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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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いくつか回ったのち、街のカフェで休憩をとった。全国チェーンのコーヒーダイナーで二階建て、すこし前までは喫煙ゾーンがあり煙が気になったが、いまでは全廃されすみずみまでフレッシュだ。綾花はカプチーノを頼み珪はエスプレッソを選んだ。
「今日は、付き合ってくれてありがとうございました」
「僕も楽しかったよ。新しい家具や電化製品を選ぶのって、気持ちが高まるよね」
大半の荷物は新居に配達される。いま、珪の足元にあるのは炊飯器の箱だけだ。もちろん綾花の新居用の買い物だが、珪は自分が運ぶと譲らなかったためだ。
買い切れていないものもあるし実際に暮らし始めたら、きっとあれやこれや不足物もでてくると思う。だがとりあえず、引っ越し早々立ち往生するはめにはならないだろう。
つぎに家具選びをするとしたら――綾花は思う。
きっと珪さんと、一緒に暮らす準備のとき。
新婚夫婦としてかもしれない。あるいは、いささか気が早いかもしれないがベビーを迎える準備かもしれない。
考えるだけで頬が火照りそうだ。
「珪さん、引っ越しって大変ですか?」
「うん、楽じゃないね。僕は昔何度かしたけどさ」
「ですよね。ご実家は青森のままですか」
「動いてないよ。ずっとそのままだと助かるな。まさかもう転居はしないと思うけど、そうなったら面倒だし」
「もしかして引っ越し、お好きじゃないとか?」
はははと珪は声をはずませた。
「正直言うと苦手、できれば少ないほうがいいな。葛飾北斎は生涯で九十三回だかの引っ越しをしたっていうけど、見習いたくはないなあ」
特に僕の場合ものをため込んでしまうから、と珪は苦笑いした。「とりわけ本をね」
「前の引っ越しは」カプチーノを一口してから綾花は言う。「寮に入ったときです。寮は共同なものが多いから、本棚とテレビを両親と一緒に運んで終わりだったんです。こまごまとしたものは自分で運べましたし。今回も引っ越し業者に頼まなくても大丈夫かなと思ってます」
「そうだね。その次の引っ越しは大変かもしれないけど」
いよいよひとり暮らし、と綾花は言う。
「はじめてなんですよ。寮は共同生活でしたし。ひとり暮らしでの大変さや快適さなど聞いてみたいです」
「僕の話?」
「そうです」
快適なのは、本を買うのも読むのも誰にも気兼ねしないことかなといった内容を珪は話した。
「大変さはなんだろう」しばらく考えてつづけた。「そうだ。夜中ひとりであることに気がつくと寂しさ、とはまたちがうかな、シーンとした静寂さに落ち着かなくなることかな。変な言い方かもしれないけど『ザ・シーン』とでも呼びたくなるあの感じ、あえて言えばそれかもしれない」
「寝子島にいらしてからずっとおひとりでしたっけ」
「うん」
「一時的にでも誰かと住んだりは?」
言いながら少し、綾花は表情を硬くしている。
部屋に女の子を連れてきたりしたことあるのかな?
珪さんはきっとモテるから部屋に行きたい女性も多そうですよね――そんなことまで考えてしまう。針で刺されたように胸が痛んだ。
ところが珪の回答は早い。
「ないよ」
あっさり一言だ。
「じゃあ、どなたか……たとえば女の子が来たりとか」
「部屋に? ないと思うよ。そもそも来客自体、一度母親が来たくらいかなあ」
とぼけているのではなさそうだ。
心の重荷が下りたように綾花は感じている。表情にでないようにしているが、安堵のため息は漏れたかもしれない。
私は男の子の友達ができたら部屋に入れることあるのかな?
想像つかないけど。
女の子の友達、それにもちろん珪さんには来てもらいたいなって思うけど。
いずれにせよそれは、大学生活にともなうものだと綾花は考えるのである。不合格なら最低でも一年延長だ。それに、ぼやぼやしていると彼が他の女性にさらわれかねない。
だから、受験も恋も頑張らないと。
「珪さん」決意をこめて綾花は言う。「私の気持ちは変わらないですよ」
「えっ?」
いささか唐突だったためか、珪は不思議そうな顔をした。
でもしばらく考えたのか、『わかってるよ』と、口に出さないまでも表情で返してくれた。
店を出て歩いているとき、
「あ……」
珪が声を上げた。空を見上げている。
「どうしました?」
「ほらあそこ」行く手を指さす。
「どこです?」
綾花には青い空が見えるだけだ。他に気になるものといえばひとつしかない。
「ファミリーレストランの屋根、ですか」
ありきたりなファミリーレストランだ。寝子島にももう二、三店舗あったと思う。島外にも山のようにあるチェーンだ。ハンバーグとか種類豊富なドリンクバーで有名なブランドだ。安価でもある。
「そうだね。うん、あれね」珪は言った。「あそこがファミレスだったのは二、三年前までだよ。閉店してしまったから」
「そうでしたか」
知らなかった。あまり行く方面ではなかったというのもある。
「いまはゲームショップなんだ。もともとファミレスだったからとても大きな店でね。世界のボードゲームとか関連書籍とかたくさん置いてる」
「詳しいんですね」
「何度か入ったことがあるからね。北欧神話の本とか意外な掘り出し物があるんだよ」
なんていう店ですか? と訊ねた綾花に珪はこたえた。
「『クラン=G』っていうんだ。どういう由来の名前なんだろうね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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