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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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店内後方のプレイエリア、要はファミレスから買い取った大型テーブルを並べただけのものなのだが、卓上には滑り止めのマットが敷かれ、カードゲームのデュエルやTRPG、そしてボードゲームを遊ぶ場所として工夫されている。さすが広い店内、テーブルはいくつもあった。都内でもこれだけの規模のプレイエリアのある店はないだろう。
これぞ『クラン=G』の最大の特徴といえる。広いスペースで無料で存分に、家や会議室ではできないゲームを遊ぶことができるのだ。大きなテーブルだからサイコロが落ちることも少ない。トレカの対戦ならすぐに店内で買い足すこともできる。遊ぶメンバーが足りなければその場で募集をかけてもいいし、なんなら店員に参加してもらうことだって可能だ。もちろん店内で買ったゲームで遊ぶことを想定して作られた場所だが、持ち込みでも自作品のテストプレイでも何でもOK、店長杏平の意向で制限は設けられていなかった。テーブル上での飲食だけは禁止だが、ちゃんと隣に休憩ベンチとジュースの自動販売機が用意されているあたりも心憎い。遊びたいけど買うか迷っているゲームがあるなら、試遊用のセットを借りることだってできてしまう。
遠い将来、『クラン=G』世代は歳を取り隠居状態になっても、縁側で将棋を指すだけではなくこの場所でゲームに興じることになるのかもしれない。
いつもたくさんの利用者で賑わうテーブルのひとつ、ここにいま、
三佐倉 千絵
が立っている。
手練れのギャルソンよろしく一同をそれぞれの席に案内したあと、
「ではみなさん、手元のトークンをごらんください。丸いチップのことですね。おっと、まださわっちゃダメですよ」
千絵は指示を出すのだ。
「店番は私がつとめます。ミズ千絵はゲームの紹介を」
とリックの提案を受けたのだった。そこで千絵は進行役となり、四組のチームにルールを説明する。
「まず男性、つまりムッシュ側はですね。これからトークンをどんどん裏返してお金を稼ぎます。これ、株のトレーディングという設定です」
もちろんただめくればいいというわけではない。入手できるトークンには限りがあるから、貴重なものをいち早く見つけ出し手に入れなければならない。
「うん。一度やってみたら理解できそうだね」英二が言った。
男性陣、すなわち英二、洋二、陣はうなずいた。ここに、
「反射神経と判断力の勝負というわけか」
真剣なまなざしで義弘も加わっている。
「それで男性が稼いだお金をですね。それぞれのパートナーが消費するというわけです」千絵の解説はつづく。「衣装、アクセサリー、おつきのメイドを雇って……もちろん消費行動にもたくみな駆け引きが必要ですよ。これを一ターンとします。ターンを何度か繰り返し、最終日のパーティ会場で奥様たちは互いのドレスアップ姿を見せびらかすんですね。一番豪華に着飾ったマダムが優勝、というのがおおまかなゲームの流れとなります」
海外製のゲームだ。タイトルは『Mesdames et Messieurs』という。数組の男女ペアが競い合うという一風変わったゲームである。
「ちょ、ちょっと待って!」
陣が手を上げた。
「もしかしてこのゲーム、夫は稼ぐだけで妻は消費するだけってこと!?」
「そうです。気持ちいいくらい不平等なシステムですよね」
「ダンナの稼ぎがうちらの買い物に直結するんだ」へへー、面白そ、と陣のパートナー紅美が歯を見せた。「よっしゃ陣、しっかり稼いできな! 『クラン=G』の代表としても負けられねーぞ」
「無駄にプレッシャーかけるのヤメレ!」
と髪を逆立てる陣の横では洋二が、「ふふっ、碧南くんのためにがんばるよ」と前髪をかきあげている。
「洋二さん……!」
碧南の目に映る彼は、昔の少女漫画よろしく花を背負っているのだ。
鷹取先輩、こういうのさらりと言えちゃう人なんだよね。
英二からすれば、うらやましいくらいな洋二のふるまいである。
で、でも僕だって。
勇気を出して英二も、パートナーであるののこに言う。
「僕も、僕も野々さんのためにがんばるよ!」思わず気負いきった声が出てしまった。
「わかってるにゃー」ののこはきっしっしと笑った。「私、英二くんのこと信じてるから」
簡単そうにののこは言うのだが、その自然さが英二にはかえって圧を加える。
「でも最後に勝つのは私たちです」
きらっと貴子のメガネが光った。
「そのつもりだ」
貴子のチームメイトは義弘だ。彼が言うと全然冗談に聞こえない。
「それではゲームをはじめます。第一ターン、ムッシュのみなさん、準備はいいですか?」
陣、洋二、英二、義弘は無言でうなずく。
見守るは紅美、碧南、ののこ、貴子だ。
くっそー、紅のやつめ店の代表とか妙なハッパかけてきて――。
陣は内心うぐぐとうなっている。負けるわけにはいかないではないか。
洋二さん落ち着いてるなあ。
碧南は洋二を見守りつつ思う。でもすぐに気づいた。彼の目は真剣だ。内なる闘志を燃やしているのだろう。洋二らしいではないか。胸が熱くなる。
ゲームショップ店員の七枷君に秀才な鷹取先輩、さらにはコンピューターみたいな桐島先生が相手……平凡属性な僕には勝ち目がなさそうだよ……。
英二は引け目を感じている。でも、と奥歯を噛みしめた。
野々さんが応援してくれてるんだ、ベストを尽くすから!
洋二も義弘も紅美もののこも、もちろん貴子も、それぞれの思いを胸に秘めているにちがいない。
F1レースにたとえるならば、レッドシグナルが消える直前だ。ヒリヒリするほど緊張感が高まってゆく。
緊張が頂点に達したその瞬間、
「スタート!」
千絵はゲーム開始を宣言したのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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