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きみの腕のなかで ぼくは呼吸をしていいかい?
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【トドメをさして?】
桜井 ラッセル
はこの日の寝子島で起きた異変に目を白黒させていた。
「うわぁぁ! どこもかしこもハグばっか……!」
そういうのは家でやれよな!なんて顔を真っ赤にしてそそくさと桜花寮の自室へ戻る桜井。
「はぁ……疲れた。仮眠してから勉強するかぁ」
そのまま桜井は着替えもせずに制服のままベッドで微睡んでしまった。
「ん……? やべ、結構寝てしまったような……って、なんかフニフニしたものが?」
手元に未知の感触が伝わってくる。
ラッセルは寝ぼけ眼で何かを掴んだ手元へ視線を移した。
「え? は、はぁ!?」
桜井の隣には、
風の精 晴月
がすやすやと眠っていた。
ちなみに、桜井の手は晴月の脇腹をニギニギしている真っ最中だ。
「……くすぐったぁい」
「む、無実だ!」
桜井は飛び起きてベッドから後ずさる。
だが、どうやらさっきの言葉は寝言のようで、晴月は一向に起きる気配はない。
「って、さっきまで晴月にハグされたまま俺は寝てたのか? うっそだろ……」
安堵した桜井は胸を撫でおろしてベッドへ腰かけた。
「いや、じゃなくて! こんなところを見られたら、とんでもない誤解を招くぞ! 桜花寮の同室の面子は帰ってねーな……?」
廊下で聴き耳を立て、窓から外の様子を覗く桜井。
……まだ寮に誰かが戻ってくる気配はなさそうだ。
「ほっ。とりあえず晴月を起こさないとだな。おーい、起きろ~」
桜井は妖精の頬を人差し指でツンツンしてみる。全く起きない。
「ったく……幸せそうな顔しちゃって」
そもそも、妖精に睡眠は必要なのだろうか?
案外、今も狸寝入りで桜井の反応を窺っているのかもしれない。
「う~ん、部屋に押しかけて、漫画や映画みたさにからかってる可能性も……ん? 物音?」
桜井は慌ててドアから顔を出して廊下に聞き耳を立てる。
「やば! 皆が帰ってきたのか! おい晴月! ちょっ、起きて! 追い出して悪りーけど、男子寮に女の子を連れ込んでるとこ見られたら困るんだ、マジで! って俺は連れ込んでねーし! つかこれ見られたら謹慎処分? 下手したら退学? もうすぐ卒業だってのに、こんなとこで!?」
真っ青な顔でオタオタと部屋中をぐるぐる歩く桜井だが、足音がどんどん自室に近付いてくる!
「げ! 間に合わねー! こうなったら……っしょ!」
桜井は寝入っている晴月を抱え起こすと、クローゼットの中へ自分のに通学カバンと一緒に身を潜めるのだった。
自室のドアが開く。
桜井の名を呼ぶが、通学カバンがないことを確認したルームメイトは不思議そうに部屋を後にしていった。
「……何とかなったか。また戻ってくる前に晴月を起こしてお引き取り願わないとな……!」
そうと決まれば、狭いクローゼットの中にいつまでもいる必要はない。
クローゼットの中から脱出を試みた桜井だったが、急に晴月の両腕が桜井をがっちりとホールドしてしまう。
「お、おい……! やっぱ起きてるだろ、晴月!」
「……すぅ」
「マジか……寝たまま無意識の行動かよ。参ったな」
これで桜井はクローゼットの中で身動きが取れなくなってしまった。
そしてタイミング悪く、桜井は神魂の影響を受けてしまった。
(手の中の感触が心地いいけど、さっきまで見えた顔が見れねーのが残念……)
晴月の髪からレモングラスの香りが立ち込め、桜井の鼻腔に充満する。
女性の色香にくらくらしながら、桜井は震える腕で晴月をハグしてみた。
(でも、役得かな。普段は照れて中々できねーけど)
柔らかい彼女の肌の感触や温もりに、自身の鼓動がとくとくと早鐘のように打ち続ける。
(……好きな子を思う存分、こうして抱きしめられるんだから)
早くここから出なくてはいけない。でも、もうすこしだけ、このままでいたい。
それらの感情のせめぎ合いの結果、桜井はひとつの結論を出した。
「ああ、もう認めよう。好きだよ、ちゃんと好きだ。この今の瞬間を惜しむぐらいには、俺、晴月が好きだ……!」
思わず口から突いた言葉。
それに晴月はニンマリと口角をつり上げ、してやったりと言いたげににやけていた。
「本当?」
「げ、やっぱ起きてたのかよ!? ってことは、今の……」
「うん! 聞いてたよ!」
「うわああぁぁぁぁ! 俺、終わったあぁぁぁぁ!」
「ラッセル! どうしたの!? 壁に頭をぶつけたら痛いよ!?」
「とにかく! 今は部屋から出てくれぇぇぇ!」
桜井の懇願に、晴月は風を巻き起こしてみせる。
彼女は桜井を抱き締めたまま、部屋の窓から空へ飛び立っていってしまった。
「晴月さーん? なあ晴月ー!? いい加減やめねーか……? 晴月にぶら下がるようにしがみついたまま空飛ぶの、体勢がきつくなってきたんだけど?」
夕焼けの中を桜井とエメラルドグリーンの妖精が風を切り裂きながら飛んでゆく。
この問いに晴月はしれっと答えた。
「じゃあ、今度はラッセルが上になって私を落とさないように抱き締めればいいよ!」
「いや、そういう問題じゃなくて……つかなんだ、ハグ、気に入ったのか?」
「うん!」
空中で上下反転した晴月は桜井に無邪気に微笑む。
桜井はやれやれと、彼女を落とさぬように腕に力を込めた。
「そんな笑顔で言われたら俺、断れないだろ。わかった、また今後してもいいから」
「やったー!」
ああ、なんて俺の好きな人は可愛いんだろうか。
夕日に染まった風の精霊の髪と瞳は、まるでべっこう色であった。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月16日
参加申し込みの期限
2024年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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