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幽霊猫とお化けの国 第五幕:戦士は憩いを希う
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◆
真境名 アリサ
が思案気な眼差しで、人魂漂う墓場を眺めている。
墓場を周囲の世界から区切るのは、三方を囲む廃墟の壁。敵が一方向に集中するのはありがたいが、数はこちらが圧倒的に不利。まともにぶつかれば、押しつぶされてしまうだろう。
「墓場の周りを固めておくか」
墓場へと降りたアリサは、
サキリ・デイジーカッター
との会話を終えたメモワへ呼びかける。
「バリケードを作ろうと思うわ。メモワ、手伝ってくれない?」
「それはいい考えだわ。ほらほら、ドールたち。あなたたちも手伝ってくれるかしら?」
号令を受けて動き出したドールたちが、周辺のガレキを動かして積み上げ始める。
(あとは……罠なんかも仕掛けられるといいんだけど)
自身も作業に加わりながら考えを巡らすアリサの目が、いつの間にか手伝いに混ざっていたピエロの姿を捉える。
ひとつ、閃いたことがあった。
(ちょっとでも頑丈に作らないとね)
バリケード造りに加わった
小山内 海
は、ガレキが積み重なって山となった一角を見つけると、『アクセラレイトライン』を発動した。
空間に引いた線に沿ってガレキを加速させ、バリケードが築かれているその場所へと運び込む。
『これもつかって』
スケッチブック越しの言葉にうなずいたドールたちが、ゴーストパワーでガレキを積み上げていく。
◆
ラグドール号の大砲が、墓場を目指すお化け兵たちへ襲いかかった。
次々に放たれる砲火は、奴らを地上へ引きずり下ろすためのものだ。そしてお化け兵たちは目論見通り砲撃を避け、慌ただしく地上へと降下していった。
奴らの接近を感じたのだろうか。人魂たちがぶるりと震えた気がして、海はモノ言わぬ彼らをまじまじと見つめた。
(そっか。怖いんだ)
かつてはきっと勇猛な戦士だったはずの彼らも、今はただ捕食される恐怖におびえることしかできないのだろう。
一時的にでも逃がしてあげられたら良かったのだが、ほぼ自我のない人魂は、その場からほとんど動けないらしかった。
そんな彼らに、海はスケッチブックを向けて微笑む。
『だいじょうぶだよ』
果たして、その言葉が通じたかどうかはわからない。向き直った海は、降下してきたお化け兵たちを鋭く見据えた。
(いくよ!)
そして攻撃開始。集めておいた武器をろっこんで加速させ、次々に打ち出していく。
「ほら、わたくしたちも行くわよ! 投げたらすぐに散りなさい!」
メモワたちドールが、それに続く。ガレキなんかを放った後、すぐ左右に展開して散っていくが、何か考えがあるのだろうか。
(それっ!)
おまけとばかりに、海はドールたちが放ったガレキをさらに加速させた。
海とドールたちの手荒い歓迎に続いて、サキリとピエロ、そして戦士たちがカボチャの群れに向かっていく。
空間を斬る赤い刃が、先陣を切った。転移で瞬時に飛び込んだサキリの一閃が、先頭のお化け兵を武器ごと真っ二つにする。
風船で作った無数のナイフをピエロが投げつけ、周囲の敵をけん制。続けて戦士がショルダータックルでカボチャを砕き、その勢いのまま豪快な横薙ぎでお化け兵どもを斬り捨てる。
三人を囲む様に展開するお化け兵たちに、一羽のフクロウが音もなく襲いかかった。それはラッセルが、『ピヨコ変化』の進化能力で変身したものだ。
(させるか!)
羽ばたく音などなに一つ感じさせない素早い影が、鋭い爪を閃かせる。小動物の骨を砕くほどに力強い猛禽の爪が、三人を包囲するカボチャの一体に食い込んだ。皮が砕ける。
さすがに小動物のようにはいかないが、注意を逸らすには充分だ。
そうして炎の檻の一角、右手側に穴が空いた。
戦士がその穴に飛び込むと、皮を砕かれたお化け兵はすぐさまフォークを突き出した。その歯の間へ、彼は剣を滑り込ませて押しとどめる。
そのまま手元を捻ってフォークをもぎ取ると、ピエロがそれをキャッチ。
振りまわして攻撃するが、周囲のお化け兵は素早く散開。二人の背後へと回り込もうとした。
(動きが良くなってるな)
一方サキリは、『斬空赤刃』で左へ跳んだ。火を吹くお化け兵たちの背後へと転移し、二刀のカトラスでまとめて数体を断つ。
周囲のお化け兵たちは、即座に反撃してきた。あるいは足、あるいは腹、あるいは頭。立体交差のように狙いをズラした攻撃が繰り出され、サキリは転移でこれを回避。
転移先へ殺到するお化け兵を、ラッセルのフクロウがかく乱する。
「大丈夫か?」
「ああ。それにしてもこいつら、前より強くなってる。……ふっ、面白い」
サキリの口元が、薄刃のような笑みを漏らす。戦いが趣味のような彼にとっては、むしろ滾る展開だ。
前衛に襲いかかるカボチャたちを、背後からの銃弾が襲う。
数体が振り返るが、そこには誰の姿もない。カボチャどもが困惑する間もなく、再びどこからか銃撃。振り向きざまに炎を吐くが、それはただただ夜闇を緑に照らすだけだ。
(これで注意は引けましたね)
透明化、さらに『死音』で自身を無音化した紫苑が、お化け兵たちの混乱をよそに背後へまわる。彼らには、その気配すらも捉えられない。
透明化を解き、音もなく銃撃。すぐさま再び透明化すれば、お化け兵たちは手当たり次第に炎を吐く程度の反撃しかできなかった。
「よいしょ!」
その頭上から、獣人化したタルトが飛びかかる。猫のしなやかさで閃いたカトラスが、お化け兵を料理の下ごしらえめいて真っ二つにする。
パッカーンと割れたカボチャは、皮こそ肉厚なものの中身は空っぽだった。
「さすがに種とワタは入ってないかぁ。カボチャのワタは料理にも使えるんだけど、っと!」
猫の勘だろうか。首筋がざわりとする感覚に、タルトは弾かれたように飛び退いた。左腕に鋭い痛み。
顔をしかめて向き直ると、ナイフを振りかざして迫るお化け兵の姿がある。
「もうっ、やっぱりとんでもないなー!」
左腕を庇うようにしながら、タルトはナイフを受け止めた。
数を頼みに前進してくるお化け兵たちが、やがて最初のバリケードに到達した。
バリケード前面の枯れ枝製スパイクを飛び越える彼らの体に、細くしなやかな、夜に紛れる黒糸が――ゴーストドールたちの髪の毛が絡まった。
すると奴らの足元に、ころりと転がり出たものがある。
それは、飾りっ気のない四角い箱だった。
次の瞬間、箱から飛び出したのは風船製のナイフ。箱の正体は、かつてピエロが使っていた殺人びっくり箱だった。
「よし! うまくいったわ!」
予期せぬ事態に混乱するカボチャどもへ、透明化を解いて飛びだしたアリサが斬りかかる。
「まだまだあるわよ、ほら!」
ピエロに用意させたびっくり箱、その仕掛けきれなかったぶんを爆弾のように投げつけて、アリサは再び姿を消した。
直後、びっくり箱が炸裂。お化け兵たちはたまらず上空へ退避するが――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
前回シナリオ
幽霊猫とお化けの国 第四幕:人魚のなく入り江
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月06日
参加申し込みの期限
2024年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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