this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
イケナイコトカイ
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
30
つぎへ >>
根っからの生真面目なのだろう。自由登校になっても
七夜 あおい
は律儀に毎日欠かさず一時間目から登校している。
すでに進学先が決まっており受験勉強の必要もないあおいだが、早くも介護福祉士の資格などについて、図書室で借りた資料を読むようにしていた。それも、パラパラと流し読みするのではなく奥付にいたるまできっちりと読みこむという気合いの入れようだ。親友の野々ののこがあまり学校に来ない(来てもすぐ帰る)のと比べると大きな差があった。
そのあたりの生真面目さは
八神 修
も同じだ。修も原則、一時間目から登校している。
考えてみれば非効率かもしれない。
自宅では気が散って勉強できないという人もいるだろうが、修には無縁の話である。修は自己管理ができているからだ。だから自宅にいても受験勉強ははかどるし、登下校の時間が必要ない分むしろ学校に行かないほうがいいくらいなのである。
だが修が毎朝きちんと起きて制服に着替え、ネクタイもきっちり締めてほぼ連日校門をくぐるのは、これがルーチンワークになっているからでも、義務感からでもない。
冬の厳しい寒さもあって身が引き締まるからな。
部の引き継ぎもあるし、図書室も好きだし、学食のお昼も食べたいし。
それになにより、と修は隣を見る。
あおい、きみがいるから。
「どうしたの? 急に黙ったりして」
帰路の途中、ならんで歩いていたあおいに呼びかけられて、修はとっさに返す言葉に窮した。
天気こそいいが週末のおだやかさはどこへやら、今日の寒さは例年以上に厳しく、マフラーを巻いてもなお骨まで冷える。午後になってすこしはやわらぐかと思いきや、むしろ午前中にまして深刻な寒さだ。
「いや、つい考えごとをね」
「考えごとって?」
あおいに興味をもってもらうのは修としても嬉しいことだが、この話に限っては聞き流してほしかった。
さすがに言えないよな。
自由登校になったいま、俺が学校に来ているのは、主としてあおいに会うためだ――なんて。
おっとりしているようであおいには鋭いところがある。あまり詰まるとつきとめられかねない。修はとっさに話題を見つけた。
「ソラ君のことさ」
七夜ソラはあおいの弟だ。中学三年生で彼も受験生、寝子島高校の入学を目指している。
修にとっては自分を慕うかわいい後輩だ。期待以上になつかれたうえ『アニキ』とまで呼ばれ、いささか戸惑っているくらいだ。なんというか、子犬のように思うこともある。
しかし実姉の評価は正反対なくらいに手厳しかった。
「ソラ? うちの愚弟がまたなにかやらかした!?」
話題がソラだとわかったとたん開口一番これだった。怒気をはらんでいる。
「また『家に泊めて』とか馬鹿なこと言い出したんじゃない!?」
「ちがうちがう、そんなことないよ」修は大急ぎで否定する。「彼どうしているのかな、って思って」
「どうって」ほっとしたのかあおいは口調をやわらげた。「まあ、元気ではあったよ」
冬休みに一度帰省したからとあおいは言った。
「それはよかった」
「なんかさソラ、今年のおせちはオレが作った~、とか言って」
「そうか。あおいの実家はきちんとおせち料理を作るんだな」
「そんなことないよ。作ったり作らなかったりでテキトウ。いや、最近はあんまりかな。弟妹の受けもよくないから。今年だって、ソラが作ったのって昆布を煮たものと煮豆だけだったし」
「それはまた」言葉を選んで修は応じた。「渋いチョイスだね」
「あとはできあいのかまぼことか切って、買ったごまめも足しておせち料理だと言い張ってた」
「大事なのは気持ちだよ。それに、ソラ君お手製だなんて嬉しいじゃないか」
そうだね、とあおいは応じた。
「あのソラも成長したなってちょっとは思った。そこそこおいしかったしね。豆がむやみに大量にあったのには閉口したけど」
「新年早々、豆づくしの七夜家だったわけか」
「節分なら来月なのにね」
声を出して修は笑う。
あおいのこのコミュニケーション能力は、福祉の仕事にも活かされることだろう――応援したい気持ちの修である。
「ソラの作ったもの、それなりにかたちになってたから立派ではあるね。私じゃ煮豆はおろか、かまぼこをまっすぐ切るのだっておぼつかないわけだし」
「そんなことはないよ」
「あるよ」なぜかあおいは自信満々に言う。「私が料理する場合、いわゆる禁じ手全部やるから。イケナイコトなら任せて、って感じ。たとえばほら、『調味料のさしすせそ』って言うんだっけ? あれ全部逆にやったことあるし」
「それもひとつの才能かもしれないな」
「うん、フォローありがとう」
フォローじゃなくて本当に思ったことなんだが、と言いかけて修はやめた。あおいと料理の話は、あまり相性がよくない。
「ところでソラ君は、合格したらやっぱり桜花寮にするの? 住む場所」
「そのつもりみたい。あそこだったら肌に合うと思うし」
桜花寮には『七夜』という生徒が三年暮らした。順調にいけばあと三年延びることになるわけだ。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
30
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
イケナイコトカイ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月06日
参加申し込みの期限
2023年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!