってもよさそうなコーディネートなのに、細身の紗櫻都が着るとぴたりとはまって見えた。華やかでもありクールでもあった。
紗櫻都さんの明るさに照らされてる気がするな。
目の前に鏡はないが、あればもしかしたら、自分の瞳に光が戻っているのが見られるのではないかと想花は思った。
「くわしくて聞かせて、あの話っ」
紗櫻都の髪はフローラルムスクの香がする。
香を胸に吸いこみつつ想花は「そんな大した話じゃなくて」とおずおずと返した。
「大したことあるよ! 『17ans(ディセタン)』だよ! みんなの憧れの読モだよ! すごいよ!」
「いやあ、ぼくあんまりその雑誌のこと詳しくなくて……」
雑誌『17ans』は女子中高生読者を想定したいわゆるティーンズ誌である。ファッションやカルチャー、ライフスタイルまで扱う内容は幅広いが総じてコンサバなイメージだ。数十年の歴史をほこり、雑誌文化が衰退する現代にあってもなお一定以上の影響力をもっているという。
事件前に想花が『Aubry』で撮ったヘアモデルの写真が、どういう経緯か『17ans』編集者の目に止まった。いわく「感銘を受けた」とのことだ。編集者から事件後営業を再開した『Aubry』経由で想花に、読者モデル(読モ)の誘いが入ったのだった。幸か不幸か、その編集者は事件と店との関連を知らなかったようである。
本来の想花なら断っただろう。さすがに『17ans』の名前くらいは知っているが、購入はおろか手に取ったことすらない。脚光の当たる場所に引っ張り出されるのも興味がなかった。しかし心が弱っていたせいか衝動的にオファーを受けたのだ。
「で、どうだったの撮影!?」
紗櫻都は興味津々の体である。先日想花は撮影を終えたばかりなのだ。
仕方なく言う。
「春物の衣装を何着も着て一日中撮影したけどさ。なんか、流れ作業って感じで余計なことを考える暇もなかったよ」
実際、ワーっとはじまってワーっと終わったという印象だった。呼ばれた読モ候補は自分ひとりではなく、同年代の女子数人と入れ替わりでフラッシュを浴びつづけた。何人かの少女は小学生時代から読モ歴が長いと自称しており、なかには知り合い同士という組み合わせもあって、すぐに少女らは親しくなって和気あいあいと会話に興じていた。しかし想花は輪に入れず、誰ひとり話しかけてこないというのもあって単身ぽつねんと出番を待つだけだった。なのであまり楽しい記憶はない。
「それに、撮影はオーディションのようなもので、写真が使われるかどうかは後日連絡があるんだって」
「なんにせよすごいよ。ギャラも出たんでしょ?」
「まあ……でも交通費プラス寸志、って感じだったね。掲載されたら使用料も出るけど、不採用ならこれっきりだよ」
「スターダムへの第一歩だよね。いいなぁ。結果が楽しみだね」
どんどんボルテージが上昇する紗櫻都とは対照的に、「どうせ没だよ」と想花は素っ気ない。
「ぼくみたいな陰キャ、モデルに向いてないし」
「そんなこと言わないで~」
「じゃあなんて言えばいいのさ」
「『掲載号買ってね☆』とか」
「だから掲載されるとは」ため息をつく想花だが、せっかく好意で言ってくれてるのだから、と気を取り直して言った。「じゃあ、掲載号出たら買ってよ」
「買う買う! 何冊も買う。mamanに言って店にも飾ってもらうよ」
力なく想花は笑った。どうせ無理だと思っているのでOKを出す。
けれど悪い気はしなかった。
ぼくなんかのこと応援してくれる気持ちはもちろん――紗櫻都さんがクレマンティーヌさんのこと、また「maman」って呼ぶのを聞けて嬉しいな。
なおこのときすでに、想花のスマートフォンには編集部発の『掲載決定しました!』から始まるメールが届いているのだが、彼女がそのことに気がつくのは帰宅後の話である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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