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竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~竜編~
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【プロムナード(2)】
少し風が冷たくなってきた季節に。放課後のちょっとしたひと時の、予期せぬ邂逅でした。
「え……」
「あ。やあ。えっと……」
ケータリングカーでやってくるプレッツェル屋さんです。定番から変わり種までいろんなフレーバーが楽しめて、さくさくカリっとした食感がたまらない、アカデミーの生徒たちには買い食いの定番なのです。
どちらかといえば庶民の味、ですからミズキはそんなところでかのプリンス候補、ヒューバート先輩とはち合わせるだなんて、思ってもみないことでした。
「その。先、注文……いいよ。お先にどうぞ」
「あ、はい。すみません……」
恐縮しながらプレッツェルを買い、なんだかいたたまれず、そそくさとその場を後にしようとしたところで、
「ねえ、ちょっと。待ってよ」
「え? はい……私、ですか?」
「うん。なに、買ったんだい?」
「えっ。ええと……プレーンと、ラズベリーヨーグルトを」
「ああ、いいよね、ラズベリーヨーグルト! 僕も好きだよ」
「そうなん、ですか。じゃあ……ひとくち、食べますか」
なぜそんなことを言ったのか、ミズキにもよくわかりませんでした。トリエンナーレのプリンス……きらびやかなステージで、クイーンと華麗なステップを踏むのだろう人と、自分に接点があるだなんて思ってもみなかったので。
「いいのかい? それじゃ、僕のフェタ・オリーブとすこしずつ、交換しようか」
プレッツェルをかじるだけなのに、彼はなんて大人なのだろう。
けれどそのヒューバート先輩はといいますと、内心どきどき、胸を高鳴らせていたりしました。悪友ソルから、彼女がここのプレッツェルを好きなのだと聞いたもので、さりげなく偶然をよそおって話しかけてはみたものの。
「お……おいしいよね、ラズベリー。この時期はやっぱり、その。これだよね」
「そうですね。先輩のフェタチーズも濃厚で、クセになる味かも」
「うん。だよね。うん」
少々、すこうし、キョドりがち。
とはいえそれは、ミズキも同じであったようで。
(やっぱり、プリンスって言われるだけあるかも。素敵だな……まつげ、長いなぁ)
(どうしてかな。この子といると、安心する。自分が自分らしくいられるような、そんな気がするんだ)
浮かれがちなふたりはこの日の出会いを境に、たびたび顔を合わせるようになりました。やがて行われるトリエンナーレで、ふたりがDateとしてステップを合わせることになろうとは、思いもしませんでしたけれど。
ミズキの、ヒューの学園生活は色づき始め、そうしてまたたく間に時は過ぎ去って。
「……えっ? エレナ先輩、なんて」
「トリエンナーレのクイーンはあなたに譲るわ、と言ったの。父の政界進出の手伝いで忙しいし、私だっていずれは打って出るつもり。目指すはもちろん、アメリカ大統領!」
確かに彼女はエキセントリックで、ミズキもヒューも振り回して、ひとあし早く学園も飛び出してしまうようです。
エレナはイタズラっぽく笑って、
「だから私、ダンスや色恋にうつつを抜かしている暇はないの。それに……あなたたちのこと、気づかないと思って?」
「そうだぜ、ヒュー!」
「そうだよ~、ミズキ!」
びしっとタキシードで決めたソルの腕を、ドレス姿のミーヤはがっしりと抱え込んでいます。いつの間に!
「トリエンナーレはみんなの晴れ舞台だもん。もちろん、ミズキにとってもね!」
「でも、私なんかが……クイーンに? そんなの……」
「心配する必要ないぜ~、ミズキちゃん」
片目をつぶって、ソルは大きくうなずき言いました。
「今のミズキちゃん、輝いてるよ! 恋は女の子を磨き上げるんだぜ。な、ヒュー!」
ダンスタイムは目前。ヒューの鼓動だって、ゴムまりみたいにとめどなく跳ね回っています。なにしろ、薄布のドレスに身を包むミズキに、目を奪われっぱなしでしたもので。
「ミズキ」
「は、はい……」
「僕のDateになってくれないか。今この瞬間だけじゃなく、これからもずうっと」
お返事は、もちろん、言わずもがな。ですよね?
手をとり、ステップを駆けあがり、びかびかのスポットライトへ姿をあらわしたミズキはもはやちっぽけでやせっぽちな少女ではありませんし、ヒューだってもう自分を天涯孤独だとは思いません。そこにいるのは紛れもなく、麗しのクイーンとプリンスでありました。
ふたたび、時は流れて。
サマースクールを受ける下級生たちの話題にたびたび上がるのはやっぱり、プロムナード。トリエンナーレのクイーンとプリンスの候補はいったい誰に?
「……みんなが私たちのこと、ウワサしてるわね」
「なんだか、くすぐったいなぁ」
浜辺を歩くヒューは照れくさそうに、頭をかきました。彼は変わらず優しくて、穏やかで、紳士的です。
いっぽうミズキは、ミーヤなどに言わせればずいぶんと変わったように見えるそう。
「本当の私はきっと、こっちなのよね。知ってた、ヒュー? 私って案外、快楽主義的なの」
「それってどういう」
「ふふ。こういう意味、よ!」
唇と唇を押し付けると、彼の頬はほてって真っ赤。ミズキもほんのり頬を染めて。
ふたり並んで、歩いてゆきました。砂浜へ残す足跡のようにぴたりそろって、一定のリズムで、ゆっくりと。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月04日
参加申し込みの期限
2024年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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