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さよならのむこうがわ ~深淵特急『死兆星』の旅~
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その頃、
志波 武道
は猫でろろにまみれながらも仲間たちとはいささか異なるアプローチを試みていた。
「大学忙しー! とか言ってたら何ココー!? これが息抜きってコト?」
多忙がためか論理を少々破綻させつつも、これまで島を襲う数多くの変事に立ち向かい、いずれも解決へと導いてきた武道である。
「まっ、何とかなるだろ。やってやるZEー!」
そこで彼が考えた策が、列車と対話することであった。列車と対話、だ。間違ってはいない。
「はろーはろー☆ 列車くん、君は望まぬ者を運ぶのがお仕事かい?」
指先に集中し、神魂を込めるようなイメージを抱きながらどろでろろに覆われた壁を軽く小突く。それを数度繰り返しながら声をかけた。霊界の列車である。ただの器物ではなく、あるいは付喪神のように霊魂や精神を持っているのではないかとの推測のもと、武道は列車と意思の疎通を図った。
「俺たちは生きてる。本来の君の仕事からすれば、これは不測の事態ってやつだよな。このまま俺たちを深淵へ運んで、仕事完了! とはちょっと言えないんじゃナーイ?」
武道にも、同乗する仲間たちにも、生きる意思がある。決して深淵などとやらへ運ばれたくはない。武道の口ぶりは軽く、突拍子もない行動に思われて、これもまた彼の内に燃ゆる生への渇望から導き出された策ではあったのだ。
「俺たちは生きたい。だから、行き先は深淵じゃない。ああ、分かってる……どろでろろは負の感情を増幅するらしいから。だから、君の意思を侵食する黒い思いを、俺が引き受けよう」
手を触れる。どろでろろの壁はひんやりとして、しかし熱を持ち、やわらかくぶよぶよとして、硬い部分もあった。そして青く明滅し脈打っていた。
「君の意思を信じる。だから、どうか負けないでくれ。俺たちと一緒に……アレー?」
壁が反応を示したのは、試みた武道にとっても予想外のことだった。しかしながら、それは望まぬ反応ではあったが。
「これってもしかして、俺、取り込まれてる? どろでろろに」
伸びてきた黒く青い光を内包する触手が武道をとらえ、ずぶずぶと壁へ飲み込んでしまった。あとには仲間たちの奮闘、にゃあにゃあと猫でろろの鳴き声だけが残された。
撫でるのはいい。撫でるのはいいが、止めると猫でろろは巨大化し襲いかかってくる。
しかし結局のところ、触れねば分かるまい。稀跡は周囲の仲間へ協力を要請し、
フジコ先生
や
串田 美弥子
、
三宅 ゆり
に猫でろろの撫で役をまかせ、サニーを捜索する。
何度も爪が鼻先をかすめながらみなで捜索を続けるうち、しばしの後、美野梨がようやくにして黒猫へ触れた。
「……つかまえた! サニー!」
黒猫はこくりとうなずいた。つい丸めたその背を撫でてしまうが、サニーはむずがった。あまり撫でられるのは得意ではないらしい。
サニーは人の言葉を解するが、言葉を話すことはできない。そこで美野梨のろっこんが、仲間たちと彼の橋渡しの役を担った。
「サニー、あなたの助けになりたいの。いいえ、あなたの助けが必要と言うべきかしら」
「滴さんに会いに行って……!」
黒い瞳がはっとして見開かれる。その色は希望に揺れていた。黒猫は美野梨へ問うた。会えるだろうか、願い続けた瞬間が訪れるのかと。
「お守りに、リボンを結んであげますね」
黒猫の首輪代わりに、シオは白いリボンを結んでやった。大きく蝶結び、羽を広げるようにゆらりと揺れた。
「じゃ……私はこれを」
稀跡はお気に入りのラピスラズリをろっこんにて複製し、一つをサニーのリボンに括りつけた。特別な力などないが、想いを込めて願うことはできよう。
黒猫へと託し、送り出す。サニーは猫でろろたちの間を巧みにするりするりとすり抜けて、前方の車両連結部へ到達すると、仲間たちを振り向いておじぎを一つ。そしてどろでろろの隔てる壁に空いた拳大の穴へ、彼は小さな尻を振りながら身をねじ込んでいった。
「気をつけて」
美野梨のつぶやきと同時、猫でろろたちは青く儚い燐光へと解けて失せ、展望車には静けさが訪れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月26日
参加申し込みの期限
2024年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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