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幽霊猫とお化けの国 第五幕:戦士は憩いを希う
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◆
包囲によって彼我の距離が縮まったことで、透明化していても巻き添えを食いやすくなった。こうなってくると、銃は少々不向きだろう。
そう判断して、紫苑は武器を大鎌へと持ち替えた。そして早速、混乱であるいは固まり、あるいは無為に動きまわるお化け兵たちのもとへと向かう。
「カボチャさんは収穫です♪」
くるりくるりと、まるで踊るように。大鎌を軽やかに振りまわしながら、紫苑はカボチャたちをバッサリと捌いていった。
大鎌を使うのは久しぶりだ。しかし見る者はもちろん、紫苑自身もそれをまったく感じないほどに手に馴染んだ動きだった。
挟撃され包囲されたお化け兵たちは、次第に正面へとその戦力を集中させ始めた。
それは明らかに、包囲を突破するための動きだ。
(突破なんかさせないからね)
先ほど脇道から進入しようとしたお化け兵たちの武器も使って、人魂たちへ近づけまいと攻撃を続ける海。
すると包囲を抜けたお化け兵が一体、対空攻撃上等とばかりにバリケードを飛び越えて乗り込んできた。
その口がガバリと開き、緑の炎が放たれる。
「!」
回避した拍子にバランスを崩し、墓場の地面へと倒れ込む海。
そんな彼女へ、カボチャは涎の様に炎をこぼして迫る。
「ギッギッギッ!」
「ここは墓場なの、もうちょっと静かにできないの?」
不協和音じみた笑い声をあげるカボチャへ、銃の幽霊をぶっ放したのはアリサだ。
正確さよりもけん制を優先した射撃は、しかし確かにカボチャの動きを止めた。
その隙に、海は目の前の墓に刺さっていた一本の剣を加速させる。
(ごめんね、あとでちゃんと返すから!)
「ギアッ!?」
長い年月を経て錆び付いた剣が、それでもなおお化け兵の皮を貫いた。
怯んだカボチャに、アリサがゴリっと銃口を押し付ける。
「これはおまけよ」
引き金を引く。超至近距離からの射撃を受けたお化け兵は、スイカ割りでもこうはなるまいという勢いで吹き飛んだ。
すぐさま、次の敵のもとへ移動するアリサ。お化け兵の目の前まで接近、攻撃を誘った瞬間に透明化してターゲットを切る。
そして別のお化け兵のすぐ傍へとまわりこみ、透明化を解除。
途端に気づかれるが、それはむしろ狙い通り。攻撃を避けてやれば、アリサを狙った攻撃は傍のお化け兵を直撃した。
(この調子で同士討ちさせて――っと、危な!?)
フレンドリーファイアを受けたお化け兵が、した方もろとも焼く勢いで炎を吹く。
間一髪で逃げ延びたが、少し遅れていれば髪に燃え移っているところだった。
すくい上げるように振るった紫苑の大鎌が、お化け兵を下から真っ二つにする。周囲のお化け兵を追い払う意味も込めて、横薙ぎにもう一閃。
そうしてきれいに四分割されたお化け兵を、ひとつ手に取る。
(少し疲れてきましたし、ちょうどいいですね)
そしてそのまま、ぱくりといただく。大鎌を振りまわして疲れた体には、ほのかな甘さが心地よくしみた。
お化け兵を斬って撃ってしながら歩み寄ってきたタルトが、そんな彼女に声をかける。
「あ、カボチャ食べてる。僕もさっき食べたけど、ほんとに生でもいけるんだね」
「そうなんですよ。お料理できればもっと美味しくいただけると思うんですけど……」
うなずきながらもぐもぐする紫苑の視界に、タルトの背後の二体のお化け兵が映った。手前の一体は炎を吐こうとし、後ろの一体はナイフを構えている。
タルトも遅れてそれに気づいた。とっさに紫苑の手を取って、二体の背後へと跳躍した。
お化け兵は追随して反転。その結果、ナイフの個体が二人の代わりに炎の直撃を受ける。
仲間をこんがりと焼いて動揺するお化け兵を、紫苑が大鎌ですっぱりと捌く。すると、タルトがふとこんなことを言った。
「ねえねえ、この丸焼けのって食べたら美味しいんじゃない?」
「あ、いい考えですね。後で食べてみましょうか」
(炎が灯ってるやつ、どこだ……!)
炎を灯した指揮個体を探すラッセルのフクロウの瞳が、包囲によって密集するお化け兵たちの間を忙しなく走る。
(炎、炎――居た!)
そしてその目が、他のお化け兵たちに囲われた一体を見出す。そのカボチャ頭には、小さな炎が確かに灯っていた。
「見つけたぞ、指揮個体!」
位置を知らせるのは、叫ぶだけでも充分だった。
「――そこか!」
サキリが空間を斬って飛んだ。赤光を纏う二刀の輝きに、しかし他のお化け兵たちが殺到して壁となる。
「ならっ!」
刹那、サキリは両腕を広げて旋転。赤光の刃が竜巻めいて荒れ狂い、カボチャの壁を斬り散らす。
そうして開かれた道へ導くように、オオワシへと再変身しながらラッセルが叫ぶ。
「――戦士! 同胞たちの敵なんだろ!?」
「……!」
戦士の体をつかんで飛翔したオオワシが、今しも逃げようとする指揮個体へと追いすがる。やがてその頭に揺らめく炎が、一足の距離へと迫ったその時――。
「お前が決めろ!」
「――承知!」
オオワシから放たれた戦士が、大上段に剣を振りかぶる。
その一閃は、指揮個体を両断した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
前回シナリオ
幽霊猫とお化けの国 第四幕:人魚のなく入り江
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月06日
参加申し込みの期限
2024年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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