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イケナイコトカイ
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高校時代と大学に入ってから、当然かもしれないが両者のライフスタイルには格段の差がある。
そのうち最たるもののひとつは、金曜日の夜にあるのではないかと
倉前 七瀬
は思う。
高校時代の金曜夜は、長くけわしい平日を完走した先の充実感に満ちた時間だった。あれもしたいこれもしたいと火曜や水曜に抱えてきた想いを、一気に爆発させるような夜だった。うんと夜更かししても明日は休日、それどころかそのまた翌日も休日、いま考えてみればあの当時、一週間で一番わくわくする時間帯だったかもしれない。といっても七瀬の場合の『したい』は、たいてい『読みたい』に置きかえ可能だ。持ち歩きには不便な重い全集本、数冊だての長い連作のページを繰るのに最適、週末は読書のスタートラインに立って遙か先のゴールに想いを馳せることが多かったと記憶している。
ところが大学生ともなれば、その『わくわく』は週の途中でも体験可能だった。むやみやたらと休みはあるし夏休みも長いし、平常でも翌日は午後からの講義だったり、朝イチがぽんと休講になったりもするからだ。いっそのこと『自主休校』と名付けてサボったところで、一般教養の講義であればその後にさしたる支障はきたさない。そもそも講師のほうにやる気がなかったりして、寝ていようが出席だけつけて途中退出しようがおとがめなしなのだ。それも仕方ないかもしれない。二百人以上が受講する大講義室、その片隅で授業に無関係な読書に没頭していようと誰も気づきようがないからだ。それでも七瀬はまだ真面目なほうだった。自由席が基本の大学ではめずらしく席の決まっている第二外国語の講義、初回と最終回だけ顔を見せただけの隣席の学生が、あっさり試験に通ったのを見てあきれたものである(というかその授業は不合格者がなかった)。
もちろん気楽さという意味では大学生のほうがずっといいが、きらきらと輝きに満ちた金曜夜は、なんだか失われてしまったような気がする。
でも、今夜は別。
高校時代とはまた別種の『わくわく』、と同時にヒリヒリした緊張も感じつつ、七瀬はスマートフォンを手に取った。
この時間なら、もう帰宅しているはずですよね。
帰宅途中かもしれないけど、すくなくとも学校じゃないはず。
受話器型のアイコンをじっと眺める。つばを飲みこむ。
深く深く息を吸って吐く。
だんだんアイコンが小さくなっていく気がする。凝視していたらそれこそ、点みたいになって消えてしまうんじゃないかと。
ええい、かけてしまおう。電話。
コール三回目で
ウォルター・B
が出た。
「やあ倉前。どうした?」
電話の声がやや遠い。背後に自動車の行き交う音が聞こえる。とすれば彼は屋外か。
「ウォルターさん、こんばんは」
「はい、お晩でやす」
「『やす』って」
「ははは、似合わないかい? それでどうした」
「いま電話、いいですか。遅い時間ですけど」
「いいよ。残業だったけど終わったし。簡単な夕食も学校でとったんだ。いまは帰路、自販機のそばで休憩中だった」
「自販機? ジュースですか、それともお酒?」
「仕事帰りに一杯引っかけて帰ったらメアリに叱られちゃうよ。だいたい今日僕、車だし。ジュースね。自販機に貼られてた『ホットなフルーツスイーツテイスト』がどうこうって惹句にひっかかっちゃって」
幸運だった。運転中だったら彼は電話に出られなかっただろうから。自販機脇あたりにスポーツカーを停めているようだ。
「アップルサイダーだってさ。ホットの。これおいしいよ。ずっと昔、渡米したおりに飲んだのを思い出すなぁ。あ、いや、オランダでだったかな。倉前も飲むかい?」
楽しく話を聞いていた七瀬だが、急に問いかけられてぎょっとした。七瀬の反応を回線越しに察したようで、ウォルターはくっくと声を漏らしている。
「なんとなく近くにいるような気がしたんだよねぇ。ハズレ? もしかして東京のホテルから電話してるとか?」
「い、いえ、寝子島です。それも、寝子高の近くです」
「当たった。冴えてるなぁ、僕」
「それでウォルターさん」
機先を制された気もしたが、今度は自分が驚かせる番、七瀬は下唇を舐め、声のトーンをやや下げて誘う。
「お時間ありますか? これから僕とイイコト……いえ、イケナイコトしませんか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月06日
参加申し込みの期限
2023年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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