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竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~竜編~
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【やさしい神さま】
ぼくんちの近くの神社には、やさしい神さまがすんでいます。ちょっとヘンだけど「変とはなんじゃ、ありがたーい御稲荷さま
阿呂江大明神
さまじゃぞ!」すっごくかっこよくて、キレイで、あとやさしいです。
ぼくんちはお父さんがいません。ぼくが生まれる前に死んじゃったって、お母さんが言ってました。お母さんはちょっと泣いてました。
お母さんのおしごとは、トラックのうんてんしゅです。でっかいトラックをうんてんするお母さんは、とてもカッコイイです。ときどきおしごとがいそがしくて、おうちにかえって来ないこともあるけど、ぼくをがんばって育てるためだからっておじいちゃんとおばあちゃんが言ってました。だから、ぼくはさびしいけどがまんします。
ぼくは、お母さんがだいすきです。
だから、あのときは、すごくこまりました。こまって、どうしたらいいかわからなくて、おじいちゃんとおばあちゃんもどうしたらいいかわからなくて、泣いてました。
だからぼくは、神さまにおねがいすることにしました。
さて、まあ、うむ。儂の話をするとしようか。なんというかこう、どうにも、こっぱずかしいもんじゃのう。
小僧のことじゃったな、まあ聞け。あやつは儂の祀られとる神社の境内で、なにやらぶつくさつぶやいておった。あん、儂の神社か? 寝子島神社ってあるじゃろ、あれよあれ。
小僧は長いことそうしておった、飽きもせず厭いもせず、深刻な顔を浮かべよってな。昼も夜も、ずうっとそうしておった。
神頼みとはいうが、あまり神社が辛気臭いのいかんじゃろ? それに頼られるのもな、悪い気はせんものだ。ちょいと茶目っ気を起こして、儂はひとの姿になって小僧の前へ姿をあらわしてやったのじゃ。神というのは気まぐれなもんじゃからのう。
「うむ霊験あらたかで美しくて可憐な儂の御姿なのじゃ!」
「……!?」
目をまあるくして、そりゃあ驚いておったのう。それが愉快でな、儂もちょいとばかし、興が乗った。
「これ小僧。なにを熱心に拝んでおる? 儂が話を聞いてやろうではないか」
「おねえちゃん、だれ? しっぽがある……」
「儂ゃ神さまじゃ。ありがたくもこの寝子島神社のヌシ、阿呂江大明神さまじゃ! 恐れ多かろう、しかしま、儂は気さくな神さまじゃからして」
「神さま! お母さんをたすけて!」
「おん?」
幼子があまりにも必死な顔をするもんで、儂のほうが目を剥いてしもうた。
「ふむ。母君がどうしたのじゃ?」
「お母さん、ジコにあったんだ……車のジコ」
聞けば小僧の母はトラック運転手で、事故に巻き込まれたらしい。近頃は冷えるし雪も降ったから、路面が凍結しておったのだろう。スリップした対向車が反対車線へ飛び出し、そこへ運悪くとおりかかった母のトラックが……というわけじゃ。
母は重傷を負ったが、今のところ命に別状はないらしい。しかし寝たきりの生活を続けており、仕事の復帰はおろか歩くことさえ困難となってしまったのだそうな。なんら落ち度はなかろうに、哀れなことじゃ。
「ねえ神さま! お母さんをなおせる? お母さんのケガ、治してあげて!」
「う゛~~~ん……」
あいにくと神とて万能ではないし、なにより儂が得意なのは変化の術なのであって、ううむ。
「そっか……神さまでもむりだよね」
「すまぬな。人の願いを聞き届けるが神の役目ながら、それでもできることとできないことがある。そうじゃな……ほかになにか望みはないか?」
「ほかって?」
「あれじゃ。ほら、あー……入院しとる母のところへ、にゃんこバスに乗ってトウモロコシを届けるとか? そーいうやつじゃ」
人間のあにめやらエイガやらの知識もたまには役に立つ。なんじゃその目は? 別にハマっとるわけじゃないわ!
「……もも」
「ほう。母君は桃が好物か?」
「うん。ももが食べたい、ももをたべたら元気になるかもって言ってた」
「なるほど、それはよい。ではこれから母君のため、とっておきの桃を取りにゆくというのはどうじゃ? 儂とお主で」
「ももを? くだものやさん?」
「いいや。中国は桃源郷にて、最高品質の仙桃をいただくのじゃ!」
ぼくはおどろきました。神さまがくるんとしっぽをふると、たちまち、おおきなおおきな竜にへんしんしたのです!
竜のせなかにのって、ぼくはひとっとび。海をわたって、やまをこえて、ひこうきよりもはやかったです。
やまのてっぺんについたら、えらい仙人さまがたいせつにつくってるももをふたつ、わけてもらいました。仙人さまはすごくきちょうなももだからって、さいしょはくれなかったけど、神さまがせっとくしてくれました。神さまはえらいんだなあっておもいました「うむうむ。そうじゃろ~、えらいのじゃ!」
かえりもあっというまでした。ぼくはももをもって、お母さんのいるびょういんのやねにおりて、神さまにお礼を言って、お母さんのところにいきました。
お母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんもおどろいてたけど、ぼくがももをあげると、おばあちゃんがそれを食べやすく切ってくれました。
お母さんはももをひと口たべて、あんまりにもおいしかったのか、ありがとうって言いながら、泣いてました。ぼくもちょっと、泣きました。
それからすこしたって、お母さんはみるみるよくなって、たいいんしました。もうおしごとをしています。トラックであちこち走り回って、ぼくはさびしいけど、ぼくのためにがんばってくれているから、がまんします。
お母さんがなおったのは、神さまのおかげです。神さま、ありがとう。こんど、お礼においしいあぶらあげをもっていきます。
……っちゅうわけじゃ、分かったかの? 若造よ。
どう~してもカノジョが欲しい、というお主の切なる願い、聞き届けてやらんでもないがしかし、それには対価とゆーものが必要になるわけじゃ。小さな幼子でも知っとる道理じゃぞ? 手ぶらで来よって、そこんとこ分かっとらんようじゃから、わざわざ話をしてやったんじゃぞ?
神というのは気まぐれなもんじゃ。ご機嫌をうかがっておいて損はないぞ。のう?
よいか、儂の好みはこんがりきつね色じゃ。うすっぺらいのもいかん。ああ稲荷寿司もよいぞ、味付けは濃い目でな。ふっくらジューシーがたまらんのじゃ……これ、お主、聞いておるのか?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月04日
参加申し込みの期限
2024年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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