幽霊猫とお化けの国　第五幕：戦士は憩いを希う｜リアクション

幽霊猫とお化けの国　第五幕：戦士は憩いを希う

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　指揮個体を討たれ、お化け兵たちは波が引くように撤退していった。
　墓場に眠る戦士たち。その魂を護り抜くことができたのだ。
「やったな。つーか、戦士もだけど皆強いな！　敵の数見た時は不安だったけど、それが吹っ飛ぶくらいだった！」
　ろっこんを解いたラッセルの言葉に、戦士が深く頷く。
「貴公らは皆、素晴らしい戦いぶりだった。……おかげで、今夜は誰も食われずに済んだ」
「……うむ。そなたらは皆、とても強い。これ以上ないほどの、心強い仲間たちだ」
　神妙な面持ちで呟いたクリストファーが、撤退していくお化け兵を、そしてラグドール号を見つめて言った。
「奴らの動きも激化しているようだ。……時が来たのかもしれぬ」
「それって、もしかして」
　ハッとして見上げる夏朝に、幽霊猫は静かにうなずいた。そして彼は、ラグドール号の仲間たちへと告げた。
「仲間を集める旅路は終わりだ。クイーン・ラグドール号は、これよりゴーストリアへ向けて針路を取る」
　それからクリストファーは、名も無き戦士へ顔を向けた。
「戦士よ。そなたも共に来てくれるか」
「言ったはずだ。元を断つためであれば応じよう、と」
　幽霊猫と戦士が、固い握手をかわす。
　かくして新たな、そして最後の仲間を得たラグドール号は、クリストファーの故国ゴーストリアへと向けて旅立つのだった。

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あとがき

担当マスター：風雅宿
ファンレターはマスターページから！

お化けの国第五幕へのご参加、誠にありがとうございました。
第四幕から皆さん引き続きご参加いただけましたこと、心の底から嬉しく思います。

皆さんの奮闘により、戦士たちの魂は無事に護られました。
そしてついに、ラグドール号は針路をゴーストリアへと向けることと相成りました。

決着の日は遠くありません。
また近いうちに、ご案内できればと思います。

それでは、また。

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