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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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想花は「うん?」と首をかしげた。はじめて見る店員がいる。だがその店員のことを店の外で見たことがあった。
あれはたしか……。
「ほえー?」
ののこも首をかしげていた。英二の肩をつんつんとつつく。
「英二くん英二くん」
「どうしたの?」
「あそこ見て。なんか桐島先生がいるよ?」
「えっ?」
ののこの視線の先を英二は追った。そしてすぐに目を疑った。
にわかには信じがたいが本当だ。通路の向こう、店内を歩いているのは三年四組担任の桐島義弘ではないか! 寝子高の数学教師でもある。
真面目一辺倒という印象がある彼がホビーショップにあらわれるというのはかなり奇妙に見えた。ゲーム、プラモ、フィギュアにモデルガン、すべて桐島義弘のイメージとは隔たること千里の彼方である。
でも、おかしいなんて決めつけちゃいけないな。
楽なほうには転がり落ちるまい。淵(ふち)に踏みとどまって英二は言った。
「桐島先生も、休みの日はボードゲームに興じたりするのかもしれないよ? それともプラモ好きかな? ひょっとしてサバゲーマーだったりして」
「じゃないっぽい」
だってさとののこは言うのである。
「先生店のエプロンしてるよ。ここでバイトしてる?」
これまたののこの言うとおりなのだった。義弘はネクタイを巻いたワイシャツのうえに、茹でたてのグリンピースのごとく緑あざやかな『クラン=G』のエプロンを巻いているのである。上背があるせいかエプロン姿でもビジネスマン風だった。
「意外……」
寝子高は私立なので教員のバイトも禁止ではない。
でも『クラン=G』を選んだ理由はなんだろう。
気になるところだ。それはののこも同じらしい。
「こんなとき」とののこは友人の名前を出して、「あの子だったら『MMR出動!』と言って突撃取材に行くんだよ。私たちもそうしよっ☆」
飛び出していきそうになる。右手をのばして英二はののこを止めた。
「いや先生プライベート? ……じゃないかな、でも別の仕事中なんだから邪魔しちゃいけないよ。ましてや突撃なんて」
たしかにとののこは思いとどまったがすぐに知らせる。
「あ、桐島先生、なんか隣のクラスの陣くんやよく見る子と話してるよ」
桐島は、三年三組の七枷陣と話している様子だ。陣はここのアルバイトをしているので英二もののこも顔なじみである。ときどき見る常連の少女も会話に加わっていた。
「じゃあ話を聞いてみてもいいんじゃない?」
行こうよとののこは、放たれた矢のごとく桐島のもとへと向かうのである。
こうなっては英二もつづくほかない。ただしレジカゴはちゃんと手に握ったままで。
目の前に落雷が落ちたらきっと、こんな反応をしてしまうにちがいない。
このとき碧南も洋二も、もちろん貴子も立ちすくむはめになった。
「桐島先生!?」
「どうして!?」
「ここに!?」
三人は三分割でひとつの疑念を口にしたのである。
「しかも店員さんの服装を!」
声を合せたわけではないが、ほぼ異口同音に口走る。
とりわけ洋二の衝撃は大きいようだ。ワカメ頭と称される特徴的な前髪からめずらしく両目がくっきりと出ている。常連客ゆえ驚きもひとしおなのだろうか。
「実はね」洋二は言った。「来月でこの店の経営者は変更になるという話なんだ。大資本に買収されたと聞いてる」
「ってことはもしかして」
碧南は飲みこみが早い。すぐに状況を判断した。
「桐島先生ついに脱サラ? いや脱教師? してホビーショップの経営者へと華麗な転身を遂げたということですか」
「いや碧南くん、先生の第二の顔は凄腕実業家だっただけかもしれないよ。僕らが知らなかっただけでさ」
「そのセンもありえますね……」
驚天動地だ。乙女ゲームの攻略対象男子にはたまに『王子様』『大企業の少年CEO』『首相の隠し子』などぶっ飛んだ設定のキャラクターがいたりするが、あれはゲームという名のフィクションゆえ『そういうもの』とどこか達観して受け入れていた碧南である。だが現実の世界でも、わりと身近にそんな人がいたというのか。
同時に碧南は貴子のことが気になった。
こんないい加減な憶測したら北風先輩怒ったりしないかな――。
でなきゃ、ありえない展開すぎて受容の限界に達した頭がショートして卒倒したりするかも。
けれどそんなことはなかった。
「桐島先生が経営するお店なら将来有望ね」貴子も話に乗ってきたのだ。「大資本? ということはいずれ株式市場に上場したりするのかしら」割と真剣な様子である。
洋二は顔なじみの陣の姿を見つけ、「やあやあ七枷くん」と声をかけた。こういうところ、良くも悪くも遠慮のない洋二だ。「桐島先生がこちらで働かれているとは知らなかったよ」
「おーい陣くーん」
遠慮のなさ加減では洋二に劣らぬののこも元気に、
「七枷君お疲れ様。桐島先生、意外なところで会いましたね」
さらに英二も申し訳なさそうにやってきた。
あーみんな、ピュアな反応してるなー。
陣は苦笑いするほかない。
僕も最初はそんな感じやったからねぇ、気持ちわかるわー。
一瞬「ご紹介します。桐島新社長です!」と言ってみようかとイタズラ心も鎌首をもたげたが、そういう悪ふざけは紅相手だけにしておこうと考え直す。
「……えー、こちらの人はですね」
かくして陣は説明をはじめたのである。額のあたりをポリポリとかく。
集まった登場人物たちを前に真相を明かすなんて、なんだか名探偵になった気分だ。
-+-+-+-+-+-+-+-+-
一言でいえば『ちゃんちゃん』とあいなった。
「あーそうなんだー」
「それにしてもそっくりー」
「私一年生なんですけどひそかに驚いてました」
他人のそら似と知って皆、口々に声を上げた(さりげなく紗櫻都と、その背に隠れるようにして想花も参加している)。当のリック・ヤンは落ち着いたもので「以後お見知りおきを」と流ちょうな日本語で挨拶したのである。
この直後、今度は本物の
桐島 義弘
が来店し、
「うわ増えた!」
と、ののこに失礼千万な反応を示されたことも付記しておきたい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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