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ミッドナイト・フレンズ・ストーリー
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【へんしん!】
今さらながらに、寝子島は不思議なことが起こるところだと実感します。あんまりにも頻繁にばかすか起こるものだから、
綾辻 綾花
もすっかり慣れてしまっておりました。人間って案外、環境に適応するものですね。
けれどその日その夜に、熟睡する綾花を叩き起こした異変をひとことであらわすならば、超ド級! 青天の霹靂、天地がひっくり返ったような衝撃とともに、綾花はいやおうなく覚醒にいたりました。
「あやか~。おきてよ~、あやか~」
「……んんん?」
ぱちくり。ぱちぱち。思わずなんども目をしばたかせます。くるりと部屋のなかを確認。ここは猫鳴館、高校生活三年間で住み慣れた、もうすぐ出てゆくことが決まっている、いつもの自室です。
なのですけれど。目覚めてみれば眼前に、見知らぬ誰かがいるではありませんか。
「だ……誰ー!?」
「あやか! おきたー」
にぱー、と華やかな笑み。黒々とした髪は長めで、男の子……いえ女の子? どっち? 性別はよくわかりませんけれど、ともかく、愛らしく微笑む二歳児くらいの子どもがそこにはおりました。
「ま、迷子? 夜の猫鳴館に? 住人の子どもなんてことは、ううん、まさかそんな」
あらゆる可能性が頭のなかを駆けめぐり、もしや星から降ってきた宇宙人? いやいや天界から落っこちてきた神さまかも、ううんそれよりあやかしさん? はっ! コウノトリが!?
「……ナイですよね。あれ?」
「あやか、あそぼ。あそぼ」
そうしてふと、気づきます。にこにこ笑顔なお子さまの首もと、下げているネックレスにつけられたタグにはなにやら見覚えがありました。毎日目にしているし、綾花自身がつけてあげたものですし。
「もしかして……クロワ?」
半信半疑ながらにぽつり、口にしますとお子さまは、しゅびっ! と手を上げ元気よく、
「は~い!」
「く、クロワなの? ほんとうに?」
レンズ・キャッツのクロワッサン、愛称は
クロワ
。これまた寝子島で起こるフシギの真っただ中で出会い、なんやかんやあって今では、綾花の愛猫です。
猫……にゃんこのはずでしたけれど、それがなぜだか、人間の子どもになっちゃった! う~ん、なんて寝子島っぽいんでしょう。
とはいえ。
「ほんとうに、クロワなんだ。ふふ……」
ぽふぽふ頭に手を乗せてやると、人の子クロワはにっこりぱあーっとはなまるの笑顔。
「あやか、だっこ~」
「あ、うん。はい、だっこしてあげる」
むぎゅ! 満足そうにほわほわほわん。
「よしよし」
クロワと綾花で幸せ交換、幸福度の二倍! でありました。
なんだかちょっと、信じられません。
いつもはベッドの上に寝転びながら、綾花の膝の上でおでこをすりすりしながら、愛嬌を振りまいている愛猫のクロワが子どもの姿となって、綾花の手のひらゆびさき、あるいはおもちゃにきゃ、きゃ! と喜ぶさまは、なんといいましょうか。
「……ふふ」
ひとことでは言いあらわせない、素敵な感情をもたらしてくれました。
そう。なんて、なんて、愛おしいのでしょう。
「クロワ、おなかすかない? なにかたべる?」
きゅるる、と鳴いて、こくこくこく。
「それじゃ、『ササミだニャン』……は、たべないよね」
「たべる! それ、すきー」
「ま、まって! 今日は違うので、ね?」
もとはにゃんこながら今はひとの子、猫缶をはぐはぐさせるのはちょっと気が引けます。といってこのくらいの子どもに、いったいなにを食べさせたらいいのやら?
スマホでぺぺっと調べたら、子育てママの強い味方、育児雑誌『にゃんこっこ』のまとめ記事にいいのがありました。
「ふわふわ卵のスパゲッティ。うん、これならすぐにつくれそう」
「すぱげっち!」
きゃっきゃ!
じゃがいもは角切り、にんじんパプリカを乱切りにして、ソーセージは1センチ幅に。めんを茹でたら、フライパンに移して塩コショウ、少々のカレールーで味付け。卵とマヨネーズをかきまぜたものを入れたら、ちゃかちゃかちゃっちゃっ。手早く調理したら、小皿へ……いつもクロワがごはんを食べているお気に入りのお皿は、今日はおやすみ。
「はい、どうぞ」
「ふわあー」
「あ、今日はフォークでたべようね。だいじょうぶ? たべられる?」
「うん!」
つたない手つきながら、フォークをにぎってちゅるちゅるとスパゲティをすすり、にこっと笑顔。ソーセージを口にはこぼうとして落っことし、苦労しながら拾い上げるとぱくり、もひとつ笑顔。
「あやあ、こえ、おいひいー!」
「うん、よかったね。ゆっくりたべていいからね」
あっというまにベタベタな口もとを拭ってやりながら、母親ってこんな感じかな。と綾花は思います。うん、悪くないかも。欲をいうなら、隣にはパパがいてくれたら……。
「おさんぽ、いこー」
「え? あ、もうたべたのね」
すっかりお皿はからっぽになり、クロワはご満悦ですけれど、今度は少し退屈してきたのでしょうか。
「おそと、いきたいー」
「う~ん、でも、夜に外に出るのはあぶないし……って、あ、あれ?」
しゅぱん! と、小気味よい音がしたかと思うと。目の前から子どもの姿はかき消えて、
「クロワ? どこに、ってもう外に!?」
廊下からとてとてとてと遠ざかる足音が聞こえ、綾花は慌てて上着を羽織ると部屋を飛び出します。そういえばちょっと不思議なレンズ猫のクロワは、青白い光とともにしばしば姿を消し、別のところへしゅぱっと現れる、ワープ能力を持っていたりするのでした。人となってもそこのところは変わらないようです。
「あやか~、はやくー!」
「ま、待ってクロワ!」
ぱたぱたぱた。夜中にトイレへ起き出してきた住人の寝ぼけまなこに見送られながら、綾花は小走りに追いかけます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月14日
参加申し込みの期限
2023年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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